移行を正常に行うために、必ず Workspace ONE Access Connector を移行するための要件に従ってください。

要件は次のとおりです。

  • 22.09 Connector のインストール用に 1 台以上の Windows サーバを準備します。ディレクトリ同期サービス、ユーザー認証サービス、Kerberos 認証サービス、および仮想アプリケーション サービスのすべてを 1 台のサーバにインストールすることも、別々のサーバにインストールすることもできます。注意事項と要件については、VMware Workspace ONE Access Connector 22.09 のインストールを参照してください。

    22.09 Connector は、新しいサーバまたはレガシーの 19.03.x Connector サーバのいずれかにインストールできます。ただし、レガシー コネクタで Kerberos 認証が構成されている場合は、別のサーバに 22.09 Kerberos 認証サービスをインストールする必要があります。19.03.x Connector サーバに新しい Kerberos 認証サービスをインストールしないでください。Workspace ONE Access は、同じサーバ上で Kerberos の複数のインスタンスをサポートしていません。

    新しい Windows サーバに 22.09 Connector をインストールする場合は、『VMware Workspace ONE Access Connector 22.09 のインストール』のサイズ設定のガイドラインと要件を参照してください。22.09 Connector を 19.03.x Connector Server にインストールする場合は、追加の要件とガイドラインについてWorkspace ONE Access 19.03.x を実行している Windows Server 上での最新のコネクタへの移行を参照してください。

  • 既存のインストールに Citrix 仮想アプリケーションが含まれている場合は、仮想アプリケーション サービスをインストールするときに『VMware Workspace ONE Access Connector 22.09 のインストール』ガイドに記載されている Citrix 統合の要件と前提条件に従ってください。要件は次のとおりです。
    • コネクタ サーバはディレクトリ ドメインに参加している必要があります。
    • 仮想アプリケーション サービスを実行するために使用するドメイン ユーザー アカウントを指定する必要があります。このドメイン ユーザーは、Citrix PSSnapin をロードできる Citrix サーバの読み取り専用管理者である必要もあります。
    • Citrix Studio を Connector サーバにインストールする必要があります。Citrix Studio には、Citrix と Workspace ONE Access の統合に必要な Citrix PowerShell SDK が含まれています。Citrix Studio バージョンが Citrix 展開バージョンと互換性がある必要があります。
  • 既存のインストールに Citrix 仮想アプリケーションが含まれており、StoreFront サーバで使用されるロード バランサで Cookie ベースのセッション パーシステンスを構成した場合は、ソース IP ベースのセッション パーシステンスに変更する必要があります。仮想アプリケーション サービスは、cookie ベースのパーシステンスをサポートしていません。
  • Horizon および Horizon Cloud 仮想アプリケーションのコレクションの場合、Horizon Connection Server または Horizon Cloud テナントの基盤となる Horizon Server に、信頼されている認証局 (CA) によって署名された有効な証明書があることを確認します。Horizon Server に自己署名証明書がある場合は、仮想アプリケーション サービスがインストールされている Workspace ONE Access Connector インスタンスに証明書チェーンをアップロードして、コネクタと Horizon Server 間の信頼を確立する必要があります。これは、Workspace ONE Access Connector 21.08 以降の新しい要件です。コネクタ インストーラを使用して証明書をアップロードできます。詳細については、VMware Workspace ONE Access Connector 22.09 のインストールを参照してください。証明書をアップロードしたら、コネクタ サービスを再起動してください。
  • 移行プロセスでは、古いコネクタと新しいコネクタの使用を切り替えて移行をテストします。移行プロセス中は、19.03.x レガシー コネクタ サーバが実行されている必要があります。移行が完了するまで、19.03.x Connector をアンインストールしないでください。
  • テナント内の既存のコネクタはすべてバージョン 19.03.x である必要があります。以前のバージョンがある場合は、最初に 19.03.x にアップグレードします。
  • 19.03.x コネクタで有効になっているすべてのコネクタベースの認証方法は、クラウド展開の認証方法として構成する必要があります。これを行うには、送信専用接続モードでコネクタを展開し、コネクタと認証方法を組み込み ID プロバイダに関連付けます。『VMware Identity Manager の管理』の組み込み ID プロバイダでの認証のための送信コネクタの使用、および『VMware Identity Manager Connector 19.03 (Windows) のインストールと構成』のVMware Identity Manager Connector の送信モードの有効化を参照してください。
  • Workspace ONE Access サービスのオンプレミスのインスタンスがある場合は、22.09 Connector に移行する前に、サービスをバージョン 22.09 にアップグレードします。
  • 移行中に、テナント内のすべてのディレクトリおよびサポートされる仮想アプリケーションのコレクションを 22.09 Connector に移行する必要があります。ディレクトリまたは仮想アプリケーションのサブセットの移行を選択したり、ディレクトリのみ、または仮想アプリケーションのみの移行を選択することはできません。
  • ユーザー認証サービスをインストールする場合は、ユーザー認証サービスがインストールされているすべてのコネクタがバージョン 22.09 であることを確認します。Workspace ONE Access は、ユーザー認証サービスのバージョン 22.09、22.05、21.08.x、20.x の混在はサポートされません。
  • 移行後は、新しい 22.09 Connector のみを使用できます。環境内で、19.03.x Connector と 22.09 Connector を混在させることはできません。
  • Workspace ONE Access Connector 22.09 は、次のタイプのプロキシをサポートしています。
    • 非認証 HTTP プロキシ
    • 非認証 HTTPS (SSL) プロキシ
    • 認証済み HTTPS (SSL) プロキシ

Workspace ONE Access Connector 19.03.x を実行している Windows Server 上での最新の Connector への移行

新しい Windows Server を用意して Workspace ONE Access Connector 22.09 に移行することができない場合、Workspace ONE Access 19.03.x Connector を実行している Windows Server に 22.09 Connector をインストールできます。これで、レガシー コネクタを移行できます。

注意: ただし、レガシー コネクタで Kerberos 認証が構成されている場合は、別の Windows サーバに 22.09 Kerberos 認証サービスを新規インストールする必要があります。19.03. x Connector サーバには Kerberos 認証サービスをインストールしないでください。 Workspace ONE Access は、同じサーバ上で Kerberos の複数のインスタンスをサポートしていません。

19.03.x Connector がインストールされた既存の Windows Server を使用している場合は、次のガイドラインに従ってください。

  • 22.09 Connector をインストールする前に、サーバの CPU とメモリを増やす必要があります。移行が完了するまで、2 つのバージョンのコネクタが実行されます。

    19.03.x Connector と 22.09 Connector の両方のニーズを満たすように、CPU とメモリを増やす必要があります。『VMware Workspace ONE Access Connector 22.09 のインストール』の 22.09 サイズ設定ガイドラインを参照してください。

  • [重要:]22.09 Connector インストーラを実行する前にマシンのスナップショットを作成してください。22.09 Connector をインストールすると、インストール プロセスの最後に、Connector のホストを再起動するように求めるプロンプトが表示される場合があります。ホストを再起動しないでください。ホストを再起動すると、移行プロセスが失敗し、19.03.x Connector は使用できなくなります。移行プロセス全体が完了するまで、マシンを再起動しないことが重要です。移行が正常に完了したら、マシンを安全に再起動できます。
  • 移行プロセス全体が完了するまで、19.03.x Connector を停止またはアンインストールしないでください。

移行が完了したら、19.03.x Connector を停止してアンインストールできます。