ImageProfile、SoftwarePackage、および ImageProfileDiff の各オブジェクトの構造を知ることが、デプロイ プロセスやアップグレード プロセスの管理に役立ちます。
ImageProfile オブジェクトのプロパティ
ImageProfile オブジェクトには、次のプロパティがあります。このオブジェクトには、Get-EsxImageProfilePowerCLI cmdlet を使用してアクセスできます。
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
AcceptanceLevel | AcceptanceLevel | プロファイルに追加できる VIB を決定します。レベルには、VMwareCertified、VMwareAccepted、PartnerSupported、および CommunitySupported があります。承認レベル を参照してください。 |
Author | System.String | プロファイルを作成したユーザーを表します。60 文字以下で指定します。 |
CreationTime | System.DateTime | 作成時刻のタイムスタンプを表します。 |
Description | System.String | プロファイルのフル テキストの説明を表します。長さの制限はありません。 |
GUID | System.String | グローバルで一意なイメージ プロファイルの ID を表します。 |
ModifiedTime | System.DateTime | 最終更新時刻のタイムスタンプを表します。 |
Name | System.String | イメージ プロファイルの名前を表します。80 文字以下で指定します。 |
ReadOnly | System.Boolean | true に設定すると、プロファイルを編集できません。カスタムのイメージ プロファイルを読み取り専用にするには、Set-EsxImageProfile -Readonly を使用します。 |
Rules | ImageProfileRule[] | イメージ プロファイルの OEM ハードウェア要件および制限事項を表します。vSphere Auto Deploy は、イメージ プロファイルをデプロイするときにこのプロパティの値を確認し、一致するハードウェアがある場合は、このプロファイルをデプロイします。 |
Vendor | System.String | プロファイルを発行する組織を表します。40 文字以下で指定します。 |
VibList | SoftwarePackage[] | イメージに含まれる VIB の ID リストを表します。 |
SoftwarePackage オブジェクトのプロパティ
イメージ プロファイルを準備する際、ソフトウェア パッケージを確認して、どのパッケージを含めるのが適切かを決定できます。SoftwarePackage オブジェクトには、次のプロパティがあります。
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
AcceptanceLevel | AcceptanceLevel | この VIB の許容レベルを表します。 |
Conflicts | SoftwareConstraint[] | この VIB と同時にインストールできない VIB のリストを表します。各制約では、次の形式が使用されます。
|
Depends | SoftwareConstraint[] | この VIB と同時にインストールする必要のある VIB のリストを表します。制約の形式は、Conflicts プロパティと同じです。 |
Description | System.String | VIB の長い説明を表します。 |
Guid | System.String | VIB の一意の ID を表します。 |
LiveInstallOk | System.Boolean | この VIB のライブ インストールがサポートされる場合は true です。 |
LiveRemoveOk | System.Boolean | この VIB のライブの削除がサポートされる場合は true です。 |
MaintenanceMode | System.Boolean | この VIB をインストールするために、ホストをメンテナンス モードにする必要がある場合は true です。 |
Name | System.String | VIB の名前を表します。通常、実行中の ESXi システムのパッケージを一意に説明します。 |
Provides | SoftwareProvides | この VIB によって提供される仮想パッケージまたはインターフェイスのリストを表します。SoftwareProvide オブジェクトのプロパティ を参照してください。 |
ReferenceURLs | SupportReference[] | 詳細なサポート情報を含む SupportReference オブジェクトのリストを表します。SupportReference オブジェクトには Title と URL の 2 つのプロパティがあり、どちらもタイプは System.String です。 |
Replaces | SoftwareConstraint[] | この VIB を置換または廃止する VIB を識別する SoftwareConstraint オブジェクトのリストを表します。VIB は自動的に同じ名前の、バージョンが低い VIB を置換します。 |
ReleaseDate | System.DateTime | VIB の発行またはリリースの日時を表します。 |
SourceUrls | System.String[] | この VIB をダウンロードできる、ソース URL のリストを表します。 |
StatelessReady | System.Boolean | パッケージがホスト プロファイルまたはその他の vSphere Auto Deploy と連携して使用できるようにするための技術をサポートしている場合は True。 |
Summary | System.String | 1 行で表された VIB の概要を表します。 |
Tags | System.String[] | ベンダーまたは発行元によって定義された、このパッケージ向けの文字列タグの配列を表します。タグは、パッケージの特徴を識別するために使用できます。 |
