vRealize Network Insight の場合、バックアップは、ローカル ストレージ、SSH サーバ、または FTP サーバに保存できます(ローカル ストレージには最新のバックアップ ファイルを 5 つまで保存できます)。バックアップを直ちに開始することも、定期的バックアップをスケジューリングすることもできます。
前提条件
- バックアップとリストアの設定には、同一のバージョンを使用する必要があります。
- 不整合を回避するには、リストア設定を新規導入する必要があります。リストア コマンドを実行する前に、仮想マシンのスナップショットを作成しておきます。
- パブリック API および CLI コマンドをそれぞれ使用してバックアップおよびリストアを構成できるのは、管理者ユーザーおよびコンソール ユーザーのみです。監査者ユーザーは、セットアップ上にバックアップとリストアの設定があるかどうかのみ確認できます。
手順
- バックアップ プロセスをトリガします。
メソッド 説明 CLI コマンドを使用 backup-restore backup --action add --path <config-file-path>
他の CLI コマンドについては、CLI のドキュメントを参照してください。
いずれかのプラットフォーム ノードの /home/ubuntu にバックアップ構成ファイルを作成します。このファイルを作成するには、 サポート ユーザーとしてログインする必要があります。注: CLI コマンドを実行するには、バックアップ構成ファイルを作成したプラットフォームで コンソール ユーザーとしてログインする必要があります。API を使用 「API リファレンス」ページの [設定/バックアップ] を参照してください。 注: API 要求では、構成を JSON の本文として指定する必要があります。表 1. バックアップ プロセスの構成 シナリオ 説明 ファイルの構成 バックアップをトリガするための構成 ローカル ファイル サーバのデフォルト ディレクトリ
/var/lib/backup-restore、
または
ユーザーが指定した任意のバックアップ ディレクトリにバックアップ ファイルを作成します。
{"backup_file_server_type"
:
"LOCAL"
}or
{"backup_file_server_type": "LOCAL", "local_file_server": { "backup_directory": "backup_directory_path" } }
FTP サーバ上の、ユーザーが指定したバックアップ ディレクトリにバックアップを作成します { "backup_file_server_type": "FTP", "ftp_file_server": { "server_address": "IP address", "port": port_number, "username": "username", "password": "password", "backup_directory": "backup_directory_path" } }
SSH サーバ上の、ユーザーが指定したバックアップ ディレクトリにバックアップを作成します "backup_file_server_type": "SSH", "ssh_file_server": { "server_address": "IP address", "port": port_number, "username": "username", "password": "password", "backup_directory": "backup_directory_path" }
バックアップ プロセスをスケジューリングするための構成 すぐにバックアップ
"schedule_now": true,
日次バックアップ hour の許容値は 0 ~ 23、minute の許容値は 0 ~ 59
"backup_schedule": { "schedule_period": "DAILY", "hour": 16, "minute": 51 },
週次バックアップ hour の許容値は 0 ~ 23、minute の許容値は 0 ~ 59、day_of_week の許容値は 1(日曜日)~ 7(土曜日)
"backup_schedule": { "schedule_period": "WEEKLY", "hour": 16, "minute": 56, "day_of_week": 3 },
一部の構成のみのバックアップ 選択した構成をバックアップするには、構成ファイルの data_filter パラメータの構成値を true に設定します。特定の構成のバックアップをスキップするには、値を false に設定します。 注: data_filter パラメータを指定しない場合は、 vRealize Network Insight によってすべての構成がバックアップされます。"data_filter": { "snmp": true, "smtp": true, "web_proxy": false, "data_sources": false, "events": false, "syslog": true, "ldap": true, "vidm": true, "user_data": true, "physical_subnet_vlan": true, "physical_ip_dns_mapping": true, "system_configuration": true, "east_west_ip": false, "north_south_ip": true, "data_management": true, "online_update_status": true, "ceip_status": true, "audit_logs_pii_status": false }
FTP サーバから選択した構成の週次バックアップ(毎週火曜日)を行う構成ファイルの例。{ "backup_schedule": { "schedule_period": "WEEKLY", "hour": 16, "minute": 56, "day_of_week": 3 }, "backup_file_server_type": "FTP", "ftp_file_server": { "server_address": "10.125.48.146", "port": 22011, "username": "testuser", "password": "password!", "backup_directory": "/backup" }, "data_filter": { "snmp": true, "smtp": true, "web_proxy": false, "data_sources": false, "events": false, "syslog": true, "ldap": true, "vidm": true, "user_data": true, "physical_subnet_vlan": true, "physical_ip_dns_mapping": true, "system_configuration": true, "east_west_ip": false, "north_south_ip": true, "data_management": true, "online_update_status": true, "ceip_status": true, "audit_logs_pii_status": false } }
