更新日:2019 年 9 月 19 日

VMware Tools | 2018 年 3 月 29 日 | ビルド 8068406

各リリース ノートで、追加または更新された情報をご確認ください。

リリース ノートの概要

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

  • VMware Tools 10.2.5 は次のゲスト OS をサポートしています。
    • windows.iso:Windows Vista 以降をサポートします。
    • linux.iso:Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5 以降、SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 以降、Ubuntu 10.04 以降の Linux ゲスト OS をサポートします。バージョン 2.5 以降の glibc を使うその他のディストリビューションもサポートします。
    • darwin.iso:Mac OS X バージョン 10.11 以降をサポートします。
    • solaris.iso:Solaris の各種バージョンをサポートします。
  • NSX ドライバの変更点:VMware Tools 10.2.5 は、Windows 7 以降の vnetWFP ドライバをサポートしています。
  • 静止スナップショット:Linux ゲスト OS の静止スナップショットから特定のファイル システムを除外する機能。これはツールの構成ファイルで設定できます。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。
  • 表示モード設定を無効にする:VMware Tools を使用して通常の表示モード設定機能を無効にする構成オプションが導入されました。詳細については、KB 53572 を参照してください。
  • VMXNET3 ドライバの変更点
    • Receive Side Scaling (RSS):Receive Side Scaling がデフォルトで有効になります。
    • 受信スロットル:受信スロットルのデフォルト値は 30 に設定されています。
      注意:VMware Tools のアップグレード時に、ドライバ関連の変更はアダプタの既存の設定に影響しません。変更が反映されるのは、VMware Tools を新規インストールするか、新しいアダプタを追加する場合です。既存のアダプタに追加する場合は、スクリプトまたはインターフェイスを使用する必要があります。詳細については、KB 2008925 を参照してください。
  • 解決した問題:今回の VMware Tools リリースではいくつかの問題が解決されています。詳細は、このリリース ノートの「解決した問題」に記載されています。

VMware Tools の以前のリリース

  • VMware Tools の以前のリリースについては、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

ご使用前の注意事項

提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けの VMware Tools の ISO イメージは凍結されています。いくつかの ISO イメージは、tools-light VIB では ESXi と合わせて提供されません。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。VMware Tools のすべての ISO イメージは、http://my.vmware.com からダウンロードできます。

VMware Tools for Windows:32 ビットおよび 64 ビットのインストーラ実行ファイル (.exe) をダウンロードできます。これらのファイルは、Windows ゲスト OS で VMware Tools のインストールやアクセスを簡単にするために提供されています。

新しいバージョンの vmtoolspkg VIB がインストールされている場合は、VMware Tools のステータスは変更されない可能性があります。この制限は、vSphere 5.5.x およびアップデート リリースに適用されます。この問題を回避するには、仮想マシンをパワーオフしてからパワーオンするか、ホストを再起動します。

ESXi 5.5 Update 3b 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ

互換性に関する問題の解決方法および一般的なガイドライン旧バージョンの Horizon View Agent を使用して、ESXi ホストを ESXi 5.5 Update 3b または ESXi 6.0 Update 1 以降にアップグレードするときは、ナレッジベースの記事を参照してください。

利用可能な言語

VMware Tools 10.2.5 は、次の言語で使用可能です。

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • イタリア語
  • 日本語
  • 韓国語
  • 簡体字中国語
  • 繁体字中国語

互換性について

  • VMware Tools 10.2.5 は、VMware vSphere ESXi 5.5 以降、VMware Workstation 14.0、VMware Fusion 10.0 のサポートされているバージョンと互換性があります。詳細については、VMware 互換性ガイドを参照してください。
  • VMware Tools インストーラを使用してオペレーティング システムに含まれる Linux カーネル モジュールを上書きするオプションは削除され、サポートされなくなりました。 
  • VMware Tools のバージョン 10.2.0 以降では、FreeBSD に対する Perl スクリプト ベースの VMware Tools のインストールを終了しました。FreeBSD システムは FreeBSD パッケージ リポジトリから直接入手できる open-vm-tools パッケージからのみがサポートされます。open-vm-tools 10.1.0 以降の FreeBSD パッケージは、FreeBSD パッケージ リポジトリから入手できます。

ゲスト OS のカスタマイズ サポート

ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス』では、カスタマイズ サポート対象のゲスト OS について詳細に説明しています。

本リリースのインストールとアップグレード

VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。

VMware Tools のオペレーティング システム固有パッケージは、http://packages.vmware.com/tools/releases/index.html からダウンロードできます。OSP のインストールの詳細については、『Operating System Specific Packages 向け VMware Tools のインストール ガイド』を参照してください。

VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、「General VMware Tools installation instructions (1014294)」を参照してください。productLocker が共有データストアを参照するように設定する方法については、ナレッジベースの記事 KB 2004018 を参照してください。

VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関する個別の手順については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

