この手順では、高可用性 (HA) 環境で構成された Platform Services Controller にパッチを適用する方法について説明します。

Platform Services Controller の高可用性デプロイに、vCenter Single Sign-On ドメインに 2 つ以上の参加済み Platform Services Controller インスタンスがあります。Platform Services Controller インスタンスは、サードパーティのロード バランサを使用して、インスタンスが使用できなくなった場合にダウンタイムなしで自動フェイルオーバーが実行されるようにします。

ロード バランサを使用して、1 台目の Platform Services Controller インスタンス(ノード 1)の監視およびノード メンバーシップを無効にし、接続中のすべてのクライアントを 2 台目の Platform Services Controller(ノード 2)にリダイレクトする必要があります。これで、ノード 1 にパッチを適用できます。ノード 1 に正常にパッチを適用した後、接続中のすべてのクライアントをノード 1 にリダイレクトし、ノード 2 にパッチを適用します。

前提条件

  • Platform Services Controller アプライアンスのバックアップを作成していることを確認します。
  • 仮想アプライアンスに、.iso アップグレード ファイルをマウントします。
  • ネットワーク トラフィックをリダイレクトする方法を把握していることを確認し、環境内で使用しているロード バランサで健全性の監視を有効または無効にします。詳細については、『vSphere ネットワーク』を参照してください。

手順

  1. vSphere Web Client を使用して、vCenter Server にログインします。
  2. Platform Services Controller ノード 2 に直接トラフィックをルーティングして、ロード バランサで健全性の監視を無効にします。
  3. Web ブラウザで Platform Services Controller 仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI) にアクセスして、platform_services_controller_ip でアプライアンスのシステム設定インターフェイスを設定します:5480
    root としてログインします。デフォルトの root パスワードは、仮想アプライアンスをデプロイするときに設定した仮想アプライアンスの root パスワードです。
  4. vCenter Server 管理インターフェイスで、[更新] をクリックします。
  5. [更新] ペインで [更新のチェック] をクリックして、[CDROM の確認] を選択します。
  6. ロードした使用可能な更新が、適切なバージョンと一致していることを検証し、[更新をインストール] をクリックして [すべての更新のインストール] を選択します。
  7. 更新が完了したら、[サマリ] をクリックして更新が適用されていることを確認し、[再起動] をクリックしてアプライアンスの電源を一度切ってから入れ直します。
  8. 再起動が完了したら、アプライアンスに適切なバージョン番号が適用されていることを確認します。
  9. Platform Services Controller ノード 1 へのトラフィックを再度有効にして、ロード バランサの健全性の監視を再度有効にします。
    1 台目の Platform Services Controller インスタンス(ノード 1)にパッチを適用し、このノードのロード バランサでネットワーク トラフィックと健全性の監視の両方を再度有効にします。
  10. 2 台目の Platform Services Controller インスタンス(ノード 2)で、この手順を繰り返します。

次のタスク

環境内で複数の Platform Services Controller HA インスタンスが使用可能な場合は、各 Platform Services Controller HA インスタンスでこの手順を繰り返し、すべてのインスタンスにパッチを適用します。