更新日:2020 年 10 月 06 日

VMware Tools | 2020 年 8 月 18 日 | ビルド 16724464

各リリース ノートで、追加または更新された情報をご確認ください。

リリース ノートの概要

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

  • ESXi 7.0 Update 1 では、ホスト レベルで appinfo 機能を有効または無効にするために、「vm」ネームスペースの ESXCLI に新しいプラグインが追加されています。詳細については、「ホスト レベルで ESXCLI プラグインを使用する」を参照してください。
    また、ホスト、クラスタ、データセンター レベルで appinfo 機能を有効または無効にするための powerCLI スクリプトが提供されています。このスクリプトをサンプルとともに使用する方法については、KB 81033 を参照してください。
  • openssl のバージョンが 1.0.2v にアップデートされました。
  • Windows 8 以降の VMware Tools ドライバ パッケージはすべて、SHA-2 証明書を使用して Microsoft によって署名されています。
  • このバージョンで解決された問題については、「解決した問題」セクションを参照してください。

VMware Tools の以前のリリース

  • VMware Tools の以前のリリースについては、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

ご使用前の注意事項

  • VMware Tools 11.1.5 は次のゲスト OS をサポートしています。
    • windows.iso は Windows 7 SP1 または Windows Server 2008 R2 SP1 以降をサポートしています。 
      • VMware Tools 11.1.5 には Visual Studio 2015、2017 および 2019 向け Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージが必要で、これらのバージョンとともに出荷されます。
        VMware Tools 11.1.5 をインストールするためにシステムを準備する場合、前提条件として Visual Studio 2015、2017 および 2019 向け Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージがシステムにインストールされていることを確認してください。VMware Tools 11.1.5 のインストールまたはアップグレードは、前提条件を満たしていない Windows バージョンではサポートされません。VMware Tools 11.1.5 の前提条件を満たすため、パッチを提供するか Windows OS をアップデートするまで、引き続き VMware Tools 10.2.x 以前を使用する必要があります。サポートされている最新の Visual C++ ダウンロードについては、Microsoft の更新 KB2977003 を参照してください。
      • Windows OS レベルの前提条件
        • Windows Server 2019
        • Windows Server 2016
        • Windows 10
        • Microsoft Update KB2919355 が適用された Windows Server 2012 R2
        • Microsoft Update KB2919355 が適用された Windows 8.1
        • Windows Server 2012 
        • Windows 8
        • Microsoft Update KB4474419 が適用された Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 (SP1)
        • Microsoft Update KB4474419 が適用された Windows 7 Service Pack 1 (SP1)
    • darwin.iso:Mac OS X バージョン 10.11 以降をサポートします。
    • linux.iso の詳細については、VMware Tools 10.3.22 リリース ノートを参照してください。
    • solaris.iso の詳細については、VMware Tools 10.3.10 リリース ノートを参照してください。
  • 提供が終了したいくつかのゲスト OS 向けの VMware Tools の ISO イメージは凍結されています。いくつかの ISO イメージは、tools-light VIB では ESXi と合わせて提供されません。詳細については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。VMware Tools のすべての ISO イメージは、http://my.vmware.com からダウンロードできます。
  • VMware Tools for Windows:32 ビットおよび 64 ビットのインストーラ実行ファイル (.exe) をダウンロードできます。これらのファイルは、Windows ゲスト OS で VMware Tools のインストールやアクセスを簡単にするために提供されています。

ESXi 6.5 以降へのアップグレードに関する重要なお知らせ

互換性に関する問題の解決方法および一般的なガイドライン旧バージョンの Horizon View Agent を使用して、ESXi ホストを ESXi 6.5 以降にアップグレードするときは、ナレッジベースの記事を参照してください。

利用可能な言語

VMware Tools 11.1.5 は、次の言語で使用可能です。

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • イタリア語
  • 日本語
  • 韓国語
  • 簡体字中国語
  • 繁体字中国語

製品サポートに関する注意事項

  • VMware Tools の Windows Vista 以前の ISO イメージは ESXi に含まれていません。Windows Vista 以前の ISO イメージは必要に応じてダウンロードすることができます。ダウンロードの詳細については、製品のダウンロード ページを参照してください。

