ストレージ コンテナを Virtual Volumesアレイ側にプロビジョニングする場合、次のベスト プラクティスを実行してください。

制限に基づいたコンテナの作成

Virtual Volumes をグループ分けする際にストレージ コンテナによって論理的制限が適用されるため、コンテナを適用する境界と一致する必要があります。

例として、マルチテナント デプロイのテナント用に作成されたコンテナや、エンタープライズ デプロイの部門向けのコンテナが挙げられます。
  • 組織または部門(人事、経理など)
  • グループまたはプロジェクト(チーム A、赤チームなど)
  • 顧客

1 つのコンテナへの全ストレージ機能の集約

ストレージ コンテナは個別のデータストアです。1 つのストレージ コンテナで、複数のストレージ機能プロファイルをエクスポートできます。そのため、多様なニーズとさまざまなストレージ ポリシー設定が関係する仮想マシンを、同じストレージ コンテナに含めることができます。

ストレージ プロファイルの変更は、別のコンテナへのストレージ移行ではなく、アレイ側の操作である必要があります。

ストレージ コンテナのオーバープロビジョニングの回避

ストレージ コンテナをプロビジョニングする際に、コンテナ構成の一環として適用する容量制限は、単なる論理的制限です。予想される使用に必要な容量を上回るコンテナをプロビジョニングしないようにしてください。後でコンテナのサイズを拡大する場合、フォーマットまたはパーティショニングをやり直す必要はありません。

ストレージ固有の管理ユーザー インターフェイスを使用したプロトコル エンドポイントのプロビジョニング

どのストレージ コンテナにも、ESXiホストからアクセス可能なプロトコル エンドポイント (PE) が必要です。

ブロック ストレージを使用する場合、PE は T10 ベースの LUN WWN によって定義されたプロキシ LUN を表します。NFS ストレージの場合、PE は、IP アドレスまたは DNS 名、共有名などのマウント ポイントです。

通常、PE の構成はアレイ固有です。PE を構成するときに、固有のストレージ プロセッサまたは特定のホストへの関連付けが必要な場合があります。PE 作成時のエラーを回避するために、設定を手動で行わないようにし、可能であれば、ストレージ固有の管理ツールを使用してください。

プロトコル エンドポイント LUN に対する、Disk.MaxLUN を超える ID の割り当て回避

デフォルトでは、ESXiホストがアクセスできる LUN ID は、0 から 1,023 までの範囲です。プロトコル エンドポイント LUN の ID を 1,024 以上に設定した場合、ホストは PE を無視する場合があります。

環境内で 1,023 を超える LUN ID が使用されている場合、スキャンされる LUN の数をDisk.MaxLUNパラメータで変更してください。スキャンするストレージ デバイスの数の変更を参照してください。