Workspace ONE Access 仮想アプライアンスは、オンラインでアップグレードできます。オンライン アップグレードを行うには、仮想アプライアンスがインターネットに接続できる必要があります。
Workspace ONE Access オンライン アップグレードの前提条件
21.08.X 仮想アプライアンスをオンラインでアップグレードする前に、前提条件となるタスクを実行します。
- 仮想アプライアンスのプライマリ ルート パーティションで利用可能なディスク容量が 4 GB 以上あることを確認します。ディスク容量を確認するには、
df -h
コマンドを実行します。 - Elasticsearch サービスの健全性を確認します。Workspace ONE Access コンソールのシステム診断ダッシュボードに移動し、[統合コンポーネント] セクションを確認します。Elasticsearch 項目の値が緑色であることを確認します。状態が赤で表示される場合は、アップグレードする前に Elasticsearch の問題を修正してください。Troubleshooting Elasticsearch Cluster Health: VMware Workspace ONE Access Operational Tutorial ガイドを参照してください。
Workspace ONE Access 22.09 にアップグレードすると、Elasticsearch は、監査、レポート、およびディレクトリ同期ログのために Workspace ONE アプライアンスに組み込まれている OpenSearch バージョン 1.3.5 に移行します。移行中にすべての閉じられたインデックス、検索インデックス(再構築されます)、および OpenSearch でサポートされていない複数のドキュメント タイプを含む Elasticsearch バージョン 5.6.15 監査インデックスが削除されます。
- スナップショットを作成して、仮想アプライアンスをバックアップします。スナップショットの作成方法については、ナレッジベースの記事Managing snapshots in vSphere Web Client (KB2032907)を参照してください。
- Microsoft SQL Server 2014 で TLS 1.2 をサポートするために、Microsoft SQL パッチを適用して更新されています。
- Microsoft SQL データベースで db_owner ロールを取り消した場合は、アップグレードを実行する前にロールを追加しなおす必要があります。そうしないと、アップグレードは失敗します。db_owner ロールを、インストール中に使用されたのと同じユーザーに追加します。
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- sysadmin の権限を持ったユーザーとして Microsoft SQL Server Management Studio にログインします。
- サービスのデータベース インスタンスに接続します。
- 次のコマンドを入力します。
Windows 認証モードを使用している場合は、次のコマンドを使用します。
USE <saasdb>; ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER <domain\username>; GO
<saasdb> をデータベース名に置換し、<domain\username> を関連するドメインとユーザー名に置換します。
SQL サーバ認証モードを使用している場合は、次のコマンドを使用します。USE <saasdb>; ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER <loginusername>; GO
<saasdb> をデータベース名に置換し、<loginusername> を関連するユーザー名に置換します。
データベースレベルのロールの取り消しの詳細については、Workspace ONE Access へのアップグレード後のデータベースレベルのロールの変更を参照してください。
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- 外部データベースのスナップショットまたはバックアップを作成します。
- サービスが適切に構成されていることを確認します。
- 仮想アプライアンスが、HTTP を介してポート 80 および 443 で vapp-updates.vmware.com を解決してアクセスできることを確認します。
- アウトバウンドの HTTP アクセスのために HTTP プロキシ サーバが必要な場合は、仮想アプライアンスのプロキシ サーバ設定を構成します。「Workspace ONE Access アプライアンスをアップグレードする前にプロキシ サーバ設定を構成する」を参照してください。
- 適切なコマンドを実行して、アップグレードを確認します。「Workspace ONE Access をオンラインでアップグレードできるかどうかをチェックする」を参照してください。
- アップグレードを実行する前に、MyVMware ダウンロード サイト (my.vmware.com) から update-fix.tgz ファイルをダウンロードし、ファイルをアプライアンスにコピーして、ファイルを展開し、権限を設定します。
- scp コマンドを使用して、update-fix.tgz ファイルをアプライアンスの /tmp の場所にコピーします。
- tar -xvzf update-fix.tgz を実行してファイルを抽出します。
- 次のコマンドを実行し、解凍したファイルをコピーします。
cp configureupdate.hzn /usr/local/horizon/update/configureupdate.hzn
- ファイルの権限と所有権を変更します。
chmod 500 /usr/local/horizon/update/configureupdate.hzn
chown root:root /usr/local/horizon/update/configureupdate.hzn
- 次のディレクトリ領域の要件を満たしていることを確認します。
ディレクトリ 使用可能な最小容量 / 4 GB
Workspace ONE Access アプライアンスをアップグレードする前にプロキシ サーバ設定を構成する
Workspace ONE Access 仮想アプライアンスは、VMware のアップデート サーバにインターネットでアクセスします。HTTP プロキシを使用するインターネット アクセスをネットワーク構成で指定している場合は、アプライアンスのプロキシ設定を調整する必要があります。
プロキシを有効にして、インターネット トラフィックのみを処理するようにします。プロキシが正しく設定されていることを確認するために、Workspace ONE Access サービス バージョン 21.08 で、ドメイン内の内部トラフィック用のパラメータを [no-proxy] に設定します。
[前提条件]
- プロキシ サーバ情報があることを確認します。
- Workspace ONE Access コンソールにログインし、[アプライアンス設定] > [VA 構成] ページに移動します。
- [構成の管理] をクリックし、管理者ユーザーのパスワードを使用してログインして、[プロキシ構成] をクリックします。
- [プロキシ] を有効にします。
- [ポートが指定されたプロキシ ホスト] テキスト ボックスに、プロキシ名とポート番号を入力します。たとえば、proxyhost.example.com:3128 のように入力します。
- [プロキシを経由しないホスト] テキスト ボックスに、プロキシ サーバを経由せずにアクセスされる非プロキシ ホストを入力します。
ホスト名のリストを区切るにはカンマを使用します。
- [保存] をクリックします。
[結果]
Workspace ONE Access 仮想アプライアンスで VMware のアップデート サーバを利用できるようになりました。
Workspace ONE Access をオンラインでアップグレードできるかどうかをチェックする
既存の Workspace ONE Access 21.08.X 仮想アプライアンスにインターネット接続がある場合は、アプライアンスからオンラインでアップグレードできるかどうかをチェックできます。
- 仮想アプライアンスに root ユーザーとしてログインします。
- 次のコマンドを実行して、オンラインのアップグレードを確認します。
/usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn check