拡張リンク モードで接続されている複数の vCenter Server インスタンスが環境内に含まれている場合、その vCenter Server インスタンスのいずれかが使用できなくなっても、環境は引き続き機能し続けます。その vCenter Server が再び使用可能になると、ユーザー データおよびその他の情報は、通常 30 秒以内に、拡張リンク モードを通じて接続されたパートナーとの間でレプリケートされます。しかし、状況によっては、レプリケーションに時間がかかる場合があります。
問題
特定の状況、たとえば環境内の別々の場所に複数の vCenter Server インスタンスが含まれていて、1 つの vCenter Server が使用できないときに大幅な変更を加えると、VMware ディレクトリ サービス間のレプリケーションをすぐには確認できません。たとえば、使用可能な vCenter Server インスタンスに追加された新しいユーザーは、レプリケーションが完了するまでは、他のインスタンスでは確認できません。拡張リンク モードのトポロジによっては、レプリケーションに長い時間がかかることがあります。
原因
通常の動作では、ある vCenter Server インスタンス(ノード)内の VMware ディレクトリ サービス (vmdir) への変更は、その直接のレプリケーション パートナーでは、約 30 秒以内に表示されます。レプリケーション トポロジによっては、あるノードでの変更は、各ノード内のそれぞれの vmdir インスタンスに到着する前に、中間ノードを経由した伝達が必要な場合があります。レプリケートされる情報には、VMware vMotion を使用して作成、クローン作成、または移行された仮想マシンのユーザー情報、証明書情報、ライセンス情報などがあります。
ネットワーク障害の発生やノードが利用できなくなったなどの理由で、レプリケーション リンクが壊れると、環境内の変更は収束しません。使用不可能なノードがリストアされた後、各ノードはすべての変更を取り込もうとします。その結果、すべての vmdir インスタンスが一定の状態に収束しますが、ノードの 1 つが使用できなかった間に多くの変更があった場合には、その一定の状態に到達するまでに時間がかかる可能性があります。
解決方法
レプリケーションの実行中、環境は通常通り機能します。この問題が 1 時間以上続くのでない限り、問題の解決を試みないでください。