機能サポート終了日に関する注意事項

  • バルーン ドライバは、MacOS VMware Tools 11.1.0 から削除されています。
  • VMware Tools 10.3.x リリースに付属の tar ツール (linux.iso) と OSP は引き続きサポートされます。ただし、VMware Tools 10.3.5 以降のリリースに含まれるのは重大なセキュリティの修正のみです。これらのタイプの VMware Tools(tar ツールおよび OSP)には新しい機能のサポートは含まれていません。open-vm-tools をサポートするオペレーティング システムでは、open-vm-tools を使用することをおすすめします。それぞれのタイプの VMware Tools の詳細については、https://blogs.vmware.com/vsphere/2016/02/understanding-the-three-types-of-vm-tools.html を参照してください。

互換性について

  • VMware Tools のバージョン 10.2.0 以降では、FreeBSD に対する Perl スクリプト ベースの VMware Tools のインストールを終了しました。FreeBSD システムは FreeBSD パッケージ リポジトリから直接入手できる open-vm-tools パッケージからのみがサポートされます。open-vm-tools 10.1.0 以降の FreeBSD パッケージは、FreeBSD パッケージ リポジトリから入手できます。

ゲスト OS のカスタマイズ サポート

ゲスト OS カスタマイズ サポート マトリックス』では、カスタマイズ サポート対象のゲスト OS について詳細に説明しています。

相互運用性マトリックス

VMware 製品の相互運用性マトリックスでは、VMware 製品の現在のバージョンと以前のバージョンとの互換性について、詳細に説明しています。 

本リリースのインストールとアップグレード

VMware Tools は、製品のダウンロード ページからダウンロードできます。

VMware Tools のインストール手順は、お使いの VMware 製品およびインストールしているゲスト OS によって異なります。通常の VMware 製品に VMware Tools をインストールする一般的な手順については、「General VMware Tools installation instructions (1014294)」を参照してください。productLocker が共有データストアを参照するように設定する方法については、ナレッジベースの記事 KB 2004018 を参照してください。

VMware Tools のインストール、アップグレード、構成に関する個別の手順については、VMware Tools のドキュメント ページを参照してください。

VMware Tools によってインストールされる Windows ゲスト ドライバ

VMware Tools 11.1.5 は、Windows ゲスト OS で次のドライバ バージョンをサポートしています。

ドライバ VMware Tools 11.1.5
ハードウェア ドライバ
vmci

9.8.16.0

vsock

9.8.17.0

pvscsi

1.3.15.0

wddm

8.17.01.0001

vmxnet3

1.8.16.0

vmxnet2

2.2.0.0

vmmouse

12.5.10.0

vmusbmouse

12.5.10.0

vmaudio

5.10.0.3506

efifw 1.0.0.0
ソフトウェア ドライバ
vmrawdsk.sys

1.1.5.0

vmmemctl.sys

7.5.5.0

vmhgfs.sys

11.0.42.0

vsepflt.sys

11.1.5.0

vnetWFP.sys 

11.1.5.0 

glgxi.sys

2.3.0.0

giappdef

2.3.1.0

セキュリティ DLL
vmwsu.dll

2.5.0.0

解決した問題

  • NSX 環境に VMware エンドポイントの「vspepflt」ドライバがインストールされている場合、再起動直後にゲスト仮想マシンがクラッシュする。 

    ゲスト仮想マシンの BSOD は、アンチウイルス ソリューションに接続するときに、ドライバがロードされた直後に発生します。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • NSX 環境の Windows 10 で「OneDrive」ディレクトリが応答しない。

    vsepflt をインストールした Windows 10 で、「OneDrive」に同期されたディレクトリまたはフォルダを開くと、explorer.exe ウィンドウが応答しなくなることがあります。これは、ゲスト仮想マシンが NSX ゲスト イントロスペクションのサードパーティのエージェントレス アンチウイルス ソリューションを使用して保護されている場合に発生します。その結果、「OneDrive」に同期されたディレクトリまたはフォルダ内のファイルを開くことができなかったり、開くのに時間がかかることがあります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • open-vm-tools では、「netstat」コマンドの代わりに「ss」コマンドを使用してサービス間通信情報を取得するように、sdmp-plugin スクリプトが更新されている。

    netstat」コマンドは廃止され、Linux 仮想マシンの一部の新しいリリースでは使用できません。vRealize Operations Manager 製品による認証情報なしのサービス検出機能は、このような仮想マシンでは使用できません。この問題を回避するために、sdmp-plugin スクリプトが、「netstat」コマンドではなく「ss」コマンドを使用するように更新されました。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • VMware Horizon Agent 7.7 以前がインストールされている仮想マシンで VMware Tools 11.1.0 のインストールに失敗する。

