更新日:2020 年 4 月 7 日 VMware Tools | 2020 年 4 月 7 日 | ビルド 15940789 各リリース ノートで、追加または更新された情報をご確認ください。 |
リリース ノートの概要
本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。- 新機能
- VMware Tools の以前のリリース
- ご使用前の注意事項
- 利用可能な言語
- 製品サポートに関する注意事項
- 機能サポート終了日に関する注意事項
- 互換性について
- ゲスト OS のカスタマイズ サポート
- 相互運用性マトリックス
- 本リリースのインストールとアップグレード
- 解決した問題
- 既知の問題
新機能
- Windows 仮想マシンでは、このバージョンの VMware Tools にアップグレードすることを強くお勧めします。このバージョンで修正された問題については、「解決した問題」セクションを参照してください。
- このリリース以降、VMware Tools は、Tools の ISO ファイルを署名するための新しいキーまたは証明書のペアを使用して更新されます。これは、6.5U2 より前の ESX ホストには存在しませんでした。ESX ホストを 6.5U2 以降にアップグレードするか、https://packages.vmware.com/tools/releases から VMware Tools の setup.exe をゲストにダウンロードして、そこから実行することができます。詳細については、KB 78537 を参照してください。
VMware Tools の以前のリリース
- VMware Tools の以前のリリースについては、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。
ご使用前の注意事項
- VMware Tools 11.0.6 は次のゲスト OS をサポートしています。
windows.iso は Windows Vista 以降をサポートします。
- VMware Tools 11.0.6 には Visual Studio 2015、2017 および 2019 向け Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージが必要で、これらのバージョンとともに出荷されます。VMware Tools 11.0.6 をインストールするためにシステムを準備する場合、前提条件として Visual Studio 2015、2017 および 2019 向け Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージがシステムにインストールされている必要があります。VMware Tools 11.0.6 のインストールまたはアップグレードは、前提条件を満たしていない Windows バージョンではサポートされません。VMware Tools 11.0.6 の前提条件を満たすため、パッチを提供するか Windows OS をアップデートするまで、引き続き VMware Tools 10.2.x 以前を使用する必要があります。サポートされている最新の Visual C++ ダウンロードについては、Microsoft の更新 KB2977003 を参照してください。
- Windows OS レベルの前提条件
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows 10
- Microsoft Update KB2919355 が適用された Windows Server 2012 R2
- Microsoft Update KB2919355 が適用された Windows 8.1
- Windows Server 2012
- Windows 8
- Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 (SP1)
- Windows 7 Service Pack 1 (SP1)
- Windows Server 2008 Service Pack 2 (SP2)
- Windows Vista Service Pack 2 (SP2)
darwin.iso
:Mac OS X バージョン 10.11 以降をサポートします。linux.iso
の詳細については、VMware Tools 10.3.21 リリース ノートを参照してください。solaris.iso
の詳細については、VMware Tools 10.3.10 リリース ノートを参照してください。
- 提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けの VMware Tools の ISO イメージは凍結されています。いくつかの ISO イメージは、tools-light VIB では ESXi と合わせて提供されません。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。VMware Tools のすべての ISO イメージは、http://my.vmware.com からダウンロードできます。
- VMware Tools for Windows:32 ビットおよび 64 ビットのインストーラ実行ファイル (.exe) をダウンロードできます。これらのファイルは、Windows ゲスト OS で VMware Tools のインストールやアクセスを簡単にするために提供されています。
ESXi 6.5 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ
互換性に関する問題の解決方法および一般的なガイドライン旧バージョンの Horizon View Agent を使用して、ESXi ホストを ESXi 6.5 以降にアップグレードするときは、ナレッジベースの記事を参照してください。
- ESXi 6.0 以降でホストされる Horizon View Agent 5.3.5 以前を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される
- ESXi 6.0 以降でホストされる Horizon View Agent 6.0.x または 6.1.x を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される
- ESXi 6.0 以降でホストされる Horizon View Agent 6.1.x を使用して View デスクトップに接続しようとすると、エラーが発生し、ブラック スクリーンが表示される
利用可能な言語
VMware Tools 11.0.6 は、次の言語で使用可能です。
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- スペイン語
- イタリア語
- 日本語
- 韓国語
- 簡体字中国語
- 繁体字中国語
製品サポートに関する注意事項
- VMware Tools の Windows Vista 以前の ISO イメージは ESXi に含まれていません。Windows Vista 以前の ISO イメージは必要に応じてダウンロードすることができます。ダウンロードの詳細については、製品のダウンロード ページを参照してください。
機能サポート終了日に関する注意事項
