vSAN は推奨ベースライン グループと呼ばれるシステム管理のベースライン グループを作成します。推奨ベースライン グループを使用して、vSANクラスタ内のホストをサポートされている最新の ESXi バージョンにアップグレードするか、重要なパッチをホストに適用するか、ホスト上のドライバをアップデートします。
vSANは、推奨ベースライン グループを自動的に生成します。vSphere 環境にvSANクラスタが含まれていない場合、推奨ベースライン グループは生成されません。vSphere Lifecycle Managerは、vSphere インベントリ内のvSAN クラスタごとに 1 つの推奨 ベースライン グループを表示します。推奨ベースライン グループを編集または削除することはできません。また、カスタム ベースライン グループに追加することもできません。
- vSAN クラスタが最新のテスト済みかつ推奨されるバージョンであり、認定ベンダーによる ESXi のアップグレード イメージを含むアップグレード ベースライン。
- vSAN クラスタ内の ESXi バージョンのホストに対して推奨される重要なパッチを含む 1 つまたは複数のパッチ ベースライン。
- vSANクラスタの ESXi ホストの推奨ドライバ。
vSphere Lifecycle Manager で推奨ベースラインを生成する方法
vSANの推奨エンジンは、vSAN クラスタ内のホストにインストールされているソフトウェアの最新の状態をvSAN ハードウェア互換性リスト (HCL) と照らして定期的にチェックします。アップデートの推奨事項が検出された場合、エンジンは新しい重要なパッチをすべてダウンロードし、イメージをアップグレードして、vSANのクラスタレベルのベースラインを生成します。使用可能なすべてのベースラインは推奨 ベースライン グループにパッケージングされ、vSphere Lifecycle Managerで使用できるようになります。
vSphere Lifecycle Managerは、ビルドの推奨事項を含む推奨ベースライン グループがvSAN から送信されていないかを 24 時間おきに自動的にチェックします。新しい推奨ベースライン グループが検出された場合、vSphere Lifecycle Manager は vSAN 推奨ベースライン グループを vSAN クラスタに自動的に接続します。
vSAN推奨ベースライン グループを更新すると、vSphere Lifecycle Manager は更新された推奨ベースライン グループを基準にして、vSAN クラスタにコンプライアンス チェック操作を自動的に実行します。既存の vSANクラスタにホストの追加や削除などの操作を行った場合も、接続されている推奨ベースライン グループが更新され、その後にコンプライアンス チェックが実行されます。
vSAN推奨ベースライン グループを使用するためのシステム要件
- vCenter Server 7.0。
vSphere Lifecycle Manager は vCenter Server 7.0 以降でサービスとして実行されます。
- ESXiバージョン 6.0 Update 2 以降のホストを含む vSAN クラスタ。
- vSphere Lifecycle Managerホスト マシンのインターネットへの常時アクセス。
