CLI アップグレード用の JSON 構成ファイルを準備する場合、vCenter Server Appliance.のアップグレード用の入力データを提供するため、パラメータや値を設定する必要があります。

JSON アップグレード ファイルの構成パラメータのセクションとサブセクション

CLI アップグレード用の JSON 構成ファイルの構成パラメータは、セクションとサブセクションで構成されます。

表 1. JSON アップグレード ファイルの構成パラメータのセクションとサブセクション
セクション サブセクション 説明
new_vcsa- デプロイする新しいアプライアンスについて記述します。 esxi

ESXi ホストに新しいアプライアンスを直接デプロイする場合のみ使用します。

ターゲット ESXi ホストに関する構成パラメータが含まれます。 new_vcsa セクション、esxi サブセクションの構成パラメータを参照してください。
注: このサブセクションまたは vc サブセクションのいずれかに記述する必要があります。
vc

vCenter Server インスタンスのインベントリに新しいアプライアンスをデプロイする場合のみ使用します。

ターゲット ESXi ホストまたは vCenter Server インベントリの DRS クラスタに関する構成パラメータを含みます。new_vcsa セクション、vc サブセクションの構成パラメータを参照してください。

注: このサブセクションまたは esxi サブセクションのいずれかに記述する必要があります。

ターゲットの vCenter Server インスタンスを、アップグレードする vCenter Server Appliance にすることはできません。その場合は、esxi のサブセクションを使用します。

appliance 新しいアプライアンスに関する構成パラメータが含まれます。new_vcsa セクション、appliance サブセクションの構成パラメータを参照してください。
os SSH を使用した新しいアプライアンスへの管理者ログインを設定する ssh_enable 構成パラメータのみが含まれます。
ovftool_arguments オプション。このサブセクションは、インストーラが生成する OVF ツール コマンドに、任意の引数と値を追加するために使用します。
重要: vCenter Server Appliance インストーラは、 ovftool_arguments サブセクションの構成パラメータを検証しません。OVF ツールが認識しない引数を設定した場合、デプロイが失敗する可能性があります。
temporary_network 新しいアプライアンスの一時ネットワーク設定について記述する構成パラメータが含まれます。new_vcsa セクション、temporary_network サブセクションの構成パラメータを参照してください。
user_options 古いアプライアンスから新しいアプライアンスへ転送するデータのタイプを設定する vcdb_migrateSet 構成パラメータのみが含まれます。new_vcsa セクション、user_options サブセクションの構成パラメータを参照してください。
source_vc- アップグレードする既存アプライアンスについて記述します。 managing_esxi_or_vc アップグレードするアプライアンスが配置されているソースの ESXi ホストまたは vCenter Server Appliance のインスタンスについて記述する構成パラメータが含まれます。 source_vc セクション、managing_esxi_or_vc サブセクションの構成パラメータを参照してください。
vc_vcsa アップグレードするソース アプライアンスに関する構成パラメータを含みます。 source_vc セクション、vc_vcsa サブセクションの構成パラメータを参照してください。
source_vum- ソースの VMware Update Manager インスタンスについて記述します。

VMware Update Manager インスタンスで移行アシスタントを自動的に実行する場合に使用します。

run_migration_assistant

アップグレードするソースの vCenter Server Appliance が Windows 仮想マシン上で実行される VMware Update Manager インスタンスに接続している場合のオプションです。ソースの vSphere Update Manager インスタンスで移行アシスタントを自動的に実行する場合は、このサブセクションを使用します。

ソースの vSphere Update Manager インスタンスに関する構成パラメータが含まれます。これらは、新しくアップグレードされた vCenter Server Appliance に移行されます。source_vum セクション、run_migration_assistant サブセクションの構成パラメータを参照してください。

注: Migration Assistant はデフォルトでポート 9123 を使用します。 Update Manager マシン上の別のサービスによってポート 9123 が使用されている場合、 Migration Assistant によって自動的に他の空きポートが検出されます。 Migration Assistant 用のカスタム ポートを設定することはできません。
ceip- VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) への参加について記述します。 settings

VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) に参加するかどうかを設定する ceip_enabled 構成パラメータのみが含まれます。ceip セクション、settings サブセクションの構成パラメータを参照してください。

Platform Services Controller が組み込まれた vCenter Server Appliance または Platform Services Controller Appliance をアップグレードする場合にのみ必要です。

注: ceip_enabled 構成パラメータが true に設定されている場合は、CLI のデプロイ コマンドに --acknowledge-ceip の引数をつけて実行する必要があります。

