VMware vSAN 8.0 Update 3 | 2024 年 6 月 25 日 | ISO ビルド 24022510

リリース ノートに追加または更新された内容をご確認ください。

リリース ノートの概要

これらのリリース ノートでは、VMware vSAN 8.0 Update 3 の新機能を紹介し、既知の問題に関する情報を提供します。

新機能

vSAN 8.0 Update 3 には、次の新機能および機能強化が含まれています。 

  • ライセンス

    キャパシティ ベースのライセンス。VMware Cloud Foundation 5.2 のサブスクリプション ベースのライセンスでは、VCF コア ライセンスごとに 1 TiB の vSAN キャパシティの使用資格が付与され、キャパシティ ベースのアドオン ライセンスを介して追加のキャパシティを利用できます。

  • 柔軟なトポロジ

    vSAN ESA でのストレッチ クラスタのサポート。VMware Cloud Foundation 5.2 の vSAN Express Storage Architecture では、ストレッチ クラスタ トポロジが完全にサポートされます。これにより、VCF はワークロードとデータにサイトレベルの回復性を提供するようにワークロードと管理ドメインを構成できます。

    プリンシパル ストレージとしての vSAN Max。VCF 5.2 では、vSAN Max が一元化された共有プライマリ ストレージとしてサポートされます。これにより、VCF は集約された vSAN HCI クラスタに加えて、集約されていない vSAN Max クラスタを含むワークロード ドメインを構成できるため、柔軟性が向上します。

    vSAN ファイル サービスの最大ファイル共有数が 250 に増加。vSAN 8.0 Update 3 では、vSAN ESA のクラスタあたりの共有数が 250 に増加しました。これにより、VMware Cloud Foundation のネイティブ ファイル サービスのスケーラビリティが向上します。

  • データ保護

    ESA のスケーラブルなスナップショットを利用した vSAN ローカル データ保護。vSAN データ保護で、直感的な新しいユーザー インターフェイスを使用してローカル スナップショットをキャプチャし、vSAN データストアに保存できます。保護グループを使用して、仮想マシンのメンバーシップ、スナップショット スケジュール、保持、不変性の基準を簡単に定義できます。これらのスナップショットを使用して、仮想マシンの復元、リストア、リカバリ、またはクローン作成を行い、保護レベルを強化できます。

    VMware Live Cyber Recovery (VLCR) の統合による、ランサムウェア リカバリの高速化。VMware Live Cyber Recovery (VLCR) と vSAN データ保護の統合により、クラウドベースのランサムウェア対策用に特定の時点のスナップショットがキャプチャされます。VLCR が提供するツールにより、データをオフサイトで保護し、仮想マシンをオンプレミスにリストアする前に、隔離されたリカバリ環境 (IRE) にリカバリし、分析することができます。VLCR は、ローカル スナップショットを使用し、IRE から本番環境への変更(差分)のみを更新するため、リストア時間が大幅に短縮されます。

  • 耐障害性の向上

    輻輳の修正。vSAN 8.0 Update 3 では、vSAN OSA がさまざまなタイプの輻輳を早期に検出して修正する機能が強化されました。これにより、クラスタ全体の I/O 遅延が回避されます。

    適応型の輻輳削除。vSAN では、vSAN OSA の圧縮専用ディスク グループに対して適応型の輻輳削除が可能になりました。IOPS パフォーマンスが向上し、より予測可能なアプリケーション応答が提供されます。

  • 管理の強化

    プロアクティブなハードウェア管理。vSAN 8.0 Update 3 では、優先サーバ ベンダーから重要なストレージ デバイス テレメトリを収集する新しい方法が導入され、ハードウェアの問題を予測的に管理できるようになりました。プロアクティブなハードウェア管理は、API を介して vCenter Server に統合された OEM ベンダーの予測障害監視ツールを利用します (OEM ハードウェア サポート マネージャのセットアップと構成が完了した後)。これにより、ハードウェアのメンテナンスに関するより多くの情報に基づいて意思決定を行うことができます。

    vSAN ESA の保存データの暗号化の無効化。vSAN ESA クラスタで有効にした保存データの暗号化は、いつでも無効にすることができます。vSAN ESA で、保存データの暗号化に対して有効化、無効化、再キー化(表層)、深い再キー化の操作がサポートされるようになりました。

    vSAN ESA の NVMe ストレージ デバイスのアラームしきい値のカスタマイズ。vSAN 8.0 Update 3 では、デバイスの耐久性に関するアラートしきい値をカスタマイズし、特定のクラスタ、ホスト、ディスク ベンダー、または個々のデバイスに合わせてカスタマイズできます。

    vSAN I/O トリップ アナライザ クラスタ レベル ビュー。vSAN 8.0 Update 3 では、複数の仮想マシンでパフォーマンス分析を同時に実行できます。一度に最大 8 台の仮想マシンを選択し、選択した各仮想マシンで分析をすばやく実行できます。

