vCenter Server をアップグレードする前に、Oracle データベースが要件を満たしていること、必要な認証情報があること、必要なクリーンアップまたは他の準備が完了していることを確認します。

前提条件

vCenter Server のアップグレード用に Oracle データベースを準備する前に、基本的なアップグレードの相互運用性を確認します。Windows の vCenter Server のデータベース要件を参照してください。

データベースをバックアップしたことを確認します。vCenter Server データベースのバックアップの詳細については、Oracle のドキュメントを参照してください。

データベースの権限を正しく設定するには、vCenter Server のデータベース権限の要件 を参照してください。

手順

  1. データベースがアップグレード要件を満たしていることを確認します。必要に応じて、データベースをサポート対象のバージョンにアップグレードします。
  2. データベース サーバが vCenter Server でサポートされていない場合、サポート対象バージョンにデータベースをアップグレードするか、サポート対象バージョンにデータベースをインポートします。
  3. 既存のデータベースが Oracle で、Oracle 11g などの新しくサポートされた Oracle データベースにアップグレードする場合、vCenter Server をアップグレードする前に Oracle データベースをアップグレードします。
    既存のデータベースが Oracle であれば、 vCenter Server の新規インストールは不要です。
    たとえば、既存の Oracle 9i データベースを Oracle 11g または Oracle 12c にアップグレードしてから、 vCenter Server 5.5 を vCenter Server 6.5 にアップグレードできます。
  4. パスワードが最新であり、十分な有効期限が設定されていることを確認します。
  5. vCenter Server データベースで使用するログイン認証情報、データベース名、およびデータベース サーバ名があることを確認します。
    ODBC システムを検索して、 vCenter Server データベースのデータベース ソース名の接続名を探します。
  6. SID の代わりに Oracle SERVICE_NAME を使用して、Oracle データベース インスタンスが使用可能であることを確認します。
    • 次のアラート ログから読み取りを行うデータベース サーバにログインします。$ORACLE_BASE/diag//rdbms/$instance_name/$INSTANCE_NAME/trace/alert_$ INSTANCE_NAME.log
    • Oracle リスナーのステータス出力から読み取りを行うデータベース サーバにログインします。
    • SQL*Plus クライアントがインストールされている場合、vCenter データベース インスタンスに tnsping を使用できます。tnsping コマンドが最初に機能しない場合、数分待機した後に再試行します。再試行がうまくいかない場合、Oracle サーバ上の vCenter データベース インスタンスを再起動し、tnsping を再試行して使用可能であることを確認します。
  7. JDBC ドライバ ファイルが CLASSPATH 変数に組み込まれていることを確認します。
  8. アクセス許可が正しく設定されていることを確認します。
  9. ユーザーに DBA ロールを割り当てるか、必要なアクセス許可を付与します。
  10. vCenter Server 5.5 の場合、クリーンアップ スクリプトを実行します。
    1. ISO イメージで cleanup_orphaned_data_Oracle.sql スクリプトを検索し、これを Oracle サーバにコピーします。
    2. vCenter Server データベース アカウントで SQL*Plus セッションにログインします。
    3. クリーンアップ スクリプトを実行します。
      @pathcleanup_orphaned_data_Oracle.sql

    クリーンアップ プロセスにより、どの vCenter Server コンポーネントでも使用されていない、実体のない不要なデータがパージされます。

  11. vCenter Server データベースのフル バックアップを作成します。

結果

vCenter Server アップグレードのためのデータベースの準備が整いました。

次のタスク

アップグレードが完了したら、必要に応じてユーザー プロファイルから create any sequence およびcreate any table を削除します。

デフォルトで、RESOURCE ロールには CREATE PROCEDURECREATE TABLE、および CREATE SEQUENCE 権限が割り当てられています。RESOURCE ロールにこれらの権限がない場合は、vCenter Server データベースのユーザーに付与します。