VMware Identity Manager 19.03 仮想アプライアンスをオンラインでアップグレードする前に、前提条件となるタスクを実行します。
- ThinApp パッケージ アプリケーションを使用するには、VMware Identity Manager コネクタ (Linux) バージョン 2018.8.1.0 を使用します。
- 他の仮想アプリケーション(Horizon デスクトップ/アプリケーション、Citrix 公開リソースなど)を使用するには、VMware Identity Manager コネクタ (Windows) バージョン 19.03 を使用します。
前提条件となる次のタスクを実行します。
- 仮想アプライアンスのプライマリ ルート パーティションで利用可能なディスク容量が 4 GB 以上あることを確認します。
- スナップショットを作成して、仮想アプライアンスをバックアップします。スナップショットの取得方法の詳細については、vSphere のドキュメントを参照してください。
- Elasticsearch データが削除されないようにするため、Elasticsearch のアップグレードを準備します。
- VMware Identity Manager サービス ノードのいずれかで Elasticsearch の複数のインスタンスが実行されているかどうかを判断し、実行されている場合は複数のインスタンスのデータ ディレクトリを統合します。
- /db/elasticsearch/horizon/nodes ディレクトリの内容を表示します。
目的は、0 という名前のサブディレクトリの存在を確認することです。0 サブディレクトリのみが存在する場合、ディレクトリを統合する必要はありません。
Elasticsearch の 2 番目のコピーがいずれかの時点で実行されている場合は、1 という名前の 2 番目のディレクトリも存在します。手順を続行してディレクトリを統合します。
- Elasticsearch インスタンスが複数存在する場合は、Elasticsearch を停止して、すべてのプロセスが停止していることを確認します。
たとえば、Elasticsearch を停止するには、次のコマンドを実行します。
service elasticsearch stop
たとえば、すべての Elasticsearch プロセスが停止していることを確認するには、次のコマンドを実行します。
ps -ef | grep elasticsearch
grep コマンドによって追加の Elasticsearch プロセスが実行中であると表示された場合は、当該プロセスを終了します。
- 各ノード内のどのディレクトリにデータが含まれているかを判断するには、ディレクトリ /db/elasticsearch/horizon/nodes/1/indices/ のような、各ノードの indices ディレクトリ内のデータを検索します。
- データが含まれていないディレクトリを削除し、必要に応じて、残りのディレクトリの名前を変更します。
0 ディレクトリにデータが含まれている場合は、1 ディレクトリを削除します。
1 ディレクトリにデータが含まれている場合は、0 ディレクトリを削除し、1 ディレクトリの名前を 0 に変更します。
- Elasticsearch を再起動します。
service elasticsearch start
- /opt/vmware/elasticsearch/logs/horizon.log で次のようなメッセージを検索します。
recovered xx indices into cluster_state
このメッセージは、名前が変更されたデータ ディレクトリをシステムで読み取ることができることを示します。ここで xx は、ディレクトリの数、または /db/elasticsearch/horizon/nodes/0/indices/ ディレクトリにあるインデックスの数を表します。
- /db/elasticsearch/horizon/nodes ディレクトリの内容を表示します。
- クローンが作成されたすべてのサービス ノードから、sysconfig.cloneprep ファイルと sysconfig.iamaclone ファイルを削除します。
たとえば、各サービス ノードにログインして、root として次のコマンドを実行します。
rm -f /usr/local/horizon/conf/flags/sysconfig.cloneprep rm -f /usr/local/horizon/conf/flags/sysconfig.iamaclone
- VMware Identity Manager サービス ノードのいずれかで Elasticsearch の複数のインスタンスが実行されているかどうかを判断し、実行されている場合は複数のインスタンスのデータ ディレクトリを統合します。
- https://docs.vmware.com/jp/VMware-Identity-Manager/19.03/vidm-install/GUID-5B533EE2-8F6C-4716-A94A-8B7AA3F5BC75.htmlで説明するように、Microsoft SQL データベースで db_owner ロールを取り消した場合は、アップグレードを実行する前にロールを追加し直す必要があります。そうしないと、アップグレードは失敗します。
db_owner ロールを、インストール中に使用されたのと同じユーザーに追加します。
- sysadmin の権限を持ったユーザーとして Microsoft SQL Server Management Studio にログインします。
- VMware Identity Manager 19.03 のデータベース インスタンスに接続します。
- 次のコマンドを入力します。
Windows 認証モードを使用している場合は、次のコマンドを使用します。
USE <saasdb>; ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER <domain\username>; GO
<saasdb> をデータベース名に置換し、<domain\username> を関連するドメインとユーザー名に置換します。
SQL サーバ認証モードを使用している場合は、次のコマンドを使用します。USE <saasdb>; ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER <loginusername>; GO
<saasdb> をデータベース名に置換し、<loginusername> を関連するユーザー名に置換します。
- 外部データベースのスナップショットまたはバックアップを作成します。
- VMware Identity Manager が適切に構成されていることを確認します。
- 仮想アプライアンスが、HTTP を介してポート 80 および 443 で vapp-updates.vmware.com を解決してアクセスできることを確認します。
- アウトバウンドの HTTP アクセスのために HTTP プロキシ サーバが必要な場合は、仮想アプライアンスのプロキシ サーバ設定を構成します。VMware Identity Manager 19.03 アプライアンスのプロキシ サーバを設定するを参照してください。
- Workspace ONE Access のアップグレードが存在することを確認します。適切なコマンドを実行して、アップグレードを確認します。Workspace ONE Access をオンラインでアップグレードできるかどうかをチェックするを参照してください。