既存の 22.09.X 仮想アプライアンスでインターネット接続が可能な場合は、アプライアンスをオンラインでアップグレードできます。

前提条件

  • Workspace ONE Access オンライン アップグレードの前提条件に記載されている前提条件を確認します。
  • 仮想アプライアンスがパワーオンされていること、そして機能していることを確認。
  • Workspace ONE Access 23.09 では、モバイル SSO CertProxy 構成ページのユーザー インターフェイスが再設計されました。環境内で [仮想アプライアンス構成] > [モバイル SSO] > [Android SSO 証明書プロキシ設定] を有効にした場合、アップグレード中に次の CertProxy 設定を更新するように求められます。
    • ロード バランサの数。CertProxy サービスと Workspace ONE Access インスタンス間のロード バランサの数を入力するか、ロード バランサが使用されていない場合は 0 を入力します。
    • クライアント IP ロード バランサのヘッダー名(リモート IP アドレスの送信元)。これは、HTTP 要求から CertProxy インスタンス IP アドレスを取得するために使用される送信元です。値は、[X-forwarded-For] ヘッダーまたは [X-Real-Ip] ヘッダーになります。ロード バランサの数が 0 の場合、リモート IP アドレスの送信元は自動的に [リモート アドレスを要求] に設定されます。
    • 認証要求を受け入れる CertProxy インスタンス IP アドレスの許可リスト。現在の IP アドレス構成が事前に入力されています。変更を加えるか、[Enter] をクリックして現在の構成をそのままにすることができます。許可リストを変更するには、CIDR 形式、スペースで区切られたサブネット形式、または単一の IP アドレスとなる、セミコロンで区切られた CertProxy インスタンスの IP アドレスを入力します。
      重要: ロード バランサの数が 0 で、CertProxy の宛先が localhost に設定されている場合は、許可リストの IP アドレスのリストに localhost IP アドレスを追加する必要があります。これは、通常 127.0.0.1 です。

手順

  1. 既存の Workspace ONE Access 仮想アプライアンスに root ユーザーとしてログインします。
  2. 次の updatemgr.hznコマンドを実行します。
    /usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn updateinstaller
  3. 次のコマンドを実行して、オンラインのアップグレードが存在することを確認します。
    /usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn check
  4. 次のコマンドを実行して、アプライアンスを更新します。
    /usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn update
    1. CertProxy サービスが有効になっている場合は、次の設定を更新する必要があります。
      1. Please provide number of load balancers between CertProxy and Access instance:
        注: ロード バランサを使用しない場合は、値として 0 を入力します。0 を入力すると、次の CertProxy の質問は表示されません。
      2. Please provide client IP load balancer header name (x-forwrded-for/x-real-ip):
      3. Please provide list of CertProxy instance IP addresses, separated by a semicolon, either in CIDR format, subnet format delimited by a space, or as a single IP:
        重要: ロード バランサの数が 0 で、CertProxy の宛先が localhost に設定されている場合は、許可リストの IP アドレスのリストに localhost IP アドレスを追加する必要があります。これは、通常 127.0.0.1 です。
    2. Would like to execute script /usr/local/horizon/update/reindexingIndices.hzn? と聞かれたら、クラスタ内の最初のノードをアップグレードする場合は「[y]」と入力します。クラスタ内の他のノードをアップグレードする場合は、この質問に「[n]」と入力します。
      単一ノードのアップグレードの場合、設定はデフォルトで「 [y]」になります。
  5. もう一度 updatemgr.hzn checkコマンドを実行して、より新しいアップデートがないことを確認します。
    /usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn check
  6. 仮想アプライアンスを再起動します。
    reboot
  7. アップグレードしたアプライアンスのバージョンを確認します。
    vamicli version --appliance
    新しいバージョンが表示されます。
  8. Workspace ONE Access 展開内のすべてのノードをアップグレードしたら、診断ダッシュボードを使用してシステム情報の健全性を監視します。
    1. Workspace ONE Access コンソールにログインします。
    2. [監視] > [リソース] の順に選択して、診断ダッシュボードを開きます。
    3. 展開が複数の Workspace ONE Access アプライアンスで構成されている場合は、監視するアプライアンスを選択します。
    4. 各種サービスのステータスを確認します。
      たとえば、OpenSearch サービスの健全性を確認するには、 [統合コンポーネント] セクションを確認し、OpenSearch アイテムの値が期待どおりであることを確認します。具体的には、 [OpenSearch - 健全性] の値が [緑] で、クラスタ ノードに関する情報が正確であることなどです。

結果

アップグレードは完了です。

23.09 へのアップグレード後に実行する必要があるタスクについては、「Workspace ONE Access のアップグレード後の構成」を参照してください。