使用可能なコア ダンプ パーティションのサイズが十分でない場合、VMFS データストア上の診断情報用のファイルを使用するように ESXi を構成できます。

注: ソフトウェア iSCSI の VMFS データストアは、コア ダンプ ファイルをサポートしていません。

前提条件

ESXCLI をインストールします。ESXCLI スタート ガイドを参照してください。トラブルシューティングするには、ESXi Shellesxcli コマンドを実行します。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、VMFS データストア コア ダンプ ファイルを作成します。
    esxcli system coredump file add

    このコマンドには次のオプションがありますが、これらのオプションは必須ではないので省略できます。

    オプション 説明
    --auto | -a 見つからない場合は、自動的にファイルを作成します。
    --datastore | -d datastore_UUID or datastore_name ダンプ ファイルのデータストアを指定します。指定しない場合は、十分なサイズを持つデータストアがシステムによって選択されます。
    --enable | -e 作成後に診断ファイルを有効にします。
    --file | -f file_name ダンプ ファイルのファイル名を指定します。指定しない場合は、ファイルの一意の名前がシステムによって作成されます。
    --size |-s file_size_MB ダンプ ファイルのサイズを MB 単位で設定します。指定しない場合は、ホストに装着されているメモリに対して適切なサイズのファイルがシステムによって作成されます。
  2. 次のコマンドを実行して、ファイルが作成されたことを確認します。
    esxcli system coredump file list
    次のような出力が表示されます。
    Path                                             Active Configured Size
    ------------------------------------------------ ------ ---------- ---------
    /vmfs/volumes/52b021c3-.../vmkdump/test.dumpfile false  false      104857600
    
  3. ホストのコア ダンプ ファイルを有効にします。
    esxcli system coredump file set

    このコマンドには次のオプションがあります。

    オプション 説明
    --enable |-e ダンプ ファイルを有効または無効にします。このオプションは、ダンプ ファイルの設定を解除するときには指定できません。
    --path | -p 使用するコア ダンプ ファイルのパスです。ファイルは、事前に割り当てられていることが必要です。
    --smart | -s このフラグは [--enable | -e=true] 指定時にのみ使用できます。その場合は、洗練された選択アルゴリズムを使用してファイルが選択されます。

    次に例を示します。

    esxcli system coredump file set --smart --enable true

    --unconfigure | -u 現在の VMFS ダンプ ファイルの設定を解除します。
  4. 次のコマンドを実行して、コア ダンプ ファイルがアクティブであり、構成されていることを確認します。
    esxcli system coredump file list
    次のような出力は、コア ダンプ ファイルがアクティブであり、構成されていることを示します。
    Path                                             Active Configured Size
    ------------------------------------------------ ------ ---------- ---------
    /vmfs/volumes/52b021c3-.../vmkdump/test.dumpfile True   True       104857600

次のタスク

コア ダンプ ファイルの管理で使用できるその他のコマンドの詳細については、『ESXCLI のリファレンス』ドキュメントを参照してください。