任意の ESXi ホスト、リソース プール、または DRS クラスタの子リソース プールを作成できます。

注: ホストがクラスタに追加された場合、そのホストの子リソース プールは作成できません。クラスタが DRS に対して有効な場合、クラスタの子リソース プールを作成できます。
子リソース プールを作成する際、リソース プールの属性情報を入力するよう求められます。システムは、アドミッション コントロールを使用して、使用できないリソースが割り当てられないようにします。仮想マシンを追加または削除するときにシェアが動的にスケーリングされるようにするには、スケーラブル シェアを選択します。
注: シェアは親レベルでスケーリングされます。スケーラブル シェアを持つ親から作成されたすべての子孫リソース プールは、デフォルトでスケーラブル シェアを持ちます。

前提条件

vSphere Clientは、vCenter Server システムに接続されます。

手順

  1. vSphere Clientで、リソース プールの親オブジェクト(ホスト、別のリソース プール、または DRS クラスタ)を選択します。
  2. オブジェクトを右クリックし、[新規リソース プール] を選択します。
  3. リソース プールを識別するための名前を入力します。
  4. スケーラブル シェアを有効にする場合は、チェックボックスを選択します。
  5. CPU リソースおよびメモリ リソースの割り当て方法を指定します。

    リソース プールの CPU リソースは、ホストがリソース プール用に予約する、保証された物理リソースです。通常、デフォルト値を受け入れ、ホストにリソース割り当てを任せます。

    オプション 説明
    シェア 親の合計リソースに対するこのリソース プールのシェアを指定します。兄弟のリソース プールは、予約と制限の範囲内で、相対的シェア値に従ってリソースを共有します。
    • [低][標準]、または [高] を選択して、それぞれ 1:2:4 の比率でシェア値を指定します。
    • 各仮想マシンに対して、比重に見合う特定のシェア値を指定するには、[カスタム] を選択します。
    予約 リソース プールで確保されている CPU またはメモリの割り当てを指定します。デフォルトは 0 です。

    0 以外の予約は、親 (ホストまたはリソース プール) の未予約のリソースから差し引かれます。リソースは、仮想マシンがリソース プールに関連付けられているかどうかに関係なく、予約済みとみなされます。

    拡張可能な予約 このチェック ボックスを選択すると (デフォルト)、アドミッション コントロール中に拡張可能な予約が考慮されます。

    このリソース プール内の仮想マシンをパワーオンすると仮想マシンの予約の合計がリソース プールの予約よりも大きくなる場合、リソース プールは親または先祖のリソースを使用できます。

    制限 リソース プールに割り当てる CPU またはメモリの上限を指定します。通常はデフォルト値 ([制限なし]) を使用します。

    制限を指定するには、[制限なし] チェック ボックスを選択解除します。

  6. [OK] をクリックします。

結果

リソース プールを作成したら、仮想マシンをリソース プールに追加できます。仮想マシンのシェアは、同じ親リソース プールを持つほかの仮想マシン (またはリソース プール) に対して相対的です。

例: リソース プールの作成

マーケティング部門と QA 部門の間で共有する必要がある、6GHz の CPU と 3GB のメモリを備えたホストがあると仮定します。また、リソースを均一に共有するのではなく、一方の部門 (QA) に高い優先順位を与えたいものとします。これは、各部門でリソース プールを作成し、[シェア] 属性を使用してリソース割り当ての優先順位を設定することで実現できます。

この例では、ESXi ホストを親リソースとするリソース プールの作成方法を説明します。

  1. [新規リソース プール] ダイアログ ボックスで、QA 部門のリソース プールの名前を入力します(例:RP-QA)。
  2. RP-QA の CPU リソースとメモリ リソースについて、[シェア][高] に指定します。
  3. 2 番目のリソース プールの RP- マーケティングを作成します。

    CPU とメモリのシェアは、[標準] のままにします。

  4. [OK] をクリックします。

リソースの競合がある場合、RP-QA は 4GHz および 2GB のメモリを受け取り、RP- マーケティングは 2GHz および 1GB を受け取ります。競合がない場合は、どちらも前述の値を上回る割り当てを受け取ります。その後、これらのリソースはそれぞれのリソース プール内の仮想マシンで使用できます。