CEIP の詳細については、『vCenter Server およびホストの管理』の「カスタマ エクスペリエンス改善プログラムの構成」セクションを参照してください。

重要: パスワードなどの文字列値には、ASCII 文字のみを含めることができます。拡張 ASCII および非 ASCII 文字はサポートされません。

バックスラッシュ (\) または引用符 (") を含む値を設定するには、バックスラッシュ (\) でその文字をエスケープする必要があります。たとえば、"password":"my\"password" の場合、パスワードは my"password と設定され、"image":"G:\\vcsa\\VMware-vCenter-Server-Appliance-7.0.0.XXXX-YYYYYYY_OVF10.ova" では、パス G:\vcsa\VMware-vCenter-Server-Appliance-7.0.0.XXXX-YYYYYYY_OVF10.ova が設定されます。

ブール値には小文字のみを含めることができます。値は true または false のいずれかになります。たとえば、"ssh_enable":false です。

new_vcsa セクションの構成パラメータ

表 2. new_vcsa セクション、esxi サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
hostname 文字列 新しいアプライアンスをデプロイするターゲットの ESXi ホストの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN)。
username 文字列 root など、ターゲット ESXi ホストの 管理権限を持つユーザー名。
password 文字列 ターゲット ESXi ホストの管理権限を持つユーザーのパスワード。
deployment_network 文字列

新しいアプライアンスを接続するネットワーク名。

ネットワークは、ターゲットの ESXi ホストまたは(managing_esxi_or_vc 構成パラメータで識別される)vCenter Server Appliance インスタンスのネットワーク構成の一部である必要があります。

注: ネットワークには、アップグレードするアプライアンスが配置されているソースの ESXi ホストまたは( managing_esxi_or_vc 構成パラメータで識別される) vCenter Server Appliance インスタンスからアクセスできる必要があります。アップグレードを実行するクライアント マシンからネットワークにアクセスできる必要があります。

ターゲット ESXi ホストが 1 つしかネットワークを持たない場合、無視されます。

datastore 文字列

新しいアプライアンスの仮想マシンの構成ファイルおよび仮想ディスクを格納するデータストアの名前。

データストアは、ターゲット ESXi ホストから使用可能である必要があります。

注: データストアには、25 GB 以上の空き容量が必要です。
port 整数型

ターゲットの ESXi ホストの HTTPS リバース プロキシ ポート。

デフォルトのポートは 443 です。ターゲットの ESXi ホストがカスタムの HTTPS リバース プロキシ ポートを使用する場合のみ使用します。

ssl_certificate_verification 文字列

CLI は、サーバのセキュリティ証明書に認証局 (CA) の署名が付いていることを検証して、セキュアな接続を確立します。証明書が自己署名証明書の場合、CLI は次の SSL 証明書構成オプションのいずれかが指定されている場合を除いて、アップグレードを停止します。

Secure Hash Algorithm 1 (SHA-1) の証明書サムプリントを指定します。証明書サムプリントは、証明書を一意に識別する 16 進数の文字列です。サムプリントは、サムプリント アルゴリズムを使用して証明書の内容から計算されます。

"thumbprint": "certificate SHA-1 thumbprint"

verification_modeNONE に設定します。

"verification_mode": "NONE"

自己署名証明書を持つサーバに接続しているときに、SHA-1 証明書サムプリントの指定に失敗するか、または検証モードの NONE への設定に失敗した場合、CLI はサーバの自己署名証明書のサムプリントを表示して、証明書のサムプリントを受け入れるか、または拒否するよう求めます。

vcsa-deploy upgrade コマンド パラメータ --no-ssl-certificate-validation を使用して、CLI が自己署名証明書を無視するよう指定することもできます。CLI アップグレード コマンドの構文を参照してください。

表 3. new_vcsa セクション、vc サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
hostname 文字列 新しいアプライアンスをデプロイするターゲットの vCenter Server インスタンスの IP アドレスまたは FQDN。
username 文字列 ターゲット vCenter Server インスタンスの vCenter Single Sign-On 管理者ユーザー名。例: [email protected]
password 文字列 ターゲットの vCenter Server インスタンスの vCenter Single Sign-On 管理者ユーザーのパスワード。
deployment_network 文字列

新しいアプライアンスを接続するネットワーク名。

ネットワークは、ターゲット ESXi ホストまたは DRS クラスタ ネットワーク構成に含まれている必要があります。

注: ネットワークには、アップグレードするアプライアンスが配置されているソース ESXi ホストからアクセスできる必要があります。アップグレードを実行するクライアント マシンからネットワークにアクセスできる必要があります。

