メモリ共有は、ホスト上でメモリ密度を高めるための独自の ESXi 技法です。

メモリ共有は、いくつかの仮想マシンが、同じゲスト OS のインスタンスを実行している、同じアプリケーションまたはコンポーネントをロードしている、共通のデータを含んでいるといった状態を利用する技術です。このような場合、ホストは、独自の透過的なページ共有 (TPS) 技法を使用してメモリ ページの冗長コピーを除去します。メモリの共有により、仮想マシンで実行しているワークロードが消費するメモリが、物理マシン上で実行する場合の消費量よりも少なくなることがよくあります。結果的に、より高いレベルのオーバーコミットを効率的にサポートできます。メモリ共有によって節約されるメモリ容量は、ワークロードがほぼ同じマシンに集中しているためより多くのメモリが解放される場合と、ワークロードが分散しているためメモリ節約の度合いが極めて低くなる場合とで異なります。

注:

セキュリティ上の懸念があるため、仮想マシン間の透過的なページ共有はデフォルトで無効になっており、ページ共有は仮想マシン内のメモリ共有に制限されます。このため、ページ共有は複数の仮想マシン間で行われることはなく、特定の仮想マシン内でのみ行われます。詳細については仮想マシン間でのメモリの共有を参照してください。