Workspace ONE Access Connector 22.09 では、ThinApp パッケージ アプリケーションとの統合がサポートされます。この統合は、以前は Linux ベースの VMware Identity Manager Connector バージョン 2018.8.1.0 でのみサポートされていました。今後は、ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションを Linux 2018.8.1.0 Connector から Windows 22.09 Connector に移行できるようになりました。

ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションの移行には、2 段階のプロセスがあります。まず、Linux 2018.8.1.0 Connector を Windows 19.03.0.1 Connector に移行します。次に、バージョン 19.03.0.1 からバージョン 22.09 に移行します。

移行のすべての段階を、連続して短時間で実行することをお勧めします。

前提条件

  • ThinApp ランタイム 2206 を使用して構築された ThinApp パッケージのみを移行できます。
  • 移行を開始する前に、Workspace ONE Access サービス仮想アプライアンス、コネクタ、およびデータベースのスナップショットを作成します。スナップショットの作成の詳細については、ナレッジベースの記事 KB2032907を参照してください。
  • (オンプレミスの Workspace ONE Access のインストール)コネクタの移行を開始する前に、Workspace ONE Access 仮想アプライアンスをバージョン 22.09 に移行します。
  • 22.09 Connector 用に Windows サーバを準備します。「Workspace ONE Access Connector 22.09 に移行するための要件」を参照してください。
  • VMware Customer Connect から [VMware Identity Manager Standalone Connector 19.03.0.1 Installer for Windows] をダウンロードし、Windows サーバにコピーします。
  • VMware Customer Connect から [Workspace ONE Access Connector 22.09] をダウンロードし、Windows サーバにコピーします。
  • VMware Customer Connect[クラスタ移行サポート ツール] にある cluster-support.tgz ファイルをダウンロードし、2018.8.1.0 Linux Connector 仮想アプライアンスにコピーします。

手順

  1. Linux Connector で config-state.json ファイルを編集します。
    1. Linux Connector 仮想アプライアンスに root ユーザーとしてログインします。
    2. 次のファイルを開いて編集します:
      /usr/local/horizon/conf/states/${TENANT_ID}/${ID}/config-state.json
    3. appsConfig セクションで enabled フラグを false に変更します。
    4. ファイルを保存します。
  2. Linux 2018.8.1.0 Connector を Windows Connector 19.03.0.1 に移行します。
    このプロセスでは、 generateClusterFile.sh スクリプトを Linux Connector にダウンロードし、スクリプトを実行して Linux Connector 構成を含むクラスタ .enc ファイルを生成し、19.03.0.1 Windows Connector のインストール中にクラスタ .enc ファイルをインポートします。

    詳細については、次のドキュメントを参照してください。

    次の考慮事項および要件に留意してください。
    • 19.03 のアップグレード ドキュメントには、VMware Identity Manager Windows Connector 19.03 が VMware ThinApp パッケージをサポートしないことが記載されています。Linux コネクタから 22.09 Windows コネクタに移行する場合、これらの記述は無視してかまいません。
    • あるサーバから別のサーバにコネクタ構成ファイルを転送する場合、ファイルには機密情報が含まれているため、Secure File Transfer Protocol (SFTP) などの安全な方法を使用します。

      また、セキュリティを確保するために、移行が完了したら古いサーバと新しいサーバの両方から構成ファイルを削除し、不要になった古い展開を削除します。

    • 19.03.0.1 Windows コネクタをインストールする場合は、[VMware Identity Manager Connector サービス アカウント] ページで、[ドメイン ユーザー アカウントとして Connector サービスを実行しますか?] オプションを選択し、使用するドメイン ユーザー アカウントを指定します。
    • 19.03.0.1 コネクタに移行した後、ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションを作成、保存、同期したり、ThinApp アプリケーションを起動したりすることはできません。バージョン 19.03.0.1 への移行は、Linux コネクタから 22.09 コネクタへの ThinApp 移行の一段階にすぎません。19.03.0.1 コネクタは、ThinApp での使用を想定していません。
  3. ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションが 19.03.0.1 Connector に表示されていることを確認します。
    • Workspace ONE Access コンソールで、[統合] > [レガシー コネクタ] の順に選択し、19.03.0.1 Connector が表示されていることを確認します。
    • [リソース] > [仮想アプリケーションのコレクション] の順に選択し、ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションが表示されていることを確認します。
    • [リソース] > [仮想アプリケーション] の順に選択し、ThinApp パッケージが表示されていることを確認します。
  4. このドキュメントVMware Workspace ONE Access Connector 22.09 への移行に記載されている要件、前提条件、および手順に従って、19.03.0.1 Connector から 22.09 Connector に移行します。
    移行の [プレビュー] ステージで、ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションが表示されていることを確認します。
    • Workspace ONE Access コンソールで、[リソース] > [仮想アプリケーションのコレクション] の順に選択し、ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションが表示されていることを確認します。
    • ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションをクリックし、22.09 Connector ホスト名が [コネクタ] の下に表示されていることを確認します。
    • [リソース] > [仮想アプリケーション] の順に選択し、ThinApp パッケージが表示されていることを確認します。

次のタスク

Workspace ONE Access Connector 22.09 への移行が正常に完了したら、ThinApp 仮想アプリケーションのコレクションを同期、作成、保存できることを確認します。また、ユーザー割り当てとアプリケーションの起動を確認します。その後、Linux Connector をアンインストールできます。