コンテンツ ライブラリは、仮想マシン テンプレートおよび vApp テンプレートに加えて、ISO イメージ、テキスト ファイルなどの他のファイル タイプのコンテナ オブジェクトです。ライブラリ内のテンプレートを使用して、vSphere インベントリに仮想マシンと vApp をデプロイできます。コンテンツ ライブラリを使用して、同じ場所または異なる場所の vCenter Server インスタンス間でコンテンツを共有することもできます。テンプレートとファイルを共有すると、ワークロードの大規模なデプロイで整合性やコンプライアンスを確保し、デプロイを効率化および自動化できます。
コンテンツ ライブラリは、コンテンツをライブラリ アイテムの形で保存および管理します。単一のライブラリ アイテムには、1 つまたは複数のファイルを含めることができます。たとえば、OVF テンプレートはファイルのセット(.ovf、.vmdk、.mf)です。ライブラリに OVF テンプレートをアップロードする場合はファイルのセット全体をアップロードしますが、OVF テンプレート タイプの 1 つのライブラリ アイテムしか表示されません。
vSphere の以前のバージョンでは、コンテンツ ライブラリで OVF テンプレートのみがサポートされていました。したがって、仮想マシン テンプレートと vApp テンプレートをコンテンツ ライブラリにアップロードすると、両方とも OVF ファイルに変換されました。vSphere 6.7 Update 1 以降のコンテンツ ライブラリは、仮想マシン テンプレートもサポートします。そのため、コンテンツ ライブラリ内のテンプレートは、OVF テンプレート タイプまたは仮想マシン テンプレート タイプにすることができます。vApp テンプレートは、コンテンツ ライブラリにアップロードすると、引き続き OVF ファイルに変換されます。
コンテンツ ライブラリは単一の vCenter Server インスタンスから作成して管理しますが、2 台のシステム間で HTTP(S) トラフィックが許可されている場合は、他の vCenter Server インスタンスにコンテンツを分散できます。さらに、仮想マシン テンプレートを配布するには、各 vCenter Server インスタンスが拡張リンク モードまたはハイブリッド リンク モードであり、それぞれのホストがネットワーク経由で接続されている必要があります。
- ローカル コンテンツ ライブラリを作成すると、単一の vCenter Server インスタンスにコンテンツを保存して管理できます。このライブラリのコンテンツを共有する場合は、公開を有効にします。公開を有効にすると、他のユーザーはライブラリをサブスクライブして、そのコンテンツを使用できます。または、ライブラリのサブスクリプションを作成して、コンテンツの配布を制御できます。公開が有効なローカル ライブラリの管理の詳細については、公開者ローカル ライブラリの管理を参照してください。
- 購読済みコンテンツ ライブラリを作成すると、公開ライブラリをサブスクライブして、そのコンテンツを使用できます。購読済みライブラリにアイテムをアップロードまたはインポートすることはできません。サブスクライバは、公開ライブラリのコンテンツを使用することしかできません。テンプレートを管理するのは、公開ライブラリの管理者です。購読済みライブラリの管理の詳細については、購読済みライブラリの管理を参照してください。