ターゲットの ESXi ホストまたは DRS クラスタが 1 つしかネットワークを持たない場合は、無視されます。

datacenter 配列

新しいアプライアンスをデプロイするターゲットの ESXi ホストまたは DRS クラスタを含む vCenter Server データセンター。

データセンターがフォルダまたはフォルダ構造の中に配置される場合、値は文字列のカンマ区切りのリストとして指定します。次に例を示します。
["parent_folder", "child_folder", "datacenter_name"]

データセンターのフォルダ パスがない場合は、データセンターの名前のみを使用します。次に例を示します。

["datacenter_name"]
または
"datacenter_name"
注: 値は大文字と小文字を区別します。
datastore 文字列

新しいアプライアンスのすべての仮想マシンの構成ファイルおよび仮想ディスクを格納するデータストアの名前。

注: データストアは、ターゲット ESXi ホストまたは DRS クラスタから使用可能である必要があります。

データストアには、25 GB 以上の空き容量が必要です。

port 整数

ターゲット vCenter Server インスタンスの HTTPS リバース プロキシ ポート。

デフォルトのポートは 443 です。ターゲット vCenter Server インスタンスがカスタム HTTPS リバース プロキシ ポートを使用する場合のみ使用します。

target 配列

新しいアプライアンスをデプロイするターゲット クラスタ、ESXi ホスト、またはリソース プール。これは、datacenter パラメータで指定したターゲットです。このパスの末尾は、クラスタ名、ESXi ホスト名、またはリソース プール名である必要があります。

重要: vCenter Server インベントリに表示される名前を指定する必要があります。例えば、ターゲット ESXi ホストの名前が vCenter Server インベントリ内の IP アドレスである場合、FQDN を指定することはできません。
注: すべての値は大文字と小文字を区別します。

デプロイされたアプライアンスを、データセンターの階層内の別の場所に表示する場合は、このセクションの後で示す vm_folder パラメータを使用します。

ターゲット クラスタ、 ESXi ホスト、またはリソース プールがフォルダまたはフォルダ構造の中に配置される場合、値は文字列のカンマ区切りのリストとして指定します。次に例を示します。
["parent_folder", "child_folder", "esxi-host.domain.com"]
ターゲット ESXi ホストがクラスタの一部である場合、パスを文字列のカンマ区切りのリストとして指定します。次に例を示します。
["cluster_name","esxi-host.domain.com"] 
				  

リソース プールにデプロイする場合は、リソース プール名の前にラベル Resources を追加します。例:

 ["cluster_name", "Resources", "resource_pool_name"] 
注: 事前チェックでは、リソース プールのメモリのみが検証されます。
vm_folder 文字列 オプション。新しいアプライアンスを追加する仮想マシン (VM) フォルダ名。
表 4. new_vcsa セクション、appliance サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
thin_disk_mode Boolean シン仮想ディスクを搭載する新しいアプライアンスをデプロイするには、true に設定します。
deployment_option 文字列 新しいアプライアンスのサイズ。
注: アップグレードするアプライアンスのデータベース サイズを検討する必要があります。外部データベースの場合は、 新しいアプライアンスの Oracle データベース サイズとストレージ サイズの特定を参照してください。
  • デフォルト ストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、tiny に設定します。

    2 個の CPU、10 GB のメモリ、300 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大ストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、tiny-lstorage に設定します。

    2 個の CPU、10 GB のメモリ、825 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特大ストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、tiny-xlstorage に設定します。

    2 個の CPU、10 GB のメモリ、1700 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 100 ホストおよび 1,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、small に設定します。

    4 個の CPU、16 GB のメモリ、340 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大ストレージ サイズの最大 100 ホストおよび 1,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、small-lstorage に設定します。

    4 個の CPU、16 GB のメモリ、870 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特大ストレージ サイズの最大 100 ホストおよび 1,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、small-xlstorage に設定します。

    4 個の CPU、16 GB のメモリ、1750 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 400 ホストおよび 4,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、medium に設定します。

    8 個の CPU、24 GB のメモリ、525 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大ストレージ サイズの最大 400 ホストおよび 4,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、medium-lstorage に設定します。

    8 個の CPU、24 GB のメモリ、1025 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特大ストレージ サイズの最大 400 ホストおよび 4,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、medium-xlstorage に設定します。

    8 個の CPU、24 GB のメモリ、1905 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 1,000 ホストおよび 10,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、large に設定します。

    16 個の CPU、32 GB のメモリ、740 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大ストレージ サイズの最大 1,000 ホストおよび 10,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、large-lstorage に設定します。