- リストア プロセスをトリガします。
リストアの順序は次のとおりです。
メソッド 説明 CLI コマンドを使用 backup-restore restore --action add --path <config-file-path>
他の CLI コマンドについては、CLI のドキュメントを参照してください。
いずれかのプラットフォーム ノードの /home/ubuntu にリストア構成ファイルを作成します。このファイルを作成するには、 サポート ユーザーとしてログインする必要があります。注: CLI コマンドを実行するには、リストア構成ファイルを作成したプラットフォームで コンソール ユーザーとしてログインする必要があります。API を使用 「API リファレンス」ページの [設定/リストア] を参照してください。 注: API 要求では、構成を JSON の本文として指定する必要があります。表 2. リストア プロセスの構成 シナリオ 説明 ファイルの構成 リストアをトリガするための構成 ローカル ファイル サーバからのリストア { "backup_file_server_type": "LOCAL", "local_file_server": { "backup_directory": "backup_directory_path", "backup_file_name": "file_name.tar" } }
FTP ファイル サーバからのリストア { "backup_file_server_type": "FTP", "ftp_file_server": { "server_address": "IP address", "port": port_number, "username": "username", "password": "password", "backup_directory": "backup_directory_path" "backup_file_name": "file_name.tar" } }
SSH ファイル サーバからのリストア "backup_file_server_type": "SSH", "ssh_file_server": { "server_address": "IP address", "port": port_number, "username": "username", "password": "password", "backup_directory": "backup_directory_path" "backup_file_name": "file_name.tar" }
一部の構成のみのリストア 選択した構成をリストアするには、構成ファイルの data_filter パラメータの構成値を true に設定します。特定の構成のリストアをスキップするには、値を false に設定します。 注: data_filter パラメータを指定しなかった場合は、 vRealize Network Insight によってすべての構成がリストアされます。"data_filter": { "snmp": true, "smtp": true, "web_proxy": false, "data_sources": false, "events": false, "syslog": true, "ldap": true, "vidm": true, "user_data": true, "physical_subnet_vlan": true, "physical_ip_dns_mapping": true, "system_configuration": true, "east_west_ip": false, "north_south_ip": true, "data_management": true, "online_update_status": true, "ceip_status": true, "audit_logs_pii_status": false }
注:collector_mapping
パラメータを指定しなかった場合は、リストアされたすべてのデータ ソースがリストア設定のランダムなコレクタにマッピングされます。"collector_mapping": { "default_collector": "default_collector_ip", "mappings": [ { "source": "source_collector_ip", "destination": "destination_collector_ip" } ] }
collector_mapping
を指定した場合は、バックアップ設定のsource_collector_ip
にマッピングされたすべてのデータ ソースがリストア設定のdestination_collector_ip
にマッピングされます。バックアップ設定でコレクタにマッピングを指定しなかった場合は、対応するデータ ソースがリストア設定のdefault_collector
にマッピングされます。ターゲット コレクタに複数のソース コレクタのマッピングを指定することができます。FTP サーバから選択した構成のリストアを行う構成ファイルの例。"backup_file_server_type": "FTP", "ftp_file_server": { "server_address": "10.120.18.146", "port": 22011, "username": "testuser", "password": "Password!", "backup_directory": "/backup" "backup_file_name": "vrni_backup-19801-10.79.197.0-2020-08-26-06.56.44.tar" }, "collector_mapping": { "default_collector": "10.120.135.2", "mappings": [ { "source": "10.134.135.3", "destination": "10.120.2.120" } ] }, "data_filter": { "snmp": true, "smtp": true, "web_proxy": false, "data_sources": false, "events": false, "syslog": true, "ldap": true, "vidm": true, "user_data": true, "physical_subnet_vlan": true, "physical_ip_dns_mapping": true, "system_configuration": true, "east_west_ip": false, "north_south_ip": true, "data_management": true, "online_update_status": true, "ceip_status": true, "audit_logs_pii_status": false } }