vSphere 管理者として、vSphere with Tanzu 内の名前空間に仮想マシンをデプロイする際に使用するカスタムの仮想マシン クラスを作成します。カスタム仮想マシン クラスは、名前空間で実行されるスタンドアローン仮想マシンと、Tanzu Kubernetes クラスタをホストしている仮想マシンで使用できます。

仮想マシン クラスは、仮想マシンの CPU、メモリ、予約を定義するテンプレートです。開発のニーズを予想し、リソース可用性および制約を考慮することで、仮想マシン クラスにより、仮想マシンのポリシーおよびガバナンスに対する保護を設定できます。vSphere with Tanzu には、いくつかのデフォルトの仮想マシン クラスがあります。これらのクラスは、そのまま使用したり、編集または削除したりできます。

カスタムの仮想マシン クラスを作成することもできます。新しいクラスを作成する場合は、次の点を考慮してください。
  • vCenter Server インスタンスで作成した仮想マシン クラスは、すべての vCenter Server クラスタおよびこれらのクラスタ内のすべての名前空間で使用できます。
  • 仮想マシン クラスは、vCenter Server 内の仮想マシン内のすべての名前空間で使用できます。ただし、DevOps エンジニアは、特定の名前空間に関連付けられた仮想マシン クラスのみを使用できます。

前提条件

必要な権限:
  • 名前空間.クラスタ全体の構成の変更
  • 名前空間.名前空間構成の変更
  • 仮想マシン クラス.仮想マシン クラスの管理

手順

  1. [VM サービス] 画面に移動します。
    1. vSphere Client ホーム メニューから、[ワークロード管理] を選択します。
    2. [サービス] タブをクリックし、[VM サービス] ペインで [管理] をクリックします。
  2. [VM サービス] 画面で [VM クラス] をクリックして、[VM クラスの作成] をクリックします。
  3. [構成] 画面で、仮想マシン クラスの全般的な属性を指定します。
    仮想マシン クラスの属性 説明
    名前 仮想マシン クラスを識別します。次の要件を満たす一意の DNS 準拠名を入力します。
    • 環境内のデフォルトまたはカスタム仮想マシン クラスの名前と重複しない、一意の名前を使用します。
    • 63 文字以下の英数字の文字列を使用します。
    • 大文字や空白は使用しないでください。
    • ダッシュは最初または最後の文字以外の場所で使用します。たとえば、vm-class1 のようにします。
    仮想マシン クラスを作成した後に、名前を変更することはできません。
    vCPU の数 仮想マシンの仮想 CPU (vCPU) の数を定義します。これは仮想マシンのハードウェア構成を示します。DevOps ユーザーが仮想マシン クラスを仮想マシンに割り当てている場合、この数は仮想マシンに構成された vCPU の数になります。
    CPU リソース予約 オプションのパラメータです。仮想マシンに保証される CPU リソースの最小割り当てを指定します。値はパーセント (%) で表します。値が 0 % の場合は、CPU 予約なしと定義されます。

    入力した割合に、すべてのクラスタ ノードで使用可能な最小 CPU が乗算されます。結果の値 (MHz) が、vSphere が仮想マシンに保証する CPU リソース量になります。

    メモリ 仮想マシン用に構成されたメモリを MB、GB、または TB 単位で定義します。これは仮想マシンのハードウェア構成を示します。DevOps ユーザーが仮想マシン クラス ポリシーを仮想マシンに割り当てている場合、仮想マシンはこの属性で定義された容量のメモリを受け取ります。

    値は 4 MB ~ 24 TB の範囲内の、4 MB の倍数で指定する必要があります。

    メモリ リソース予約 オプションのパラメータです。仮想マシンに構成されるメモリの予約容量を定義します。この属性の値の範囲は 0 ~ 100% です。

    仮想マシン クラス構成に PCI デバイスを追加する場合は、このパラメータを 100% に設定します。

  4. (オプション) PCI デバイスを追加するには、[構成] 画面の [PCI デバイス] ドロップダウン メニューから [はい] を選択して、[次へ] をクリックします。
    このオプションを選択すると、メモリ リソース予約の値が自動的に 100% に変更されます。
    要件およびその他の詳細については、 vSphere with Tanzu での仮想マシン クラスへの PCI デバイスの追加を参照してください。
  5. [確認] 画面で詳細を確認して、[完了] をクリックします。

次のタスク

仮想マシン クラスの作成後、パラメータの編集や、環境からの削除が可能になります。vSphere with Tanzu での仮想マシン クラスの編集または削除を参照してください。

仮想マシン クラスを DevOps エンジニアが使用できるようにするには、そのクラスを名前空間に関連付けます。仮想マシン クラスの関連付けは、名前空間単位で行われます。仮想マシン クラスと vSphere with Tanzu の名前空間の関連付けを参照してください。