デプロイ プロセスのステージ 1 では、vCenter Server Applianceインストーラに含まれる、Platform Services Controller が組み込まれた vCenter Server Appliance として OVA ファイルをデプロイします。
手順
- vCenter Server Applianceインストーラで、vcsa-ui-installer ディレクトリから該当するオペレーティング システムのサブディレクトリに移動し、インストール実行ファイルを実行します。
- Windows OS の場合は、win32 サブディレクトリに移動して installer.exe ファイルを実行します。
- Linux OS の場合は、lin64 サブディレクトリに移動して installer ファイルを実行します。
- Mac OS の場合は、mac サブディレクトリに移動して Installer.app ファイルを実行します。
- ホーム画面で [インストール] をクリックして、インストール ウィザードを開始します。
- [概要] ページを確認してデプロイ プロセスを理解し、[次へ] をクリックします。
- 使用許諾契約書を読んで同意し、[次へ] をクリックします。
- [デプロイ タイプの選択] ページで、[Platform Services Controller が組み込まれた vCenter Server] を選択し、[次へ] をクリックします。
このオプションでは、 Platform Services Controllerと vCenter Server の両方がインストールされたアプライアンスをデプロイします。
- vCenter Server Applianceをデプロイするターゲット サーバに接続します。
オプション 手順 アプライアンスのデプロイ先 ESXiホストに接続できます。 - ESXiホストの完全修飾ドメイン名 (FQDN) のアドレスまたは IP アドレスを入力します。
- ESXiホストの HTTPS ポートを入力します。
- ESXiホストの管理者権限を持つユーザー(たとえば、root ユーザー)のユーザー名とパスワードを入力します。
- [次へ]をクリックします。
- 証明書の警告にターゲットの ESXiホストにインストールされた SSL 証明書の SHA1 サムプリントが表示されていることを確認し、[はい] をクリックして証明書サムプリントを受け入れます。
vCenter Serverインスタンスに接続してインベントリを参照し、アプライアンスをデプロイする ESXi ホストまたは DRS クラスタを選択することができます。 - vCenter Serverインスタンスの FQDN アドレスまたは IP アドレスを入力します。
- vCenter Serverインスタンスの HTTPS ポートを入力します。
- vCenter Serverインスタンス上の vCenter Single Sign-On 管理者権限を持つユーザー(例:administrator@your_domain_name ユーザー)のユーザー名とパスワードを入力します。
- [次へ]をクリックします。
- 証明書の警告にターゲットの vCenter Serverインスタンスにインストールされた SSL 証明書の SHA1 サムプリントが表示されていることを確認し、[はい] をクリックしてこれを受け入れます。
- アプライアンスをデプロイする ESXiホストまたは DRS クラスタが含まれているデータセンターまたはデータセンター フォルダを選択し、[次へ] をクリックします。
注: ロックダウン モードまたはメンテナンス モードでない ESXiホストが 1 つ以上含まれるデータセンターまたはデータセンター フォルダを選択する必要があります。
- アプライアンスをデプロイする ESXiホストまたは DRS クラスタを選択し、[次へ] をクリックします。
- アプライアンス仮想マシンの設定のページで、vCenter Server Applianceの名前を入力し、root ユーザーのパスワードを設定して、[次へ] をクリックします。
アプライアンス名にはパーセント記号 (%)、バックスラッシュ (\) またはスラッシュ (/) を含めることはできず、80 文字以下で入力する必要があります。
パスワードは 8 文字以上の空白を含まない小文字の ASCII 文字で入力し、1 つ以上の数字、大文字と小文字、1 つ以上の特殊文字(感嘆符 (!)、ハッシュ キー (#)、アット記号 (@)、丸括弧 (()) など)が含まれている必要があります。
- vSphere インベントリの vCenter Server Applianceのデプロイ サイズを選択します。
デプロイ サイズのオプション 説明 極小 2 個の CPU と 10 GB のメモリが搭載されたアプライアンスをデプロイします。 ホストの数が 10 台、仮想マシンの数が 100 台までの環境に適しています。
小 4 個の CPU と 16 GB のメモリが搭載されたアプライアンスをデプロイします。 ホストの数が 100 台、仮想マシンの数が 1,000 台までの環境に適しています。
中 8 個の CPU と 24 GB のメモリが搭載されたアプライアンスをデプロイします。 ホストの数が 400 台、仮想マシンの数が 4,000 台までの環境に適しています。
大 16 個の CPU と 32 GB のメモリが搭載されたアプライアンスをデプロイします。 ホストの数が 1,000 台、仮想マシンの数が 10,000 台までの環境に適しています。
特大 24 個の CPU と 48 GB のメモリが搭載されたアプライアンスをデプロイします。 ホストの数が 2,000 台、仮想マシンの数が 35,000 台までの環境に適しています。
