vSphere Client を使用して、外部の Platform Services Controller を持つ vCenter Server を、Platform Services Controller が組み込まれた vCenter Server に統合できます。

外部の Platform Services Controller を持つ vCenter Server を、Platform Services Controller が組み込まれた vCenter Server に統合した後、環境内の ESXi ホストに対し証明書を更新する必要があります。これを行わないと、その他の製品で vCenter Server に接続しようとすると、接続エラーが発生します。詳細については、『vSphere セキュリティ』ドキュメントの「ESXi 証明書の更新」を参照してください。

ユーザー インターフェイスを使用して統合操作を実行するには、vSphere Client にログインします。

このビデオでは、vSphere Client を使用して、外部の Platform Services Controller を使用する vCenter Server Appliance を、組み込みの Platform Services Controller を使用する vCenter Server Appliance に統合する方法について説明しています。

前提条件

  • (オプション)vCenter Server に外部のインターネットへのアクセスがない場合は、現在インストールされているバージョンの vCenter Server Appliance ISO をダウンロードして、/mnt/cdrom フォルダにマウントします。詳細については、ユーザー インターフェイス統合のための vCenter Server Appliance インストーラのダウンロードおよびマウントを参照してください。
  • vCenter Server と外部の Platform Services Controller インスタンスのバックアップを作成して、再構成が失敗した場合にリストアできるようにします。vCenter Server のバックアップの詳細については、vCenter Server Appliance のファイルベースのバックアップとリストアを参照してください。
  • プロセスを開始する前に、vCenter HA を無効にして削除します。vCenter HA の設定との統合はサポートされていません。統合プロセスを開始する前に、vCenter HA 設定をすべて削除します。統合後に、組み込まれたノードで vCenter HA 設定を有効にします。

手順

  1. vSphere Client のサイド バーから、[管理] をクリックします。[管理] パネルの [デプロイ] で、[システム設定] をクリックします。
    [システム設定] 画面には、 vCenter Server ノードと Platform Services Controller ノードがそれぞれ一覧表示され、FQDN または IP アドレス、ノードの健全性、タイプ、バージョン、仮想マシン、およびアップタイムなどの詳細が表示されます。
  2. (オプション) レプリケーション パートナーなどの詳細情報を表示するには、ノードの横にある展開ボタンをクリックします。
    vCenter Server または Platform Services Controller にログインするには、 [ログイン] をクリックします。
  3. (オプション) ノードをグラフィカルな形式で表示するには、[トポロジとして表示] をクリックします。
    詳細を表示する各ノードを選択します。
  4. (オプション) テーブル形式のノード表示に戻るには、[テーブルとして表示] をクリックします。
  5. 外部の Platform Services Controller を持つ vCenter Server を選択して、[組み込みに統合] をクリックします。
    この vCenter Server にログインしている場合は、このノードを統合するとすべての vCenter Server サービスが再起動されることを示す警告が表示されます。この vCenter Server の vSphere Client へのアクセスは、サービスの再起動中に失われます。ただし、統合プロセスに影響はありません。可能であれば、拡張リンク モードで接続された別の vCenter Server から vSphere Client にログインして、統合プロセスで vSphere Client セッションが影響を受けないことを監視します。
  6. [組み込みに統合] のダイアログ ボックスに詳細を入力します。
    • Single Sign-On ユーザー名。
    • Single Sign-On パスワード。
    • 使用可能な組み込みノードから選択します(2 番目以降の統合のみ)。
    • [Active Directory に参加] を選択した場合は Active Directory 情報(ダイアログ ボックスが拡張)。Active Directory に参加するには、次の情報を入力します。
      • Active Directory ドメイン名。
      • Active Directory ドメイン ユーザー名。
      • Active Directory ドメイン パスワード。
      • DNS サーバ。
    • Active Directory に参加しない場合は、[Active Directory への参加をスキップ] を選択します。
  7. 統合プロセスを開始する前に、vCenter Server Appliance のバックアップを作成したことを確認します。
  8. [統合] をクリックします。

結果

統合が成功すると通知されます。

次のタスク

  • Platform Services Controller を廃止します。構成方法については、vSphere Client を使用する Platform Services Controller の廃止を参照してください。
  • 環境内の ESXi ホストに対し証明書を更新します。『vSphere セキュリティ』ドキュメントの「ESXi 証明書の更新」を参照してください。