- VMware Tools の次回のリリースは、Windows Vista SP2 および Windows Server 2008 SP2 にはインストールできなくなります。
- バルーン ドライバは、MacOS VMware Tools 11.0.0 から削除されています。
- VMware Tools 11.0.0 リリースでは、Solaris ゲストのサポートを終了します。
- VMware Tools 10.3.5 リリースに付属の tar ツール (linux.iso) と OSP は引き続きサポートされます。ただし、VMware Tools 10.3.5 以降のリリースに含まれるのは重大なセキュリティの修正のみです。これらのタイプの VMware Tools(tar ツールおよび OSP)には新しい機能のサポートは含まれていません。open-vm-tools をサポートするオペレーティング システムでは、open-vm-tools を使用することをおすすめします。それぞれのタイプの VMware Tools の詳細については、https://blogs.vmware.com/vsphere/2016/02/understanding-the-three-types-of-vm-tools.html を参照してください。
互換性について
- VMware Tools のバージョン 10.2.0 以降では、FreeBSD に対する Perl スクリプト ベースの VMware Tools のインストールを終了しました。FreeBSD システムは FreeBSD パッケージ リポジトリから直接入手できる open-vm-tools パッケージからのみがサポートされます。open-vm-tools 10.1.0 以降の FreeBSD パッケージは、FreeBSD パッケージ リポジトリから入手できます。
ゲスト OS のカスタマイズ サポート
『ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス』では、カスタマイズ サポート対象のゲスト OS について詳細に説明しています。
相互運用性マトリックス
VMware 製品の相互運用性マトリックスでは、VMware 製品の現在のバージョンと以前のバージョンとの互換性について、詳細に説明しています。VMware Tools 11.0.5 の『VMware 製品の相互運用性マトリックス』は、VMware Tools 11.0.6 に適用することができます。
本リリースのインストールとアップグレード
VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。
VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、「General VMware Tools installation instructions (1014294)」を参照してください。productLocker が共有データストアを参照するように設定する方法については、ナレッジベースの記事 KB 2004018 を参照してください。
VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関する個別の手順については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。
VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ
VMware Tools 11.0.6 は、Windows ゲスト OS で次のドライバ バージョンをサポートしています。
ドライバ | VMware Tools 11.0.6 |
ハードウェア ドライバ | |
vmci | 9.8.16.0 |
vsock | 9.8.16.0 |
pvscsi | 1.3.15.0 |
wddm | 8.16.07.0005 |
xpdm | 12.1.8.0 |
vmxnet3 | 1.8.16.0 |
vmxnet2 | 2.2.0.0 |
vmmouse | 12.5.10.0 |
vmusbmouse | 12.5.10.0 |
vmaudio | 5.10.0.3506 |
efifw | 1.0.0.0 |
ソフトウェア ドライバ | |
vmrawdsk.sys | 1.1.5.0 |
vmmemctl.sys | 7.5.5.0 |
vmhgfs.sys | 11.0.40.0 |
vsepflt.sys | 11.0.5.0 |
vnetflt.sys | 11.0.0.0(カーネル モードのコード サイニング、Windows Vista および Windows 2008 のみ) |
vnetWFP.sys | 11.0.5.0 |
glgxi.sys | 2.3.0.0 |
giappdef | 2.3.0.0 |
セキュリティ DLL | |
vmwsu.dll | 2.0.0.0 |
解決した問題
- 64 ビットの Windows ゲスト仮想マシンで、一部の 64 ビット アプリケーションがクラッシュ(突然終了)することがあります。これは、対応するサービスが動作を停止するためです。
VMware Tools 11.0.0 では、「appInfo」という新しいプラグインがバンドルされていました。この新しいプラグインは 30 分おきに実行され(ゲスト管理者によって設定可能)、実行中プロセスに関する情報を取得します。この場合、プラグインはターゲットの 64 ビット プロセスにリモート スレッドを作成して、ターゲット プロセスの「コマンド ライン」を取得します。プロセスの 64 ビット アプリケーションが /LARGEADDRESSAWARE:YES でビルドされていない場合、「リモート スレッド」によりアプリケーションがクラッシュします。詳細については、KB 78550 を参照してください。
今回のリリースで、この問題は修正されました。
- Windows 仮想マシンでは、「appInfo」プラグインが実行中アプリケーションに関する情報を取得しようとするときに、vmtoolsd がクラッシュすることがあります。
デバッグ ログを有効にすると、リモート デスクトップ セッション ホスト (RDSH) 2016 または 2019 を実行しているときに、Windows 仮想マシンの vmtoolsd がクラッシュすることがあります。
今回のリリースで、この問題は修正されました。
既知の問題
- Windows Server 2008 仮想マシンで VMware Tools のアップグレードがハングする。
Windows Server 2008 仮想マシンで VMware Tools のアップグレード プロセスがハングします。これは、Tools のインストーラにバンドルされている「vcredist」が停止状態になり、戻らないために発生します。
回避策:
ゲストネットワーク内の仮想マシンへの Windows リモート管理インターフェイスを使用している場合は、'"c:\vcredist_x86.exe" /quiet /noRestart -burn.unelevated BurnPipe.{32940ADA-3765-4E48-8624-3DB276BB8083} {D6A63D73-EE4C-4698-8D19-C926D5E854A4} 1088' のように、ハングしたときにプロセスを強制終了します。
子プロセスの強制終了を手動で選択することもできます。