    16 個の CPU、32 GB のメモリ、1090 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特大ストレージ サイズの最大 1,000 ホストおよび 10,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、large-xlstorage に設定します。

    16 個の CPU、32 GB のメモリ、1970 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 2,000 ホストおよび 35,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、xlarge に設定します。

    24 個の CPU、48 GB のメモリ、1180 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大ストレージ サイズの最大 2,000 ホストおよび 35,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、xlarge-lstorage に設定します。

    24 個の CPU、48 GB のメモリ、1230 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特大ストレージ サイズの最大 2,000 ホストおよび 35,000 仮想マシンに対して、vCenter Server Appliance をデプロイする場合、xlarge-xlstorage に設定します。

    24 個の CPU、48 GB のメモリ、2110 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controller を使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-tiny に設定します。

    2 個の CPU、10 GB のメモリ、300 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

image 文字列

オプション。vCenter Server Appliance のインストール パッケージへのローカル ファイル パスまたは URL。

デフォルトでは、インストーラは、vcsa フォルダの ISO ファイルに含まれるインストール パッケージを使用します。

name 文字列

新しいアプライアンスの仮想マシン名。

パーセント記号 (%)、バックスラッシュ (\)、スラッシュ (/) 以外の ASCII 文字しか含めることはできません。また、80 文字未満である必要があります。

ovftool_path 文字列

オプション。OVF ツール実行ファイルへのローカル ファイル パス

デフォルトでは、インストーラは、vcsa/ovftool フォルダの ISO ファイルに含まれる OVF ツール インスタンスを使用します。

表 5. new_vcsa セクション、temporary_network サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
ip_family 文字列

新しいアプライアンスの一時ネットワークの IP アドレス バージョン。

ipv4 または ipv6 に設定します。

mode 文字列

新しいアプライアンスの一時ネットワークの IP アドレス割り当て。

static または dhcp に設定します。

ip 文字列

新しいアプライアンスの一時 IP アドレス。

固定割り当てを使用する場合、つまり、mode パラメータを static に設定する場合のみ必要となります。

一時ネットワークの IP バージョン、つまり、ip.family パラメータの値に対応する IPv4 または IPv6 アドレスを設定する必要があります。

IPv4 アドレスは、RFC 790 ガイドラインに準拠する必要があります。

IPv6 アドレスは、RFC 2373 ガイドラインに準拠する必要があります。

dns_servers 文字列値または配列値

新しいアプライアンスの一時ネットワークの 1 つ以上の DNS サーバの IP アドレス。

複数の DNS サーバを設定するには、文字列のカンマ区切りのリストか単一の文字列としてのカンマ区切りのリストを使用します。次に例を示します。
["x.y.z.a", "x.y.z.b"]
または
"x.y.z.a, x.y.z.b"

一時 IP アドレス割り当てに固定ネットワーク モードを使用する場合、つまり、mode パラメータを static に設定する場合のみ、必要となります。

prefix 文字列

新しいアプライアンスの一時ネットワークのネットワーク プリフィックス長。

mode パラメータを static に設定する場合のみ使用します。mode パラメータを dhcp に設定する場合は削除します。

ネットワーク プリフィックス長は、サブネット マスクに設定されているビット数です。たとえば、サブネット マスクが 255.255.255.0 である場合は、バイナリ バージョンのプリフィックス長は 24 ビットとなるため、ネットワーク プリフィックス長は 24 になります。

IPv4 バージョンの場合、値は、0 から 32 の間である必要があります。

IPv6 バージョンの場合、値は、0 から 128 の間である必要があります。

gateway 文字列

新しいアプライアンスの一時ネットワークのデフォルト ゲートウェイの IP アドレス。

IPv6 バージョンの場合、値を default にできます。

表 6. new_vcsa セクション、user_options サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
vcdb_migrateSet 文字列

古いアプライアンスから新しいアプライアンスに移行するデータのタイプを選択します。データは、ソース vCenter Server からターゲット サーバにコピーされます。データの移行元は変更されません。

