Virtual Volumesで最適なパフォーマンス結果を確保するには、次の推奨事項を実行します。

個々の仮想ボリューム コンポーネントに異なる仮想マシン ストレージ ポリシーを使用

デフォルトでは、Virtual Volumes環境内にある仮想マシンのすべてのコンポーネントに、単一の仮想マシン ストレージ ポリシーが適用されます。しかし、データベース仮想ディスクとそれに対応するログ仮想ディスクなど、コンポーネントごとにパフォーマンス特性が異なる場合があります。パフォーマンス要件によっては、個々の仮想ディスクと仮想マシン ホーム ファイル、または config-vVol に、異なる仮想マシン ストレージ ポリシーを割り当てることができます。

vSphere Clientを使用する場合、swap-vVol、memory-vVol、または snapshot-vVol に対する仮想マシン ストレージ ポリシーの割り当ては変更できません。

Virtual Volumes 用の仮想マシン ストレージ ポリシーの作成を参照してください。

Virtual Volumesでのホスト プロファイルの取得

Virtual Volumesでホスト プロファイルを取得する場合、最適な方法として、リファレンス ホストを構成してから、そのプロファイルを抽出します。vSphere Clientで既存のホスト プロファイルを手動で編集し、そのプロファイルを新しいホストに使用すると、コンプライアンス エラーが発生することがあります。また、他にも予期しない問題が生じる可能性があります。詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB2146394を参照してください。

個々のプロトコル エンドポイントにおける I/O ロードの監視

  • Virtual Volumes I/O は、必ずプロトコル エンドポイント (PE) を通過します。アレイは、ESXiホストからアクセス可能な複数の PE の中からプロトコル エンドポイントを選択します。アレイはロード バランシングを行って、Virtual Volumes と PE とを結ぶパスを変更できます。Virtual Volumes とプロトコル エンドポイントのバインドおよびバインド解除を参照してください。
  • ブロック ストレージでは Virtual Volumes 数が多くなる可能性があるため、ESXiによって I/O のキュー深度が大きくなります。PE に対してキューに登録できる I/O の数は、Scsi.ScsiVVolPESNROパラメータで制御されます。このパラメータは、vSphere Clientの [システムの詳細設定] ページで構成できます。

アレイ制限の監視

1 台の仮想マシンが複数の Virtual Volumes を占有する場合があります。Virtual Volumes オブジェクトを参照してください。

仮想マシンに 2 台の仮想ディスクがあり、メモリで 2 つのスナップショットを作成するとします。仮想マシンによっては、最大で 10 個の Virtual Volumesオブジェクトを占有する場合があります(1 つの config-vVol、1 つの swap-vVol、2 つの data-vVol、4 つの snapshot-vVol、2 つのメモリ snapshot-vVol)。

ストレージ プロバイダの可用性の確保

Virtual Volumesストレージにアクセスするには、 ESXi ホストにストレージ プロバイダ(VASA プロバイダ)が必要です。ストレージ プロバイダの可用性を常に確保するために、次のガイドラインに従ってください。
  • ストレージ プロバイダ仮想マシンを Virtual Volumesストレージに移行しない。
  • ストレージ プロバイダ仮想マシンをバックアップする。
  • vSphere HA または Site Recovery Manager を使用してストレージ プロバイダ仮想マシンを保護する(適切である場合)。