    Aria Operations を使用した vSAN Max の認識の強化。VCF 5.2 の VMware Cloud Foundation Operations では、ユーザー インターフェイス全体で vSAN Max クラスタの可視性が強化されています。これにより、Aria Operations はリソース使用率と健全性ステータスを追跡できます。

    Aria Operations でのフェデレーション vSAN 健全性監視。最新の Aria Operations では、複数の vCenter Server にまたがるクラスタに対するフェデレーション vSAN クラスタの健全性監視が導入されています。

VMware vSAN コミュニティ

vSAN コミュニティ Web サイトを使用して、vSAN の使用中に見つかった問題に対してフィードバックを提供し、サポートを依頼します。

製品サポートに関する注意事項

  • ロケールの廃止:

    次回のメジャー リリース以降、サポートされるローカライズ言語の数を少なくする予定です。サポートされる 3 つの言語は次のとおりです。

    • 日本語

    • スペイン語

    • フランス語

    次の言語はサポートされません。

    • イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語(ブラジル)、繁体字中国語、韓国語、簡体字中国語

    影響:

    • 廃止された言語を使用しているユーザーは、これらの言語での更新またはサポートを受け取らなくなります。

    • すべてのユーザー インターフェイス、ヘルプ ドキュメント、カスタマー サポートは、上記の 3 つのサポート対象言語で使用できます。

このリリースのアップグレード

vSAN のアップグレードの詳細については、「VMware vSAN 8.0 Update 3 のドキュメント」を参照してください。 

:アップグレードを実行する前に、「VMware 互換性ガイド」の最新バージョンを確認して、ご使用のプラットフォームで最新の vSAN バージョンが利用可能であることを確認してください。

vSAN 8.0 Update 3 は、vSphere 8.0 Update 3 への完全アップグレードを必要とする新しいリリースです。アップグレードを完了するには、次のタスクを実行します。

  1. vCenter Server 8.0 Update 3 にアップグレードします。詳細については、「VMware vSphere 8.0 Update 3 リリース ノート」を参照してください。 

  2. ホストを ESXi 8.0 Update 3 にアップグレードします。詳細については、「VMware vSphere 8.0 Update 3 リリース ノート」を参照してください。 

  3. vSAN のオンディスク フォーマットをバージョン 20.0 にアップグレードします。オンディスク フォーマット バージョン 3.0 以降からアップグレードする場合、データの退避は必要ありません(メタデータの更新のみ)。

  4. FSVM をアップグレードして、新しいファイル サービス機能を有効にし、最新の更新をすべて取得します。

:vSAN 7.0 Update 1 で、バージョン 1.0 のディスク フォーマットが廃止されました。バージョン 1.0 のディスク フォーマットを実行しているディスクは vSAN によって認識されません。vSphere Update Manager、ISO のインストールまたは esxcli による vSAN 7.0 Update 1 へのアップグレードはブロックされます。この問題を回避するには、ディスク フォーマット バージョン 1.0 を実行しているディスクを新しいバージョンにアップグレードします。バージョン 1.0 のディスクを使用している場合、健全性チェックでアラートが表示され、ディスク フォーマットのバージョンをアップグレードするように警告されます。

ディスク フォーマット バージョン 1.0 では、パフォーマンスとスナップショットの機能が強化されていません。チェックサム、デデュープと圧縮、暗号化など、高度な機能はサポートされていません。vSAN ディスク フォーマットのバージョンの詳細については、KB2148493を参照してください。

容量の少ないホストのオンディスク フォーマットのアップグレード

vSAN オンディスク フォーマットをバージョン 1.0 または 2.0 からアップグレードしている間に、ディスク グループの退避が実行されます。ディスク グループが削除されて、オンディスク フォーマット バージョン 17.0 にアップグレードされてから、ディスク グループが再びクラスタに追加されます。2 ノードまたは 3 ノード クラスタの場合、または各ディスク グループを退避させるための十分なキャパシティのないクラスタの場合は、vSphere Client から [冗長性の低下を許可] を選択します。次の RVC コマンドを使用して、オンディスク フォーマットをアップグレードすることもできます: vsan.ondisk_upgrade --allow-reduced-redundancy

冗長性の低下を許可する場合、この方法ではデータがクラスタ内の他のホストに退避されないため、アップグレードの間、仮想マシンが保護されません。この方法では、各ディスク グループが削除されて、オンディスク フォーマットがアップグレードされ、ディスク グループが再びクラスタに追加されます。すべてのオブジェクトを引き続き使用できますが、冗長性は低下します。

アップグレード中にデデュープと圧縮を有効にすると、vSphere Client から [冗長性の低下を許可] を選択できます。

制限

vSAN 8.0 Update 3 リリースにおける構成の上限については、「構成の上限」ドキュメントを参照してください。

既知の問題

  • vSAN ESA:スケジューリングされたスナップショットがスナップショット リストにない

    一部の処理操作により、データ保護グループ内の仮想マシンが、スケジューリングされたスナップショットを失う可能性があります。これは想定される動作です。将来のスケジューリングされたスナップショットには影響しません。

