ESXi の CD/DVD または USB フラッシュ ドライブを使用して、ESXi ソフトウェアを SAS、SATA、SCSI ハード ドライブ、または USB ドライブにインストールします。

前提条件

  • 次のいずれかの場所に ESXi のインストーラ ISO が存在する必要があります。
    注: ESXi インストーラを PXE ブートして、対話形式のインストールまたはスクリプトによるインストールを実行することもできます。 ESXi インストーラの PXE ブートを参照してください。
  • サーバ ハードウェアのクロックが UTC に設定されていることを確認します。この設定はシステム BIOS で行います。
  • キーボードおよびモニターが、ESXi ソフトウェアをインストールするマシンに接続されていることを確認します。または、リモート管理アプリケーションを使用します。リモート管理アプリケーションの使用を参照してください。
  • ネットワーク ストレージを切断することを検討する。ネットワーク ストレージを切断することにより、使用可能なディスク ドライブをインストーラが検索する時間が短縮されます。ネットワーク ストレージを切断すると、切断されたディスク上のファイルはすべて、インストール時に使用できなくなります。

    ESX または ESXi の既存のインストールが含まれている LUN は切断しないでください。既存の ESX インストールのサービス コンソールが含まれている VMFS データストアは切断しないでください。これらの操作を行うと、インストールに影響が生じる可能性があります。

  • ESXi インストール ウィザードで必要な情報を収集します。ESXi のインストールに必要な情報を参照してください。
  • root パスワードは、8~40 文字である必要があります。パスワードを作成する際、デフォルトでは、小文字、大文字、数字、および特殊文字(アンダースコアやダッシュなど)の 4 種類の文字を混在させる必要があります。ESXi パスワードの詳細については、『vSphere のセキュリティ』ドキュメントの「ESXi パスワードとアカウントのロックアウト」を参照してください。
  • ESXi Embedded がホスト マシンに存在しないことを確認します。ESXi Installable および ESXi Embedded は、同じホスト上に共存できません。

手順

  1. ESXi のインストーラ CD/DVD を CD/DVD-ROM ドライブに挿入するか、インストーラ USB フラッシュ ドライブを接続して、マシンを再起動します。
  2. CD-ROM デバイスまたは USB フラッシュ ドライブから起動するように BIOS を設定します。
    起動順序の変更に関する情報については、ハードウェア ベンダーのドキュメントを参照してください。
  3. ディスクの選択ページで、ESXi をインストールするドライブを選択し、Enter キーを押します。
    選択したディスクの情報を確認するには、[F1] キーを押します。
    注: ディスクを選択するときは、リスト上のディスクの順序に注意してください。ディスクの順序は BIOS によって決定されるため、順序が正確でない場合があります。頻繁にドライブの追加と削除を行なっているシステムでは、このようなことが発生する可能性があります。

    データを含むディスクを選択した場合は、ディスクの選択内容の確認ページが表示されます。

    以前にインストールした ESXi/ESX または VMFS データストアが含まれているディスク上にインストールする場合は、インストーラでいくつかのオプションが表示されます。
    重要: 既存の ESX/ ESXi インストールをアップグレードまたは移行する場合は、『 vSphere のアップグレード』 ドキュメントを参照してください。この 『 vSphere のインストールとセットアップ』 ドキュメントに記載されている手順は、 ESXi のフレッシュ インストール用の手順です。

    vSAN ディスク グループ内のディスクを選択した場合、インストールは結果的に選択したディスクのタイプおよびグループのサイズによって異なります。

    • SSD を選択した場合は、同じディスク グループ内の SSD および基盤となるすべての HDD がワイプされます。
    • HDD を選択した場合は、ディスク グループのサイズが 2 より大きくなり、選択した HDD のみワイプされます。
    • HDD ディスクを選択した場合は、ディスク グループのサイズが 2 以下になり、SSD および選択した HDD がワイプされます。

    vSAN ディスク グループの管理の詳細については、『vSphere のストレージ』ドキュメントを参照してください。

  4. ホストのキーボード タイプを選択します。
    キーボード タイプは、インストール後にダイレクト コンソールで変更できます。
  5. ホストの root パスワードを入力します。
    パスワードは、インストール後にダイレクト コンソールで変更できます。
  6. Enter を押してインストールを開始します。
  7. インストールが完了したら、インストール CD、DVD、または USB フラッシュ ドライブを取り出します。
  8. Enter キーを押してホストを再起動します。
    新しいインストールを実行している場合、または既存の VMFS データストアを上書きする場合は、再起動操作中に VFAT スクラッチおよび VMFS パーティションがホスト ディスク上に作成されます。
  9. 3ESXi をインストールしたドライブを最初の起動デバイスとして設定します。
    起動順序の変更については、ハードウェア ベンダーのドキュメントを参照してください。
    注: UEFI システムでは、起動デバイスを設定するための追加の手順が必要になる場合があります。 UEFI モードでの ESXi のインストール後、ホストの起動に失敗するを参照してください。

結果

インストールが完了したあと、既存の VMFS データを ESXi ホストに移行できます。

ESXi イメージから 1 台のマシンを起動できます。1 つの共有 ESXi イメージから複数のデバイスを起動する処理はサポートされていません。

次のタスク

ESXi の基本的な管理内容およびネットワーク構成を設定します。ESXi のインストールおよび設定後を参照してください。