- vCenter Server Applianceのストレージ サイズを選択し、[次へ] をクリックします。
ストレージ サイズのオプション 極小規模のデプロイ サイズの説明 小規模のデプロイ サイズの説明 中規模のデプロイ サイズの説明 大規模のデプロイ サイズの説明 特大規模のデプロイ サイズの説明 [デフォルト] ストレージが 250 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 290 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 425 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 640 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 980 GB のアプライアンスをデプロイします。 [大] ストレージが 775 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 820 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 925 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 990 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 1030 GB のアプライアンスをデプロイします。 [特大] ストレージが 1650 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 1700 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 1805 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 1870 GB のアプライアンスをデプロイします。 ストレージが 1910 GB のアプライアンスをデプロイします。 - 利用可能なデータストアのリストから、仮想マシンのすべての構成ファイルと仮想ディスクが格納される場所を選択します。また必要に応じて、[シン ディスク モードを有効にする] を選択して、シン プロビジョニングを有効にします。
- [ネットワーク設定の構成] ページで、ネットワークを設定します。
アプライアンスの IP アドレスまたは FQDN は、システム名として使用されます。FQDN を使用することが推奨されます。IP アドレスを使用する場合は、アプライアンスに固定 IP アドレスを割り当ててください。DHCP によって割り当てられる IP アドレスは、変更される可能性があるためです。
オプション 操作 ネットワーク アプライアンスを接続するネットワークを選択します。 ドロップダウン メニューに表示されるネットワークは、ターゲット サーバのネットワーク設定によって異なります。アプライアンスを ESXiホストに直接デプロイする場合は、短期のポートバインド以外の設定をしている分散仮想ポート グループはサポートされません。このため、このグループはドロップダウン メニューに表示されません。
IP アドレスのバージョン アプライアンスの IP アドレスのバージョンを選択します。 IPv4 または IPv6 を選択できます。
IP アドレスの割り当て アプライアンスの IP アドレスの割り当て方法を選択します。 - [固定]
ウィザードには、IP アドレスとネットワーク設定の入力を求めるプロンプトが表示されます。
注: IP アドレスをシステム名として使用しないようにします。システム名として IP アドレスを使用する場合は、デプロイ後に IP アドレスを変更して DNS の設定を更新することはできません。また、アプライアンスを Active Directory ドメインに参加させることもできません。 - [DHCP]
DHCP サーバを使用して IP アドレスが割り当てられます。環境内で DHCP サーバを使用できる場合にのみ、このオプションを選択します。
環境内に有効な DDNS がある場合は、アプライアンスに任意の完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力することができます。
共通ポート HTTP および HTTPS ポートをカスタマイズできます(オプション)。 カスタムの HTTP および HTTPS ポート番号を指定する場合、 vCenter Server が使用中のポート番号や、HTTP および HTTPS のデフォルトのポートである 80 と 443 は使用しないでください。注: カスタム ポートは、vSphere 6.5 Update 2 以降でサポートされます。 - [固定]
- [設定の確認](ステージ 1)ページで、vCenter Server Applianceのデプロイ設定を確認し、[終了] をクリックして OVA デプロイ プロセスを開始します。
- OVA のデプロイが終了するまで待ってから、[続行] をクリックしてデプロイ プロセスのステージ 2 を続行し、デプロイされた新しいアプライアンスのサービスを設定および開始します。
注: [閉じる] をクリックしてウィザードを終了した場合は、 vCenter Server Appliance 管理インターフェイスにログインしてサービスを設定し、開始する必要があります。
結果
Platform Services Controllerが組み込まれた、新しくデプロイされた vCenter Server Appliance は、ターゲット サーバで実行されますが、サービスは起動されません。