TLS 構成ユーティリティを使用して、構成の変更を元に戻すことができます。変更を元に戻すとき、システムは、TLS Configurator ユーティリティを使用して無効にしたプロトコルを有効にします。

以前に構成をバックアップした場合にのみ、リカバリを実行できます。

次の順序でリカバリを実行します。
  1. vSphere Update Manager。

    使用中の環境が Windows システムで個別の vSphere Update Manager インスタンスを実行している場合は、vSphere Update Manager を最初に更新する必要があります。

  2. vCenter Server
  3. Platform Services Controller

前提条件

変更を元に戻す前に、vCenter Server Appliance インターフェイスを使用して Windows マシンまたはアプライアンスのバックアップを実行します。

手順

  1. Windows マシンまたはアプライアンスに接続します。
  2. 変更を元に戻すシステムにログインします。
    オプション 説明
    Windows
    1. 管理者権限を持つユーザーでログインします。
    2. VcTlsReconfigurator ディレクトリに移動します。
      cd %VMWARE_CIS_HOME%\TlsReconfigurator\VcTlsReconfigurator
    Linux
    1. SSH を使用してアプライアンスに接続し、スクリプトを実行する権限を持つユーザーとしてログインします。
    2. Bash シェルが現在有効でない場合は、次のコマンドを実行します。
      shell.set --enabled true
      shell
    3. VcTlsReconfigurator ディレクトリに移動します。
      cd /usr/lib/vmware-TlsReconfigurator/VcTlsReconfigurator
  3. 以前のバックアップを確認します。
    オプション 説明
    Windows
    C:\ProgramData\VMware\vCenterServer\logs\vmware\vSphere-TlsReconfigurator\VcTlsReconfigurator.log
    

    出力は次の例のようになります。

    c:\users\username\appdata\local\temp\20161108T161539
    c:\users\username\appdata\local\temp\20161108T171539
    Linux
    grep "backup directory" /var/log/vmware/vSphere-TlsReconfigurator/VcTlsReconfigurator.log
    

    出力は次の例のようになります。

    2016-11-17T17:29:20.950Z INFO Using backup directory: /tmp/20161117T172920
    2016-11-17T17:32:59.019Z INFO Using backup directory: /tmp/20161117T173259
  4. リストアを実行するには、次のいずれかのコマンドを実行します。
    オプション 説明
    Windows
    reconfigureVc restore -d Directory_path_from_previous_step
    

    例:

    reconfigureVc restore -d c:\users\username\appdata\local\temp\20161108T171539
    
    Linux
    reconfigureVc restore -d Directory_path_from_previous_step
    

    例:

    reconfigureVc restore -d /tmp/20161117T172920
  5. その他の vCenter Server インスタンスで手順を繰り返します。
  6. その他の Platform Services Controller インスタンスで手順を繰り返します。