Workspace ONE Access 仮想アプライアンスは、オンラインでアップグレードできます。オンライン アップグレードを行うには、仮想アプライアンスがインターネットに接続できる必要があります。

Workspace ONE Access オンライン アップグレードの前提条件

22.09.X 仮想アプライアンスをオンラインでアップグレードする前に、前提条件となる次のタスクを実行します。

  • 仮想アプライアンスのプライマリ ルート パーティションで利用可能なディスク容量が 4 GB 以上あることを確認します。ディスク容量を確認するには、df -h コマンドを実行します。
  • スナップショットを作成して、仮想アプライアンスをバックアップします。スナップショットの作成方法については、ナレッジベースの記事Managing snapshots in vSphere Web Client (KB2032907)を参照してください。
  • Microsoft SQL Server 2014 で TLS 1.2 をサポートするために、Microsoft SQL パッチを適用して更新されています。
  • Microsoft SQL データベースで db_owner ロールを取り消した場合は、アップグレードを実行する前にロールを追加しなおす必要があります。そうしないと、アップグレードは失敗します。db_owner ロールを、インストール中に使用されたのと同じユーザーに追加します。
      1. sysadmin の権限を持ったユーザーとして Microsoft SQL Server Management Studio にログインします。
      2. サービスのデータベース インスタンスに接続します。
      3. 次のコマンドを入力します。

        Windows 認証モードを使用している場合は、次のコマンドを使用します。

        USE <saasdb>;
        ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER <domain\username>; GO 
        						  

        <saasdb> をデータベース名に置換し、<domain\username> を関連するドメインとユーザー名に置換します。

        SQL サーバ認証モードを使用している場合は、次のコマンドを使用します。
        USE <saasdb>;
        ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER <loginusername>; GO 
        						  

        <saasdb> をデータベース名に置換し、<loginusername> を関連するユーザー名に置換します。

      データベースレベルのロールの取り消しの詳細については、Workspace ONE Access へのアップグレード後のデータベースレベルのロールの変更を参照してください。

  • 外部データベースのスナップショットまたはバックアップを作成します。
  • サービスが適切に構成されていることを確認します。
  • 仮想アプライアンスが、HTTP を介してポート 80 および 443 で vapp-updates.vmware.com を解決してアクセスできることを確認します。
  • アウトバウンドの HTTP アクセスのために HTTP プロキシ サーバが必要な場合は、仮想アプライアンスのプロキシ サーバ設定を構成します。Workspace ONE Access アプライアンスをアップグレードする前にプロキシ サーバ設定を構成するを参照してください。
  • 適切なコマンドを実行して、アップグレードを確認します。Workspace ONE Access をオンラインでアップグレードできるかどうかをチェックするを参照してください。
  • 次のディレクトリ領域の要件を満たしていることを確認します。
    ディレクトリ 使用可能な最小容量
    / 4 GB
  • 展開内のすべてのコネクタがバージョン 22.09.x 以前のサポート対象バージョンのエンタープライズ コネクタであることを確認します。

    レガシー コネクタ(バージョン 19.03.0.1 以前)は、Workspace ONE Access 仮想アプライアンス バージョン 23.09 と互換性がありません。Workspace ONE Access 仮想アプライアンスを 23.09 にアップグレードする前に、レガシー コネクタを 22.09.x(またはサポートされている以前のバージョンのエンタープライズ コネクタ)に移行します。仮想アプライアンスを 23.09 にアップグレードした後、コネクタを 23.09 にアップグレードします。

    VMware Workspace ONE Access Connector 22.09 への移行』または『VMware Workspace ONE Access Connector 22.09 へのアップグレード』を参照してください。

Workspace ONE Access アプライアンスをアップグレードする前にプロキシ サーバ設定を構成する

Workspace ONE Access 仮想アプライアンスは、VMware のアップデート サーバにインターネットでアクセスします。HTTP プロキシを使用するインターネット アクセスをネットワーク構成で指定している場合は、アプライアンスのプロキシ設定を調整する必要があります。

プロキシを有効にして、インターネット トラフィックのみを処理するようにします。プロキシが正しく設定されていることを確認するために、Workspace ONE Access サービス バージョン 22.09 で、ドメイン内の内部トラフィック用のパラメータを [no-proxy] に設定します。

[前提条件]

  • プロキシ サーバ情報があることを確認します。
  1. Workspace ONE Access コンソールにログインし、[監視] > [リソース] の順に選択します。
  2. プロキシ サーバ情報が構成されているサービス ノードの [仮想アプライアンス構成] をクリックします。[仮想アプライアンス コンフィギュレータ] ページが開きます。
    Workspace ONE Access コンソールの [回復性] ページからの [仮想アプライアンス構成] の選択
  3. [プロキシ構成] をクリックします。
  4. [プロキシ] を有効にします。
  5. [ポートが指定されたプロキシ ホスト] テキスト ボックスに、プロキシ名とポート番号を入力します。たとえば、proxyhost.example.com:3128 のように入力します。
  6. [プロキシを経由しないホスト] テキスト ボックスに、プロキシ サーバを経由せずにアクセスされる非プロキシ ホストを入力します。

    ホスト名のリストを区切るにはカンマを使用します。

  7. [保存] をクリックします。

[結果]

Workspace ONE Access 仮想アプライアンスで VMware のアップデート サーバを利用できるようになりました。

Workspace ONE Access をオンラインでアップグレードできるかどうかをチェックする

既存の Workspace ONE Access 22.09.X 仮想アプライアンスにインターネット接続がある場合は、アプライアンスからオンラインでアップグレードできるかどうかをチェックできます。

  1. 仮想アプライアンスに root ユーザーとしてログインします。
  2. 次のコマンドを実行して、オンラインのアップグレードを確認します。
    /usr/local/horizon/update/updatemgr.hzn check