注意:

バージョン 9.4 以前の VMware Tools を使用している場合は、特定のアップグレード ガイドラインについて、『VMware Tools 10.1.0 リリース ノート』を参照してください。

VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ

VMware Tools 10.2.5 は、Windows ゲスト OS で次のドライバ バージョンをサポートしています。

ドライバ VMware Tools 10.2.5
ハードウェア ドライバ
vmci

9.8.6.0

vsock

9.8.10.0

pvscsi

1.3.8.0

wddm

8.15.1.65

xpdm

12.1.8.0

vmxnet3

1.7.3.8

vmxnet2

2.2.0.0

vmmouse

12.5.7.0

vmusbmouse

12.5.7.0

vmaudio

5.10.0.3506

efifw 1.0.0.0(Windows 8 以降)
vmaudio

5.10.0.3506

ソフトウェア ドライバ
vmrawdsk.sys

1.1.1.0

vmmemctl.sys

7.4.1.1

vmhgfs.sys

11.0.28.0

vsepflt.sys

10.2.0.0

vnetflt.sys

10.2.5.0(カーネル モードのコード サイニング、Windows Vista および Windows 2008 のみ)

vnetWFP.sys 

10.2.5.0(Windows 7 以降でサポート)

解決した問題

  • VMware Tools 10.2.0 が UFS ファイルシステム パーティションを認識しない

    VMware Tools 10.2.0 では、既知のファイルシステム タイプのリストから UFS が削除されました。その結果、Solaris および FreeBSD のデフォルトのファイルシステムは認識されません。仮想マシンに対する GuestInfo の VMware Tools サービスは、これらのファイルシステムを報告しません。vRealize Operations または vCenter Managed Object Browser を使用して UFS ファイルシステムのディスク使用量を監視できない場合があります。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • VMware Tools 10.2.0 を使用した後に、ゲスト仮想マシンのポートが枯渇する

    VMware Tools 10.2.0 を使用した後に、ゲスト仮想マシンのポートが枯渇するその結果、ネットワーク接続の障害が発生します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • VMware Tools 10.2.0 WDDM ドライバが、View 6.x 以前のバージョンと互換性がない

    View Client を使用して仮想マシンに接続しようとすると、ブラック スクリーンが表示されて失敗し、切断されることがあります。この問題は、View 6.x 以前のバージョンの VMware Tools 10.2.0 WDDM ドライのインストール後に発生します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • ファイルシステムにマウントされている存在しないデバイスに関する情報が報告されない

    一部の Linux ゲスト OS では、存在しないデバイスがファイルシステムにマウントされていることがあります。たとえば、dev/root/ です。VMware Tools はこの情報を報告しません。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • VMware Tools 10.2.0 へのアップグレード後に、Windows Server 2008 R2 ゲスト仮想マシンのポートが枯渇する

    VMware Common Agent Framework (CAF) の ManagementAgentHost サービス プロセスは、しばらく実行した後でゲスト ネットワークをブロックします。リモートで接続しようとすると、ゲスト仮想マシンのポートが枯渇しているために失敗します。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。

  • vnetflt.sys により Active Directory に問題が発生し、認証に失敗する

    ログインしようとすると、Active Directory の問題が原因で失敗します。この障害は、廃止された TDI フレームワークを使用するネットワーク イントロスペクション ドライバ vnetflt.sys によって発生します。ドライバは VMware Tools のインストール中にインストールされます。

    vnetflt.sys ドライバは、Windows 7 以降では新しい WFP ベースの vnetWFP ドライバに置き換えられます。

    今回のリリースで、この問題は解決されています。 

  • 仮想マシンの電源入れ直しても VMware Tools が自動アップグレードされない
    ゲストの VMware Tools バージョンが VMware Tools のホスト バージョンより古い場合、vmware.log ファイルは次のようなメッセージを表示します。

    2016-12-19T12:48:41.353Z| vmx| I120: ToolsUpdateManifestInfoWorkerThreadDone: Compared tools manifest from host and from the guest.Status = 3.


    Status 3 は、ゲストの VMware Tools が現在のバージョンであることを示します。ゲストの VMware Tools の manifest.txt が破損しています。
  • 今回のリリースで、この問題は解決されています。

既知の問題

  • open-vm-tools がある Ubuntu17.04 で共有フォルダが空であると表示される
    open-vm-tools がインストールされた Ubuntu 17.04 を再起動するときに、共有フォルダの /mnt ディレクトリが空になります。この問題は、簡易インストールを使用して Ubuntu 17.04 をインストールし、仮想マシンの設定で共有フォルダを有効にして [常に有効] を選択した後にも確認されています。

    回避策:

    1. インターフェイスで共有フォルダを無効にします。
    2. VMware Tools を実行している仮想マシンの電源を入れた後に共有フォルダを有効にします。
check-circle-line exclamation-circle-line close-line
Scroll to top icon