vCenter Server 環境のリストアを行う場合は、次に示す考慮事項と制限事項に注意してください。

注:

DHCP ネットワーク構成を持つ vCenter Server または Platform Services Controller インスタンスのリストアを行うと、その IP アドレスが変更されることになります。IP アドレスが変更されることにより、一部の vCenter Server サービスは適切に開始できなくなります。すべての vCenter Server サービスを正常に開始するには、リストアの実行後、リストアした vCenter Server または Platform Services Controller インスタンスの IP アドレスを、バックアップの実行時にインスタンスに設定していた IP アドレスに設定し直す必要があります。

構成

リストア後、以下の構成は、バックアップが作成されたときの状態に戻ります。

  • 仮想マシンのリソース設定

  • リソース プールの階層と設定

  • クラスタとホスト間のメンバーシップ

  • DRS 構成およびルール

Storage DRS

構成が変わっている場合、リストア後に以下の構成が変化することがあります。

  • データストア クラスタ構成

  • データストア クラスタのメンバーシップ

  • データストア I/O リソース管理 (Storage I/O Control) の設定

  • データストアとデータセンター間のメンバーシップ

  • ホストとデータストア間のメンバーシップ

Distributed Power Management

バックアップ後にホストをスタンバイ モードにすると、バックアップへのリストア時に vCenter Server がホストのスタンバイ モードを強制終了する場合があります。

分散仮想スイッチ

Distributed Switch を使用する場合は、バックアップにリストアする前に、Distributed Switch の設定を別々にエクスポートすることをお勧めします。リストア後に設定をインポートすることができます。この考慮事項を省略した場合は、バックアップ後に、Distributed Switch に加えられた変更を失う可能性があります。手順の詳細については、VMware ナレッジベースの記事http://kb.vmware.com/kb/2034602を参照してください。

コンテンツ ライブラリ

バックアップ後にライブラリまたはアイテムを削除した場合、リストア後にそれらのライブラリやアイテムにアクセスしたりそれらを使用したりすることはできません。このようなライブラリとアイテムは削除のみが可能です。ストレージ バックアップ内に見つからないファイルまたはフォルダがあることを示す警告メッセージが通知されます。

バックアップ後に新しいアイテムやアイテム ファイルを作成しても、リストア操作後の Content Library Service に新しいアイテムやファイルの記録はありません。ストレージ バックアップ上に余分なフォルダまたはファイルが見つかったことを示す警告が通知されます。

バックアップ後に新しいライブラリを作成しても、リストア後の Content Library Service には、新しいライブラリの記録はありません。ライブラリのコンテンツはストレージ バッキングに存在しますが、警告は表示されません。新しいライブラリは手動で消去する必要があります。

仮想マシンのライフサイクルの操作

  • vCenter Server インスタンス内での再配置操作の実行中に取得されたバックアップからの vCenter Server のリストア。

    vCenter Server のリストア後、仮想マシンの vCenter Server ビューが仮想マシンのESXi ビューと同期されない場合があります。この現象は、vCenter Server で何らかの操作を実行しているときにバックアップを行った場合にも発生します。vCenter Server のリストア後に仮想マシンが表示されなくなった場合は、次の各ケースを参照してください。

    1. 表示されなくなった仮想マシンがターゲットの ESXi ホスト上に配置され、ターゲットの ESXi ホストに登録されているが、vCenter Server インベントリ内にはない場合。仮想マシンを手動で vCenter Server インベントリに追加する必要があります。

    2. 表示されなくなった仮想マシンがターゲット ESXi ホスト上に配置されているが、ターゲット ESXi ホストに登録されておらず、vCenter Server インベントリ内にもない場合。仮想マシンを手動で ESXi に登録し、さらに vCenter Server インベントリに追加する必要があります。

    3. 表示されなくなった仮想マシンがターゲット ESXi ホスト上に配置されているが、ターゲット ESXi ホストに登録されていない場合。vCenter Server インスタンス内では、表示されなくなった仮想マシンは実体なしとしてマークされます。仮想マシンを vCenter Server インベントリから削除して再度追加する必要があります。

  • リンク付けされたクローン仮想マシン レイアウトが最新のものでないバックアップからの vCenter Server のリストア。

    バックアップ後にリンク クローン仮想マシンを作成し、古いバックアップから vCenter Server をリストアした場合、リストア後、その新しいリンク クローン仮想マシンを vCenter Server が検出するまで、新しいリンク クローン仮想マシンは vCenter Server に検出されません。新しいリンク クローン仮想マシンが検出される前に既存の仮想マシンをすべて削除した場合、既存の仮想マシンが削除されたことでディスクの欠損が生じ、新しいリンク クローンが破損します。この破損を回避するには、リンク付けしたクローン仮想マシンすべてが vCenter Server によって検出されてから、仮想マシンの削除を行う必要があります。

vSphere High Availability

バックアップから vCenter Server をリストアすると、古いバージョンの vSphere HA クラスタの状態(HostList、ClusterConfiguration、仮想マシンの保護状態)へのロールバックが発生する一方、クラスタ内のホストに最新バージョンのクラスタの状態が保持される場合があります。vSphere HA クラスタの状態が、リストアおよびバックアップ操作の前後で変化しないようにします。状態が変化してしまうと、次のような問題が生じる可能性があります。

  • バックアップ後、vCenter Server のリストア前に vSphere HA クラスタに対してホストの追加または削除が行われた場合、vCenter Server の管理対象外でありながら HA クラスタに属しているホストに、仮想マシンがフェイルオーバーされる可能性があります。

  • vSphere HA クラスタに属しているホスト上の vSphere HA エージェントでは、新しい仮想マシンの保護状態は更新されません。その結果、仮想マシンが保護されない、または保護が解除されます。

  • vSphere HA クラスタに属しているホスト上の vSphere HA エージェントで、新しいクラスタ構成状態が更新されません。

vCenter High Availability

vCenter Server をリストアするには、vCenter HA の再構成が必要です。

ストレージ ポリシー ベースの管理

バックアップから vCenter Server をリストアすると、ストレージ ポリシーやストレージ プロバイダ、仮想マシンに関連して次の不整合が生じることがあります。

  • バックアップ後に登録されたストレージ プロバイダが失われます。

  • バックアップ後に登録解除されたストレージ プロバイダが再度表示され、場合によっては異なるプロバイダ ステータスが表示されます。

  • バックアップ後にストレージ ポリシーに対して行われた作成、削除、更新などの変更が失われます。

  • バックアップ後にストレージ ポリシー コンポーネントに対して行われた作成、削除、更新などの変更が失われます。

  • バックアップ後にデータストアに対して行われたデフォルトのポリシー構成の変更が失われます。

  • 仮想マシンとそのディスクのストレージ ポリシーについての関連付け、およびそれらのポリシーのコンプライアンスに変更が発生する場合があります。

Virtual SAN (Virtual Storage Area Network)

バックアップから vCenter Server をリストアすると、vSAN で不整合が生じることがあります。vSAN の健全性を確認する方法については、『VMware vSAN の管理』を参照してください。

パッチ適用

バックアップから vCenter Server をリストアすると、セキュリティ パッチが失われることがあります。リストアの完了後にセキュリティ パッチを再度適用する必要があります。vCenter Server Appliance のパッチ適用については、『vSphere のアップグレード』を参照してください。