Vendor | System.String | VIB のベンダーまたは発行元を表します。 |
Version | System.String | VIB のバージョンを表します。 |
VersionObject | Software.Version | VersionObject プロパティのタイプは SoftwareVersion です。SoftwareVersion クラスは、2 つのバージョンの文字列を比較するために静的な Compare メソッドを実装しています。を参照してください。SoftwareVersion オブジェクトのプロパティ |
ImageProfileDiff オブジェクトのプロパティ
Compare-EsxImageProfile cmdlet の実行時に、ユーザーは 2 つのパラメータを渡します (1 つ目は参照プロファイルで、2 つ目は比較プロファイル)。この cmdlet は、ImageProfileDiff オブジェクトを返します。このオブジェクトには、次のプロパティがあります。
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
CompAcceptanceLevel | System.String | Compare-EsxImageProfile に渡した 2 つ目のプロファイルの許容レベルを表します。 |
DowngradeFromRef | System.String[] | 1 つ目のプロファイルの VIB のダウングレードである、2 つ目のプロファイル内の VIB のリストを表します。 |
Equal | System.Boolean | 2 つのイメージ プロファイルのパッケージと許容レベルが同一の場合は True です。 |
OnlyInComp | System.String | Compare-EsxImageProfile に渡した 2 つ目のプロファイルにだけ見つかった VIB のリストを表します。 |
OnlyInRef | System.String[] | Compare-EsxImageProfile に渡した 1 つ目のプロファイルにだけ見つかった VIB のリストを表します。 |
PackagesEqual | System.Boolean | イメージ プロファイルに、同じ一連の VIB パッケージがある場合は True です。 |
RefAcceptanceLevel | System.String | Compare-EsxImageProfile に渡した 1 つ目のプロファイルの許容レベルを表します。 |
UpgradeFromRef | System.String[] | 1 つ目のプロファイルの VIB のアップグレードである、2 つ目のプロファイル内の VIB のリストを表します。 |
SoftwareVersion オブジェクトのプロパティ
SoftwareVersion オブジェクトを使用すれば、2 つのバージョンの文字列を比較できます。このオブジェクトには、2 つの文字列を入力として受け入れ、最初のバージョンの文字列が 2 番目のバージョンの文字列より大きい数の場合は 1 を返す Compare の静的なメソッドが含まれています。2 つのバージョンの文字列が等しい場合、Compare は 0 を返します。2 番目のバージョンの文字列が最初の文字列より大きい数の場合、Compare は -1 を返します。このオブジェクトには、次のプロパティがあります。
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
Version | System.String | ハイフンより前のバージョンの部分。この部分はプライマリ バージョンを示しています。 |
Release | System.String | ハイフンよりあとのバージョンの部分。この部分はリリース バージョンを示しています。 |
SoftwareConstraint オブジェクトのプロパティ
SoftwareConstraint オブジェクトは、MatchesProvide メソッドを実装しています。このメソッドは、SoftwareProvides オブジェクトまたは SoftwarePackage オブジェクトを入力として受け入れ、制約が SoftwareProvide または SoftwarePackage に一致する場合は True を返し、それ以外の場合は False を返します。
SoftwareConstraint オブジェクトには、次のプロパティがあります。
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
Name | System.String | 制約の名前を表します。この名前は対応する SoftwareProvideName プロパティに一致する必要があります。 |
Relation | System.String | enum、または <<、<=、=、>=、>> の比較識別子のいずれか。制約に Relation および Version プロパティがない場合、このプロパティは $null にできます。 |
Version | System.String | 制約が一致するバージョン。制約に Relation および Version プロパティがない場合、このプロパティは $null にできます。 |
VersionObject | SoftwareVersion | SoftwareVersion オブジェクトによって表されるバージョン。 |
SoftwareProvide オブジェクトのプロパティ
SoftwareProvide オブジェクトには、次のプロパティがあります。
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
Name | System.String | プロバイダの名前を表します。 |
Version | System.String | プロバイダのバージョンを表します。プロバイドがバージョンを指定していない場合、$null にできます。 |
Release | System.String | SoftwareVersion オブジェクトによって表されるプロバイダのバージョンを表します。SoftwareVersion オブジェクトのプロパティ を参照してください。 |