Workspace ONE Access ディレクトリの同期ステータスをチェックして、同期が正常に完了したかどうかを確認したり、アラートを表示したり、各同期の実行中に行われた具体的な変更を表示したりできます。詳細な同期ログは、ユーザーとグループを Workspace ONE Access に同期する際のエラーのトラブルシューティングに役立ちます。

すべてのディレクトリの同期ステータスの監視

[ディレクトリ] ページから、すべての Workspace ONE Access ディレクトリの同期ステータスを監視します。これにより、ディレクトリの概要が表示されます。たとえば、最後の同期の試行が成功したかどうか、および注意が必要なアラートが作成されたかどうかを確認できます。

  1. Workspace ONE Access コンソールで、[統合] > [ディレクトリ] の順に選択します。
  2. ディレクトリの同期ステータスを確認します。

    LDAP 経由の Active Directory、IWA を使用する Active Directory、または LDAP ディレクトリの各タイプのディレクトリでは、次の情報を表示できます。

    • 同期されたドメインの数
    • 同期されたユーザーとグループの数
    • 前回の同期が試行された時刻
    • 前回の同期のステータス
    • 前回の同期中に発生したすべてのアラート

      アラートを表示するには、[アラート] 列の番号をクリックします。

    例:
    3 つのディレクトリ(システム ディレクトリと LDAP 経由の Active Directory タイプの同期された 2 つのディレクトリ)が表示されます。

特定のディレクトリの同期ログの表示

Workspace ONE Access は、同期が成功したか、スケジュール設定された同期であったか、手動同期であったかに関係なく、ディレクトリの同期が試行されるたびに同期ログを生成します。

同期ログを確認して、同期の実行が成功したかどうかを確認し、同期中に作成、更新、または削除されたユーザーとグループの数を表示し、エラーを検索してトラブルシューティングします。

ディレクトリごとに過去 20 回の同期の同期ログを表示できます。

  1. Workspace ONE Access コンソールで、[統合] > [ディレクトリ] の順に選択します。
  2. ディレクトリ名をクリックします。
  3. [同期ログ] タブを選択します。
  4. 同期ログを確認します。
    直近 20 回の同期実行のログが表示されます。同期の実行ごとに、次の情報が表示されます。
    説明
    [タイムスタンプ] 同期が開始された時刻
    [同期ホスト サービス] 同期を実行したディレクトリ同期サービス インスタンス
    [同期の詳細] 同期に成功した場合、同期の実行で影響を受けたユーザーとグループの合計数が表示されます。情報アイコンをクリックすると、ユーザーとグループの詳細が表示されます。

    同期に失敗すると、「例外が発生したため、同期を完了できませんでした」というエラー メッセージが表示されます。同期のセーフガード違反が原因で同期に失敗した場合は、エラー メッセージをクリックして、セーフガード違反に関する詳細情報を取得できます。他の理由で同期に失敗した場合は、コネクタ サーバのディレクトリ同期サービスのログ ファイルを確認します。

    [アラート] 同期の実行中に作成されたアラートの数(アラートがある場合)

    数字をクリックすると、アラートのリストが表示されます。

    [状態] 同期の実行が成功したか失敗したかを表示します。
    例:
    5 つの同期ログが表示されます。3 つのログには、「例外が発生したため、同期を完了できませんでした」というステータスが表示されます。2 つのログには、影響を受けるユーザーとグループの数が表示されます。
  5. 同期の正常な実行中に作成、削除、または更新されたユーザーとグループの詳細を表示するには、[同期の詳細] 列の情報アイコンをクリックし、ポップアップ ウィンドウのリンクをクリックします。
    例:
    ""
    注:
    • 同期の実行中に実行されたアクションのみが、[同期の詳細] ポップアップ ウィンドウに表示されます。
    • 以前に削除したユーザーが再びディレクトリに追加されると、1 つのアクションに対して 3 つのイベント([追加されたユーザー] リストにカウントされる [ユーザー作成] イベント、および [更新されたユーザー] リストにカウントされる 2 つの [ユーザー更新] イベント)が表示されます。
    • 22.09 以前のコネクタでは、[グループを追加するときにグループ メンバーをディレクトリに同期] 設定が有効になっていない場合、情報ポップアップ ウィンドウに表示される [追加されたユーザー] の数が [同期の詳細] ウィンドウの数とは異なることがあります。この矛盾は無視してかまいません。
    • Workspace ONE Access 23.09 オンプレミスのみ)以前に削除したユーザーを以前のバージョンの Workspace ONE Access のディレクトリに追加し直した場合、Workspace ONE Access 23.09 にアップグレードした後にそれらのユーザーの詳細が表示されません。ユーザーは情報ポップアップ ウィンドウの [追加されたユーザー] リストにカウントされますが、[同期の詳細] ウィンドウには表示されません。

    [同期の詳細] ウィンドウにはイベントのリストが表示されます。オブジェクトの種類(ユーザーまたはグループ)、実行されたアクションの種類(作成、編集、または削除)、およびアクションが実行された時間を確認できます。

    例:
    合計 10,000 件のイベントのうち、10 件のイベントが表示されます。ページに表示するイベントの数を選択できます。
    イベントの詳細を表示するには、展開アイコンをクリックします。例:
    uuid、clientId、objectType、objectID などの情報が表示されます。
    重要: [同期の詳細] ウィンドウには、最大 10,000 件のイベントが表示されます。追加のイベントが存在する可能性があることに注意してください。 [監視] > [レポート] ページで使用可能なレポートですべてのイベントを表示できます。詳細については、「 監査イベント レポートでのすべてのイベントの表示」を参照してください。
  6. 同期の実行に失敗した場合は、[同期の詳細] 列にエラーが表示されます。

    同期は多くの理由で失敗する可能性があります。

    • 変更の数がディレクトリに設定したセーフガードのしきい値を超えているために同期に失敗した場合は、エラーをクリックしてセーフガード違反の詳細を確認します。

      例:


      ""

      この例には 2 つのセーフガード違反があります。制限が 5% のときにすべてのユーザーを削除しようとすることと、すべてのユーザーの 70% を超えるグループを削除しようとすることです。

      セーフガード違反の影響を受けるユーザーとグループの詳細については、コネクタ サーバのディレクトリ同期サービス ログを確認してください。この情報は Workspace ONE Access Connector 23.09 以降で利用可能です。

    • セーフガード違反以外の理由で同期に失敗した場合は、コネクタ サーバのディレクトリ同期サービス ログ ファイルで詳細を確認してください。
  7. アラートを表示するには、[アラート] 列に表示される番号をクリックします。
    例:
    「アラート列には 14 個のアラートが表示されています。」
    [同期アラート] ウィンドウにアラートのリストが表示されます。例:
    「エラー タイプのいくつかのアラート メッセージがリストに表示されます。」

監査イベント レポートでのすべてのイベントの表示

[ディレクトリ] ページからアクセスする同期ログには、最大 10,000 件のイベントが表示されます。すべてのイベントを表示するには、監査イベント レポートを使用します。レポートを .csv ファイルとしてエクスポートすることもできます。

  1. [監視] > [レポート] タブを選択します。
  2. [監査イベント] レポートを選択します。
  3. タイプ、アクション、時間範囲を選択し、[表示] をクリックします。
    たとえば、 [タイプ][ユーザー][アクション][作成] に設定し、時間範囲を過去 30 日間に設定できます。
    ""
  4. 特定のイベントの詳細を表示するには、[詳細の表示] リンクをクリックします。