vSphere APIs for Array Integration (VAAI) をサポートする NAS アレイがデプロイに含まれている場合は、高速ファイル クローン テクノロジー(別名、ネイティブ NFS スナップショット)を使用して、仮想マシンのスナップショットを作成できます。このテクノロジーを使用すると、NFS デバイスで仮想マシンをコピーする際に、ESXi ホストがデータの読み取りと書き込みを行う必要はなくなります。この動作によって、仮想マシンのスナップショットが作成されるときの所要時間が短縮し、ネットワーク負荷が軽減される可能性があります。

デフォルトでは、新しく作成されたすべての仮想マシンが、従来の ESXi スナップショット テクノロジーをサポートします。NFS ネイティブ スナップショット テクノロジーを使用するには、仮想マシンでこの機能を有効にします。

前提条件

  • NAS アレイが VAAI NAS プログラムによる高速ファイル クローン処理をサポートしていることを確認します。
  • ESXi ホストに、VAAI を使用した高速ファイル クローン作成をサポートするベンダー固有の NAS プラグインをインストールします。
  • NAS ストレージ ベンダーの推奨事項に沿って、NAS アレイと ESXi の両方で必要な設定を行います。詳細については、ストレージ ベンダー のドキュメントを参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
  2. [仮想マシン オプション] タブをクリックして、[詳細設定] メニューを展開します。
  3. 構成パラメータの横にある [構成パラメータの編集] をクリックします。
  4. snapshot.alwaysAllowNative パラメータを構成します。
    パラメータがある場合は、その値が True に設定されていることを確認します。パラメータがない場合、追加して値を True に設定できます。
    名前
    snapshot.alwaysAllowNative True