- ユーザーが Windows Server OS のリモート デスクトップ セッションにログインすると、起動後に VMware Tools ユーザー サービス プロセスが停止します。
ユーザーが Windows Server OS のリモート デスクトップ セッションにログインすると、起動後に VMware Tools ユーザー サービス プロセスが停止します。詳細については、KB 74808 を参照してください。
回避策:
VMware Tools ユーザー プロセスがシステムに存在しない場合は、Windows の [コマンドの実行] ボックスを使用するか、コマンド プロンプトから手動で開始できます。
Windows の [コマンドの実行] ボックスを使用して VMware Tools プロセスを起動するには、次の手順を実行します。
- Windows + R キーを同時に押して、Windows の [ファイル名を指定して実行] ダイアログを開きます。
- 次のコマンドを実行して、VMware Tools プロセスを開始します。"C:\Program Files\VMware\VMware Tools\vmtoolsd.exe" -n vmusr
- AppDefense ドライバ glxgi がイベント ビューアにエラーを記録する
AppDefense ドライバ glxgi がイベント ビューアに次のようなエラーを記録します。
「The glxgi service failed to start due to the following error: A device attached to the system is not functioning.」
このイベントは、ゲストの整合性が無効になっているときに発生します。
回避策:
これらのイベントはシステムに影響を与えることはないので、無視しても問題ありません。
- VMware Tools のブート起動ドライバ glxgi、pvscsi、vsepflt、および vsock によってイベント ビューア ドライバの警告が生成される
デバイス ガードとコード整合性ポリシーを「強制」に設定し、Microsoft Hyper-V と仮想化ベースのセキュリティが有効になっている、セキュアなブート仮想マシンを使用する場合、ドライバ glxgi、pvscsi、vsepflt、および vsock によって次のようなイベント ログの警告が生成されることがあります。
Log Name: Microsoft-Windows-CodeIntegrity/Operational
Source: Microsoft-Windows-CodeIntegrityOperational Log:
Warnings
Event ID: 3083
Level: WarningDescription:
Code Integrity determined kernel module system32\DRIVERS\vsock.sys that did not meet the WHQL requirements is loaded into the system.
Check with the publisher to see if a WHQL compliant kernel module is available.回避策:
これらの警告は無視しても問題ありません。ドライバは通常の方法でロードされ動作します。
- VMware Tools パッケージがインストールを完了できない
setup コマンドを実行して VMware Tools をインストールすると、進行状況バーを示すダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスには、VMware Tools で使用される Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージのインストールの進行状況が表示されます。Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージのインストールが完了せず、通常の VMware Tools インストールのダイアログ ボックスが起動しません。
VMware Tools のインストール ログは、次のようなパスの一時フォルダにあります。
%temp%\vminst.log and %temp%\vmmsi.log
この問題は、VMware Tools が Microsoft Visual C++ 2017 再頒布可能パッケージをインストールするときに、Microsoft Document Explorer 2008 パッケージがインストールされた Windows Vista Service Pack 2 オペレーティング システムで発生します。
回避策:
VMware Tools をインストールするには、次の手順を実行します。
- Windows Vista Service Pack 2 オペレーティング システムから Microsoft Document Explorer 2008 パッケージをアンインストールします。
- setup コマンドを再度実行して、VMware Tools をインストールまたはアップグレードします。
- VMware Tools 11.0.0 のインストールまたは VMware Tools 10.3.0 以前のバージョンから VMware Tools 11.0.0 へのアップグレードに時間がかかり、Windows OS の再起動が必要になる場合があります。
インストール プロセスが進行中の可能性があり、次のようなメッセージが表示されます。
"Preparing 'VMware Tools' for installation..."このプロセス中に、ユーザーはオペレーティング システムを再起動するように要求されることがあります。
回避策:
詳細については、VMware ナレッジベースの記事 55798 を参照してください。
- Ubuntu でドラッグ機能が動作しない
簡易インストールを使用してインストールされた Ubuntu 16.04.4 の 32 ビット仮想マシンでは、ドラッグ機能が動作しません。また、同じシステムでコピー & ペーストに失敗することが確認されています。
注意:この問題は、VMware Workstation および VMware Fusion で実行されている VMware Tools で発生します。
回避策:
- Linux カーネル起動オプション modprobe.blacklist=vmwgfx を追加します。
- より解像度を大きくするには、VMX ファイルから svga.guestBackedPrimaryAware = "TRUE" オプションを削除します。
- 共有フォルダのマウントを Linux 仮想マシンで利用できない
Linux 仮想マシンでパワーオフの状態で 「共有フォルダ」 機能を有効にすると、再起動時に共有フォルダのマウントを使用できなくなります。
注意:この問題は、VMware Workstation および VMware Fusion で実行されている VMware Tools で発生します。
回避策:
仮想マシンがパワーオンの場合、インターフェイスから 「共有フォルダ」 機能を一度無効にしてから有効にします。
問題を永久的に解決するには、/etc/fstab を編集し、起動時に共有フォルダを自動的にマウントするためのエントリを追加します。
たとえば、次の行を追加します。
vmhgfs-fuse /mnt/hgfs fuse defaults,allow_other 0 0