RaaS ノードが正常にアップグレードされたら、SaltStack Config への接続にマスター プラグインを使用する Salt マスターをアップグレードできます。

注:

Salt マスターをアップグレードする前に、Salt マスターに pip3 アプリケーションがインストールされていることを確認してください。マスター プラグインの最新バージョンからアップグレードする場合、このアプリケーションはすでにインストールされています。

Salt マスターでマスター プラグインをアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. 次のコマンドを使用して、salt-master サービスを停止します。
    sudo systemctl stop salt-master
  2. Salt マスターで実行されている Python のバージョンを確認します。Python 3.6 以降が実行されている場合は、変更の必要はありません。そうでない場合は、SSEAPE モジュールの以前のバージョンを削除します。(SSEAPE は、Salt マスターの SaltStack Config プラグインです。)例:

    RHEL/CentOS

    sudo rm -rf /usr/lib/python3.6/site-packages/SSEAPE*

    Ubuntu

    sudo rm /usr/lib/python3.6/dist-packages/SSEAPE*
  3. 更新された Python wheel を手動でインストールして、マスター プラグインをアップグレードします。次のコマンド例を、wheel ファイルの実際の名前に置き換えて使用してください。

    RHEL/CentOS

    sudo pip3 install SSEAPE-file-name.whl --prefix /usr

    Ubuntu

    sudo pip3 install SSEAPE-file-name.whl
    注:

    一部のユーザーは、オペレーティング システムに合わせて、構文を pip3.6 または pip36 に変更する必要があります。

  4. さまざまなモジュールへのパスを参照するように、/etc/salt/master.d/eAPIMasterPaths.conf ファイルを編集して API (RaaS) モジュールのパスを更新します。たとえば、このファイル内のすべての python2.7 の参照を python3.6 に変更します。
    注:

    SaltStack Config を最初にインストールした方法によっては、eAPI Salt マスター パスが代わりに /etc/salt/master.d/raas.conf ファイル内に記述されている場合があります。

  5. /etc/salt/master.d/raas.confengines セクションを調べて、以下と一致することを確認します。
    engines:
      - sseapi: {}
      - eventqueue: {}
      - rpcqueue: {}
      - jobcompletion: {}
    注:

    問題が発生した場合は、/etc/salt/master.d/raas.conf ファイルおよび /etc/salt/master.d/eAPIMasterPaths.conf ファイルのバックアップの復旧が必要になることがあります。

  6. master_job_cache および event_return のエントリが sseapi に設定されていることを確認します。pgjsonb リターナは、使用できません。
  7. 次のコマンドを使用して、salt-master サービスを開始します。
    sudo systemctl start salt-master

これで、アップグレード プロセスが完了しました。その他のエラーが発生する場合は、トラブルシューティングページを参照するか、サポートに連絡してください。