  • 構成データのみ転送する場合、core に設定します。このオプションを指定すると、データ移行時間が最短になり、システムのダウンタイムが最小限になります。
  • 構成および履歴データ(イベントおよびタスク)を即座に転送する場合は、core_events_tasks に設定します。ソースの vCenter Server Appliance からすべてのデータが移行されるまで、vCenter Server は起動されません。
  • 構成、履歴、およびパフォーマンス メトリック データを即座に転送する場合は、all に設定します。ソース vCenter Server for Windows からすべてのデータが移行されるまで、vCenter Server は起動されません。このオプションを指定すると、転送されるデータ量が最大になり、必要になるダウンタイムが他のデータ移行方法よりもよりも長くなります。
  • アップグレードの終了後に履歴データ(イベントおよびタスク)をバックグラウンドで転送する場合は、transfer_events_tasks_after_upgrade に設定します。この間、vCenter Server のパフォーマンスは最適化されない可能性があります。
  • アップグレードの終了後に履歴データおよびパフォーマンス メトリック データをバックグラウンドで転送する場合は、transfer_stats_events_tasks_after_upgrade に設定します。この間、vCenter Server のパフォーマンスは最適化されない可能性があります。
注: 新しい vCenter Server Appliance で必要となるアップグレードにかかる時間およびストレージ量を最小限に抑えるには、 core 値を使用します。

既存の vCenter Server から、アップグレードされた新しい vCenter Server に転送できるデータ タイプの詳細については、既存の vCenter ServerAppliance からのデータ転送を参照してください。

表 7. new_vcsa セクション、sso サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
first_instance 文字列

これが vCenter Server SSO ドメインで最初に集約されたアップグレード操作である場合、またはこのノードにレプリケーション パートナーを設定しない場合は、first_instancetrue に設定します。

このノードのレプリケーション パートナーを設定する場合は、first_instancefalse に設定し、組み込みの vCenter Server トポロジにある、以前に統合されたノードの FQDN を replication_partner_hostname の値に指定します。

first_instance パラメータおよび replication_partner_hostname パラメータの指定の詳細については、CLI を使用した外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server のアップグレードについて を参照してください。

replication_partner_hostname 文字列 レプリケーション パートナーのホスト名。 first_instance の場合は削除します。

source_vc セクションの構成パラメータ

表 8. source_vc セクション、managing_esxi_or_vc サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
hostname 文字列 アップグレードするアプライアンスが配置されているソース ESXi または vCenter Server ホストの IP アドレスまたは FQDN。
username 文字列 ソース ESXi ホストの root などの管理権限を持つユーザー名。
password 文字列 ソース ESXi ホストの管理権限を持つユーザーのパスワード。
port 整数

ソース ESXi ホストの HTTPS リバース プロキシ ポート。

デフォルトのポートは 443 です。ソースの ESXi ホストがカスタム HTTPS リバース プロキシ ポートを使用する場合のみ使用します。

表 9. source_vc セクション、vc_vcsa サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
hostname 文字列 アップグレードするソース アプライアンスの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN)。
username 文字列 [email protected] などのソース アプライアンスの vCenter Single Sign-On 管理者ユーザー。
重要: ユーザーは、administrator@ your_domain_name である必要があります。
password 文字列 ソース アプライアンスの vCenter Single Sign-On 管理者ユーザーのパスワード。
root_password 文字列 ソース アプライアンスのオペレーティング システムの root ユーザーのパスワード。
export_dir 文字列 ソースの構成とデータをエクスポートするディレクトリ。

source.vum セクションの構成パラメータ

表 10. source_vum セクション、run_migration_assistant サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
esxi_hostname 文字列

ソースの vSphere Update Manager インスタンスが存在する ESXi ホストの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN)。

FQDN を指定する場合、アップグレードを実行するクライアント マシンから解決できる必要があります。

esxi_username 文字列 root など、ESXi ホストの管理権限を持つユーザー名。
esxi_password 文字列 ESXi ホストの管理権限を持つユーザーのパスワード。
esxi_port 文字列

ESXi ホストの HTTPS リバース プロキシ ポート。

デフォルトのポートは 443 です。ESXi ホストがカスタム HTTPS リバース プロキシ ポートを使用する場合のみ使用します。

vum_hostname 文字列

ソース VMware Update Manager インスタンスが動作する Windows 仮想マシンの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN)。

FQDN を指定する場合、アップグレードを実行するクライアント マシンから解決できる必要があります。

vum_os_username 文字列 ソース VMware Update Manager インスタンスが動作する Windows 仮想マシンの管理者ユーザー名。
vum_os_password 文字列

ソース VMware Update Manager インスタンスが動作する Windows 仮想マシンの管理者パスワード。

指定されていない場合は、テンプレートの検証時に、コマンド コンソールでパスワードを入力するよう求められます。

export_dir 文字列 ソースの構成とデータをエクスポートするディレクトリ。

ceip セクションの構成パラメータ

表 11. ceip セクション、settings サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
ceip_enabled Boolean 新しくアップグレードされるアプライアンスの CEIP に参加するには、true に設定します。