問題のデバッグとトラブルシューティングを行うために、コネクタ サーバに格納されている Workspace ONE Access Connector ログ ファイルを表示できます。ディレクトリ同期サービス、ユーザー認証サービス、Kerberos 認証サービス、および仮想アプリケーション サービスには、それぞれ独自のログ ファイルがあります。
ログ ファイルのタイプ | ログ ファイルの場所 | 説明 |
---|---|---|
インストールのログ ファイル | ConnectorInstallerFolder\Workspace_ONE_Access_Connector_Installer.log | インストールに関連するメッセージ |
ユーザー認証サービスのログ ファイル | INSTALL_DIR\Workspace ONE Access\User Auth Service\logs\eas-service.log | 認証に関連するメッセージ |
ディレクトリ同期サービスのログ ファイル | INSTALL_DIR\Workspace ONE Access\Directory Sync Service\logs\eds-service.log | ディレクトリ同期に関連するメッセージ |
Kerberos 認証サービスのログ ファイル | INSTALL_DIR\Workspace ONE Access\Kerberos Auth Service\logs\eks-service.log | Kerberos 認証に関連するメッセージ |
仮想アプリケーション サービスのログ ファイル | INSTALL_DIR\Workspace ONE Access\Virtual App Service\logs\eis-service.log | 仮想アプリケーションの統合に関連するメッセージ |
エンタープライズ サービスの vertex ログ | INSTALL_DIR\User Auth Service\logs\eas-vertx-access.log INSTALL_DIR\Directory Sync Service\logs\eds-vertx-access.log INSTALL_DIR\Kerberos Auth Service\logs\eks-vertx-access.log INSTALL_DIR\Virtual App Service\logs\eis-vertx-access.log |
エンタープライズ サービスでの API 要求に関する情報。 |
エンタープライズ サービス プロセスの標準出力ログ | INSTALL_DIR\User Auth Service\logs\UserAuthService.out.log INSTALL_DIR\Directory Sync Service\logs\DirectorySyncService.out.log INSTALL_DIR\Kerberos Auth Service\logs\KerberosAuthService.out.log INSTALL_DIR\Virtual App Service\logs\VirtualAppService.out.log |
エンタープライズ サービスを実行しているプロセスに関する情報。 |
エンタープライズ サービス プロセスの標準エラー ログ | INSTALL_DIR\User Auth Service\logs\UserAuthService.err.log INSTALL_DIR\Directory Sync Service\logs\DirectorySyncService.err.log INSTALL_DIR\Kerberos Auth Service\logs\KerberosAuthService.err.log INSTALL_DIR\Virtual App Service\logs\VirtualAppService.err.log |
エンタープライズ サービスを実行しているプロセスに関するエラー情報。 |
エンタープライズ サービス プロセスのラッパー ログ | INSTALL_DIR\User Auth Service\logs\UserAuthService.wrapper.log INSTALL_DIR\Directory Sync Service\logs\DirectorySyncService.wrapper.log INSTALL_DIR\Kerberos Auth Service\logs\KerberosAuthService.wrapper.log INSTALL_DIR\Virtual App Service\logs\VirtualAppService.wrapper.log |
Java オプションやプロセス ID などのエンタープライズ サービスを実行しているプロセスに関する情報。 |
コネクタ ログ ファイルの DEBUG モードの有効化
展開に関する問題のトラブルシューティングを行うために、servicename-service.log ファイルに対して DEBUG モードを有効にできます。これにより、DEBUG のメッセージがログ ファイルに書き込まれます。これらのメッセージは、問題に関する詳細情報を提供します。
DEBUG モードをオンにするには、次の手順を実行します。
- コネクタ サーバにログインします。
- トラブルシューティングの対象となるサービスの log4j2-override.xml ファイルを編集します。
- ディレクトリ同期サービスのログ レベルを調整するには、INSTALL_DIR\Workspace ONE Access\Directory Sync Service\conf\log4j2-override.xml ファイルを編集します。
- ユーザー認証サービスのログ レベルを調整するには、INSTALL_DIR\Workspace ONE Access\User Auth Service\conf\log4j2-override.xml ファイルを編集します。
- Kerberos 認証サービスのログ レベルを調整するには、INSTALL_DIR\Workspace ONE Access\Kerberos Auth Service\conf\log4j2-override.xml ファイルを編集します。
- 仮想アプリケーション サービスのログ レベルを調整するには、INSTALL_DIR\Workspace ONE Access\Virtual App Service\conf\log4j2-override.xml ファイルを編集します。
- 次の行で、INFO を DEBUG に変更します。
<Loggers> <Logger name="com.vmware" level="INFO"/> </Loggers> <Loggers> <Root level="INFO"> <AppenderRef ref="asyncFileLogger"/> </Root> </Loggers>
- ファイルを保存します。
変更は数分後に反映されます。サービスの servicename-service.log ファイルの DEBUG モードがオンになっています。たとえば、ディレクトリ同期サービスの log4j2-override.xml ファイルを編集した場合、eds-service.log ファイルの DEBUG モードがオンになります。
コネクタ ログ ファイルのテーリング
ログ ファイルをテーリングすると、ログ ファイルの末尾の n 行を表示できます。tail コマンドで -wait オプションを使用し、ログを監視することもできます。-wait オプションを使用すると、ログを更新するたびに、指定した数の行がコンソールに印刷されます。
- コネクタ サーバで、Windows PowerShell を開きます。
- ログ ファイルを含むフォルダに移動します。
- 次のコマンドを入力します。
Get-Content logFile -Tail numberOfLines –wait
例:
Get-Content eds-service.log -Tail 2 –wait
追加情報
ログ ファイルのサイズと数を増やす方法については、Workspace ONE Access Connector ログ ファイルのサイズと数を増やすを参照してください。