Update Manager のインストールは、単一の vCenter Server インスタンスに関連付ける必要があります。Update Manager は、vCenter Server と同じコンピュータにインストールするか、異なるコンピュータにインストールすることができます。
vSphere 6.7 Update 3m 以降では、Windows マシンに Update Manager サーバ コンポーネントをインストールすると、Update Manager クライアント インターフェイスが vSphere Client で自動的に有効になります。以前のリリースでは、Windows 上で動作する Update Manager サーバを使用している場合、vSphere Web Client でのみ Update Manager クライアント コンポーネントを表示できます。ただし、Adobe Flash Player の廃止後は、Flash ベースの vSphere Web Client の使用は推奨されません。Adobe Flash Player の提供終了 (EOL) と、各 VMware 製品への影響の詳細については、https://kb.vmware.com/s/article/78589にある VMware ナレッジベースの記事を参照してください。
前提条件
- Windows に Update Manager サーバをインストールする前提条件のインストールの前提条件を参照してください。
- vCenter Serverサーバの VMware Site Recovery Manager® との互換性および相互運用性を確認します。Site Recovery Managerサーバが接続されている vCenter Server インスタンスにUpdate Manager サーバを接続する際には十分に注意してください。Site Recovery Managerと同じ vCenter Server インスタンスに Update Manager サーバを接続すると、Site Recovery Manager または vCenter Server をアップグレードするとき、または日常の操作を実行するときに問題が生じる可能性があります。
- Update Manager環境に Microsoft .NET Framework 4.7 をインストールする必要があります。インストールに進む前に、次の点を検討してください。
- Microsoft Windows Server 2008 Service Pack 2(64 ビット版)では、Microsoft .NET Framework 4.7 のインストールはサポートされていません。
- Microsoft .NET Framework 4.7 をインストールするには、いくつかの Windows アップデートを追加でインストールしなければならない可能性があります。Windows アップデートの関連リンクは、Microsoft .NET Framework 4.7 の実行中に表示されます。
- Microsoft .NET Framework 4.7 をインストールするには、ホスト OS の再起動が必要になることがあります。
- vCenter Serverが実行されている Windows マシン(通常はインストール)に Update Manager サーバをインストールするときに、.NET Microsoft .NET Framework 4.7 インストールによってシステム上で再起動が呼び出された場合、vCenter Server サービスは一時的に切断されることがあります。
- Microsoft .NET Framework 4.7 をインストールまたはアップグレードした後に、Update Managerサーバまたは UMDS インストール ウィザードのプロンプトに従います。
手順
- Update Manager サーバをインストールする Windows 仮想マシンまたは物理サーバに vCenter Server インストーラの ISO イメージをマウントします。
- マウントされたディレクトリで、VMware vCenter Server インストーラの autorun.exe ファイルをダブルクリックし、 を選択します。
- (オプション) [組み込みデータベースとしての Microsoft SQL Server 2012 Express の使用] オプションを選択し、[インストール] をクリックします。
注: この手順は、サポート対象の別の Oracle または SQL Server データベースを使用する場合のみスキップしてください。
以前の
Update Manager環境で Microsoft SQL Server 2012 Express を使用していない場合、Microsoft SQL Server 2012 Express のインストール ウィザードが開きます。
- Microsoft .NET Framework 4.7 のインストール オプションを選択します。
注: Microsoft .NET Framework 4.7 をインストールすることを選択しなかった場合、
Update Managerサーバのインストールは失敗し、エラー メッセージが表示されます。
- [VMware vCenter インストーラ] で [インストール] をクリックします。
[VMware vCenter インストーラ] ウィザードが開いたまま、言語選択のダイアログ ボックスが開きます。
- vSphere Update Manager インストーラの言語を選択し、[OK] をクリックします。
- VMware vCenter Server インストーラで選択したデータベースに応じて、次の手順のいずれかを実行します。
- ようこそページで [次へ] をクリックします。
