vCenter Server Appliance で FIPS を有効にする場合、現在、一部のコンポーネントには機能上の制約があります。

vCenter Server で FIPS を有効にした後は違いは見られませんが、注意すべき考慮事項がいくつかあります。

表 1. FIPS に関する検討事項
製品またはコンポーネント 検討事項 回避策
vSphere Single Sign-On FIPS を有効にすると、vCenter Server はフェデレーション認証用の暗号化モジュールのみをサポートします。その結果、RSA SecureID および一部の CAC カードは機能しなくなります。 フェデレーション認証を使用します。詳細については、『vSphere 認証』ドキュメントを参照してください。
VMware 以外およびパートナーの vSphere Client UI プラグイン これらのプラグインは、FIPS が有効になっていると機能しない場合があります。 プラグインをアップグレードして、準拠する暗号化ライブラリを使用します。詳細については、https://code.vmware.com/docs/13385/preparing-local-plug-ins-for-fips-compliance の「FIPS コンプライアンスのためのローカル プラグインの準備」を参照してください。
vCenter Server ファイルベースのバックアップおよびリストアのメカニズム SMB を使用したファイルベースのバックアップとリストアは FIPS に準拠していません。 バックアップとリストアには別のプロトコルを使用します(FTP、FTPS、HTTP、HTTPS、SFTP、または NFS)。