2 つの地理的な場所(またはサイト)にわたるストレッチ クラスタを作成することができます。ストレッチ クラスタを使用すると、vSAN データストアを 2 つのサイトにわたって拡張し、これを拡張ストレージとして使用できます。ストレッチ クラスタは、1 つのサイトで障害が発生したり、スケジュール設定されたメンテナンスが実行されたりする場合にも、稼動し続けます。 ストレッチ クラスタの概要ストレッチ クラスタを使用すると、vSAN クラスタが 1 つのサイトから 2 つのサイトに拡張され、より高度な可用性とサイト間のロード バランシングが実現できます。通常、ストレッチ クラスタはデータセンター間の距離が限定されている環境(都市やキャンパスなど)に導入されます。 ストレッチ クラスタの設計に関する考慮事項vSAN ストレッチ クラスタを使用する場合、次のガイドラインを考慮してください。 ストレッチ クラスタを操作する場合のベスト プラクティスvSAN ストレッチ クラスタを操作するときは、適切なパフォーマンスを得るために次の推奨事項に準拠してください。 ストレッチ クラスタのネットワーク設計ストレッチ クラスタの 3 つのサイトはすべて、管理ネットワークと vSAN ネットワークを通じて通信を行います。両方のデータ サイトにある仮想マシンは、共通の仮想マシン ネットワークを通じて通信します。 vSAN ストレッチ クラスタの構成2 つの地理的な場所またはサイトにまたがる vSAN ストレッチ クラスタを構成します。 優先フォールト ドメインの変更セカンダリ サイトを優先サイトとして構成できます。 現在の優先サイトはセカンダリ サイトになります。 監視ホストの変更vSAN ストレッチ クラスタの監視ホストを変更できます。 vSAN 監視アプライアンスのデプロイストレッチ クラスタなどの特定の vSAN 構成には、監視ホストが必要です。監視ホストとして専用の物理 ESXi ホストを使用するのではなく、vSAN 監視アプライアンスをデプロイできます。アプライアンスは、ESXi を実行する事前構成された仮想マシンで、OVA ファイルとして配布されます。 監視トラフィック用のネットワーク インターフェイスの構成vSAN のデータ トラフィックは、低遅延で高いバンド幅のリンクを必要とします。監視トラフィックの場合、高遅延、低帯域幅、かつルーティング可能なリンクを使用できます。データ トラフィックを監視トラフィックから分離するために、vSAN の監視トラフィック専用の VMkernel ネットワーク アダプタを構成できます。 ストレッチ クラスタの標準の vSAN クラスタへの変換ストレッチ クラスタを廃止し、標準の vSAN クラスタに変換できます。