- 使用許諾契約書を読んで同意し、[次へ] をクリックします。
- サポート情報を確認し、インストール後すぐにデフォルトのダウンロード ソースからアップデートをダウンロードするかどうかを選択して、[次へ] をクリックします。
[インストールの直後に、デフォルト ソースからアップデートをダウンロード] の選択を解除した場合は、デフォルトのダウンロード スケジュールのとおりに
Update Manager が毎日 1 回アップデートをダウンロードします。また、[ダウンロード設定] ページの
[今すぐダウンロード] ボタンをクリックするとすぐにアップデートがダウンロードされます。デフォルトのダウンロード スケジュールは、インストール完了後に変更できます。
- Update Managerサーバが vCenter Server システムへの接続に使用する vCenter Server の IP アドレスまたは名前、HTTP ポート、および管理アカウントを入力し、[次へ] をクリックします。
vCenter Server Applianceに IP アドレスを入力することができます。Update Managerサーバは vCenter Server Appliance と全面的に連携しており、vCenter Server Appliance は Update Manager をサービスとして実行します。
デフォルトの管理者ユーザー アカウントは [email protected] です。
- (オプション) データベースを選択して、[次へ] をクリックします。
組み込みの Microsoft SQL Server 2012 Express データベースの使用を選択した場合、このページはインストール ウィザードで表示されません。
- サポート対象の既存のデータベースを使用する場合は、DSN のリストから選択します。DSN が Windows NT 認証を使用していない場合、DSN のユーザー名とパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。
重要: DSN は、64 ビットの DSN である必要があります。
- (オプション) データベース オプションを選択します。
- 指定するシステム DSN が現在のスキーマを持つ既存の Update Managerデータベースを示す場合は、既存のデータベースを保持するか、空のデータベースで置き換えるかを選択します。
- 指定するシステム DSN が別のスキーマを持つ既存の Update Managerデータベースを示す場合は、データベースのアップグレード ページで、[はい、Update Manager データベースをアップグレードします] および [既存の Update Manager データベースをバックアップしました] を選択し、[次へ] をクリックします。
- ドロップダウン メニューから、Update Managerインスタンスの IP アドレスまたはホスト名を選択します。
Update Managerをインストールするコンピュータの NIC が 1 つの場合、
Update Manager のインストーラは自動的に IP アドレスを検出します。コンピュータに NIC が複数ある場合は、正しい IP アドレスを選択するか、DNS 名を使用する必要があります。DNS 名は、この
Update Managerインスタンスが管理するすべてのホストから解決できる必要があります。
- Update Manager のポート設定を指定し、プロキシ設定の構成を行うかどうかを選択して、[次へ] をクリックします。
注:
Update Manager のポートの設定はインストール後には変更できないため、指定する際には十分に注意してください。
SOAP ポートの場合は、競合がないかぎり、使用するポートの範囲に制限事項はありません。
サーバ ポートの場合は、80、9000 ~ 9100 の範囲を使用できます。Update Manager はこの範囲の ESXi ファイアウォール ポートを自動的に開いて、パッチ ストアへの送信 HTTP トラフィックを許可します。
- (オプション) プロキシ サーバとポートの情報を入力し、プロキシの認証を行うかどうかを指定して、[次へ] をクリックします。
- Update Manager のインストール ディレクトリとパッチ ダウンロード用ディレクトリを選択して、[次へ] をクリックします。
デフォルトの場所を使用しない場合は、
[変更] をクリックして、別のディレクトリを参照できます。
- (オプション) ディスクの空き容量に関する警告メッセージに対し、[OK] をクリックします。
このメッセージは、空き容量が 120 GB 未満のコンピュータに、
Update Managerをインストールしようとすると表示されます。
- [インストール] をクリックして、Update Manager サーバのインストールを開始します。
- [終了] をクリックして Update Manager インストール ウィザードを閉じます。
結果
Update Manager サーバ コンポーネントがインストールされます。Update Manager クライアント インターフェイスが vSphere Web Client で自動的に有効になります。
注: Windows 上で実行される
Update Manager サーバ インスタンスを使用する場合は、
vSphere Web Client でのみ
Update Manager を使用できます。Windows で実行される
Update Manager サーバが登録されている
vCenter Server インスタンスに
vSphere Client を使用して接続する場合、
Update Manager インターフェイスは表示されません。