    回避策:なし。

  • vSAN ESA:仮想マシンに vSphere スナップショットがあると、データ保護が有効にならない

    この問題は、vSAN がデータ保護スナップショットを作成する前に、仮想マシンの vSphere スナップショットを作成した場合に発生します。仮想マシンで vSAN データ保護を有効にすることができません。また、vSAN はスケジューリングされたスナップショットや手動の vSAN スナップショットを作成しません。

    回避策:vSphere スナップショットを削除します。

  • 同時実行数の多いときに、vSAN ファイル共有の作成で vCenter Server タスクが失敗する

    同時実行数の多い(スレッド数が 32 個を超える)ときに、vSAN ファイル共有を作成すると、vCenter Server タスクが失敗し、「現在の状態ではその操作を実行できません」というエラーが表示されることがあります。このエラーは、バックエンドの実行には影響しないため、対応するホスト タスクは成功する可能性があります。

    回避策:vSAN 健全性チェックを使用して、作成されたファイル共有の健全性ステータスを確認してください。現在の vCenter Server セッションを閉じて、新しいセッションを開いてください。

  • vSAN ファイル サービスは NFSv4 委任をサポートしない

    このリリースでは、vSAN ファイル サービスは NFSv4 委任をサポートしていません。

    回避策:なし。

  • ストレッチ クラスタで、アフィニティのないファイル サーバがリバランスできない

    ストレッチ クラスタの vSAN ファイル サービス環境で、アフィニティの場所が構成されていないファイル サーバを優先 ESXi ホストと非優先 ESXi ホスト間でリバランスできません。

    回避策:ファイル サービスのドメイン構成を編集して、ファイル サーバのアフィニティの場所を優先または非優先に設定します。

  • ファイル共有内のファイルの削除が、vSAN 容量ビューに反映されないことがある

    すべてのファイルが削除された後、割り当てられたブロックがすぐに vSAN ストレージに戻されないことがあります。このため、vSAN 容量ビューに再利用されたストレージ容量が更新されるまでには時間がかかります。新しいデータが同じファイル共有に書き込まれると、削除されたブロックが vSAN ストレージに戻される前に再利用されることがあります。

    マッピング解除が有効で、vSAN 重複排除が無効になっている場合は、VDFS で 4MB の整列領域が解放されないと、容量は vSAN に戻されません。マッピング解除が有効で、vSAN 重複排除が有効になっている場合は、VDFS によって解放された容量が vSAN に戻されますが、遅延が発生します。

    回避策:ストレージを解放して vSAN にすぐに戻すには、ファイル共有を削除します。 

  • vSAN では 1 台の仮想マシンをローカル データストアとリモート データストアにプロビジョニングできる

    vSphere では、ユーザーが HCI メッシュ環境内のローカル データストアとリモート データストアに 1 台の仮想マシンをプロビジョニングすることを妨げません。たとえば、ローカル vSAN データストアに 1 つの VMDK をプロビジョニングし、リモート vSAN データストアに 1 つの VMDK をプロビジョニングできます。vSphere HA はこの構成をサポートしていないため、これはサポートされません。

    回避策:ローカル データストアとリモート データストアに 1 台の仮想マシンをプロビジョニングしないでください。

  • 保留中の質問がある仮想マシンのパワーオフが失敗する

    仮想マシンに保留中の質問がある場合は、その質問に回答するまで仮想マシン関連の操作を実行できません。

    回避策:関連ボリューム上のディスク容量を解放してから、再試行 をクリックしてください。

  • vSAN OSA:重複排除クラスタでディスク使用率が 80% を超えていると表示されている場合は、リアクティブ リバランスが実行されないことがある

    重複排除クラスタのダッシュボードに、ディスク使用率が 80% を超えていると表示されている場合は、リアクティブ リバランスが予測どおりに開始されないことがあります。これは、重複排除クラスタの空き容量の計算に、保留中の書き込みと削除も反映されるためです。

    回避策:なし。

  • データ ホストを監視ホストに変換するときに、ホストに障害が発生する

    vSAN クラスタをストレッチ クラスタに変換する場合は、監視ホストを指定する必要があります。データ ホストは監視ホストに変換できますが、処理中にメンテナンス モードを使用して全データの移行を行う必要があります。アクセシビリティの確保 オプションを使用してこのホストをメンテナンス モードにしてから、監視ホストとして設定すると、ホストに障害が発生してパープル スクリーンが表示されることがあります。

    回避策:監視ホストのディスク グループを削除してから、ディスク グループを再作成します。

  • データストアの移行中に常駐ホストに障害が発生すると、vCenter Server で同じ名前の仮想マシンが複製される

    Storage vMotion で、vSAN から別のデータストア(NFS など)に仮想マシンを移行しているときに、仮想マシンが属するホストで vSAN ネットワークの障害が発生して仮想マシンの HA フェイルオーバーが実行されると、仮想マシンが vCenter Server で複製されることがあります。 

    回避策:無効な仮想マシンをパワーオフして、vCenter Server から登録解除します。 

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