    次のポップアップ メッセージが表示されて、VMware Tools のインストール セットアップが失敗します。「セットアップ中に、SVGA ドライバを自動インストールできませんでした。ドライバを手動でインストールする必要があります。」 

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

既知の問題

既知の問題は次のように分類されます。

VMware Tools の問題
  • NetworkIntrospection 機能を削除するインストーラ パラメータを使用して新しいバージョンの VMware Tools にアップグレードした後でも、古いバージョンの vnetflt または vnetWFP ドライバ サービスが引き続き実行される。

    アップグレード後、NetworkIntrospection 機能はシステムの VMware Tools MSI データベースには表示されませんが、この機能の vnetflt または vnetWFP ドライバ サービスはまだ存在しています。

    回避策:

    KB 78016 を参照してください。 

    注意:今後の VMware Tools のアップグレード(バージョン 11.1.0 からより新しいバージョンへ)では、この問題は発生しません。

  • Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 では、SHA-2 コード署名がサポートされていないと VMware Tools のアップグレードは失敗する。

    Microsoft 社では、2019 年 12 月 3 日以降、SHA-2 アルゴリズムのみを使用するように Windows ドライバの署名を変更しました。したがって、SHA-2 コード署名をサポートしていないレガシー Windows システムでは、ドライバ署名の検証に失敗します。

    回避策:

    KB 78708 を参照してください。

  • AppDefense ドライバ glxgi がイベント ビューアにエラーを記録する

    AppDefense ドライバ glxgi がイベント ビューアに次のようなエラーを記録します。

    「The glxgi service failed to start due to the following error: A device attached to the system is not functioning.」

    このイベントは、ゲストの整合性が無効になっているときに発生します。

    回避策:

    これらのイベントはシステムに影響を与えることはないので、無視しても問題ありません。

  • VMware Tools 10.3.0 以前のバージョンのインストールまたは VMware Tools 10.3.0 以前のバージョンから VMware Tools 11.1.x へのアップグレードに時間がかかり、Windows OS の再起動が必要になる場合があります。

    インストール プロセスが進行中の可能性があり、次のようなメッセージが表示されます。
    "Preparing 'VMware Tools' for installation..."

    このプロセス中に、ユーザーはオペレーティング システムを再起動するように要求されることがあります。 

    詳細については、VMware ナレッジベースの記事 55798 を参照してください。

VMware Workstation または Fusion での VMware Tools の問題
  • 共有フォルダのマウントを Linux 仮想マシンで利用できない

    Linux 仮想マシンでパワーオフの状態で 「共有フォルダ」 機能を有効にすると、再起動時に共有フォルダのマウントを使用できなくなります。

    注意:この問題は、VMware Workstation および VMware Fusion で実行されている VMware Tools で発生します。

    回避策:

    仮想マシンがパワーオンの場合、インターフェイスから 「共有フォルダ」 機能を一度無効にしてから有効にします。
    問題を永久的に解決するには、/etc/fstab を編集し、起動時に共有フォルダを自動的にマウントするためのエントリを追加します。
    たとえば、次の行を追加します。
    vmhgfs-fuse   /mnt/hgfs    fuse    defaults,allow_other    0    0

  • Ubuntu でドラッグ機能が動作しない

    簡易インストールを使用してインストールされた Ubuntu 16.04.4 の 32 ビット仮想マシンでは、ドラッグ機能が動作しません。また、同じシステムでコピー & ペーストに失敗することが確認されています。

    注意:この問題は、VMware Workstation および VMware Fusion で実行されている VMware Tools で発生します。

    回避策:

    • Linux カーネル起動オプション modprobe.blacklist=vmwgfx を追加します。
    • より解像度を大きくするには、VMX ファイルから svga.guestBackedPrimaryAware = "TRUE" オプションを削除します。
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