Workspace ONE® Access™ は、Workspace ONE Access Connector バージョン 19.03 および 19.03.0.1 からバージョン 22.09 への移行パスを提供します。移行プロセスには、新しい 22.09 Connector のインストールと、既存のディレクトリと仮想アプリケーションのコレクションの新しいコネクタへの移行が含まれます。Connector バージョン 19.03 または 19.03.0.1 をバージョン 22.09 に直接アップグレードすることはできません。

22.09 Connector に移行するには、すべてのディレクトリとサポートされている仮想アプリケーションのコレクションを移行します。ディレクトリを移行すると、認証方法や ID プロバイダなどすべてのデータが移行されます。仮想アプリケーションのコレクションを移行すると、仮想アプリケーションの構成が移行されます。移行は 1 回限りのプロセスであり、ディレクトリと仮想アプリケーションのコレクションを一緒に移行する必要があります。

注: Workspace ONE Access Connector バージョン 22.05、21.08. x、20.10. x、20.01. x をバージョン 22.09 にアプグレードできます。 VMware Workspace ONE Access Connector 22.09 へのアップグレード ガイドを参照してください。

Workspace ONE Access Connector 22.09 について

Workspace ONE Access Connector 22.09 は、Windows Server に個別または同時にインストールできるエンタープライズ サービスのコレクションです。次のサービスが含まれます。

  • ディレクトリ同期サービス:Active Directory または LDAP ディレクトリのユーザーを Workspace ONE Access サービスに同期します。
  • ユーザー認証サービス:パスワード(クラウド デプロイ)、RSA SecurID(クラウド デプロイ)、RADIUS(クラウド デプロイ)などの、コネクタベースの認証方法を提供します。
  • Kerberos 認証サービス:内部ユーザーに Kerberos 認証を提供します。
  • 仮想アプリケーションサービス:VMware Horizon®、シングル ポッド ブローカを使用した Horizon Cloud Service on Microsoft Azure、Horizon Cloud Service on IBM Cloud、Citrix®、および ThinApp の展開から仮想アプリケーションを Workspace ONE Access サービスに同期します。
    注:

    Universal Broker を使用した Microsoft Azure 上の Horizon Cloud Service との統合は、Horizon Cloud 管理コンソールから構成され、仮想アプリケーション サービスを必要としません。

Workspace ONE Access サービスおよびアプライアンスとの互換性

Workspace ONE Access Connector 22.09 は、Workspace ONE Access クラウド サービスおよび Workspace ONE Access 仮想アプライアンス バージョン 22.09 以降のバージョンとのみ互換性があります。

連邦情報処理規格 (FIPS) モード

Workspace ONE Access Connector 22.09 は、FIPS 140-2 準拠のアルゴリズムを使用して暗号化操作を実行できます。22.09 コネクタに移行する場合、FIPS モードはサポートされません。
重要: 移行プロセス中に、新しい 22.09 Connector をインストールすると、インストーラの [構成ファイルの指定] ページに FIPS モードを有効にするオプションが表示されます。 [FIPS を有効にする] オプションを選択しないでください。

FIPS モードの詳細については、『VMware Workspace ONE Access Connector 22.09 のインストール』のWorkspace ONE Access Connector と FIPS モードを参照してください。

注: FIPS モードの Workspace ONE Access Connector は、 Workspace ONE Access FedRAMP テナントでのみサポートされます。他のタイプのテナントおよびオンプレミスの Workspace ONE Access インストールでは、FIPS モードのコネクタはサポートされません。

Connector 22.09 への移行のユースケース

特定のユースケースでは、Workspace ONE Access Connector バージョン 19.03 または 19.03.0.1 からバージョン 22.09 への移行が適用されます。次のガイドラインに従って、バージョン 22.09 に移行するかどうかを決定します。

  • 展開環境に VMware Horizon 仮想アプリケーションが含まれている場合は、Workspace ONE Access Connector 22.09 に移行できます。22.09 Connector は、Horizon 8 および Horizon 7 との統合をサポートします。
    注意: 以前のバージョンの Horizon を使用している場合は、22.09 Connector に移行しないでください。
  • 展開環境に Citrix 仮想アプリケーションが含まれている場合は、次の場合に Workspace ONE Access Connector 22.09 に移行できます。
    • Citrix Virtual Apps and Desktops 7 2203 Long Term Service Release (LTSR)、Citrix Virtual Apps and Desktops 7 1912 LTSR、XenApp and XenDesktop 7.15 LTSR、または XenApp and XenDesktop 7.6 LTSR のいずれかの Citrix バージョンを使用している。
    • Citrix StoreFront を使用している。
    注意: 以前のバージョンの Citrix を使用している場合、または Citrix Web Interface SDK を使用している場合は、22.09 Connector に移行しないでください。
  • 展開環境に Horizon Cloud Service 仮想アプリケーションが含まれている場合は、次のガイドラインに従います。
    • 現在のインストールにシングル ポッド ブローカを使用した Horizon Cloud Service on Microsoft Azure または Horizon Cloud Service on IBM Cloud の仮想アプリケーションのコレクションが含まれている場合は、Workspace ONE Access 22.09 に移行できます。22.09 Connector はこの統合をサポートしています。
    • ただし、Horizon Cloud 環境を Universal Broker を使用した Horizon Cloud Service on Microsoft Azure に移行する場合は、Workspace ONE Access で仮想アプリケーションのコレクションを移行する必要はありません。Workspace ONE Access と Universal Broker 環境との統合には、仮想アプリケーションのコレクションは必要ありません。また、これには Workspace ONE Access Connector の仮想アプリケーション サービス コンポーネントも必要ありません。Universal Broker 環境との統合を設定する場合は、Workspace ONE Access で既存の仮想アプリケーションのコレクションを削除する必要があります。

      Universal Broker 環境との統合の設定の詳細については、Horizon Cloud Service のドキュメント、Universal Broker を使用した Horizon Cloud 環境 - テナントを Workspace ONE Access および Intelligent Hub サービスと統合するを参照してください。

  • 展開環境に ThinApp パッケージ アプリケーションが含まれている場合は、Workspace ONE Access Connector 22.09 に移行できます。ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションを Workspace ONE Access Connector 22.09 に移行するを参照してください。