vSAN ファイル サービスが有効になっている場合、vSAN データストアに 1 つ以上のファイル共有を作成できます。
vSAN ファイル サービスでは、ESXi で NFS ファイル共有を使用できません。
前提条件
Kerberos セキュリティで SMB ファイル共有または NFSv4.1 ファイル共有を作成している場合は、Active Directory ドメインに vSAN ファイル サービスを構成していることを確認します。
[共有名と使用量に関する考慮事項]
- ASCII 以外の文字を含むユーザー名を使用して共有データにアクセスできます。
- 共有名は 80 文字以内にする必要があります。英字、数字、ハイフン文字を使用できます。ハイフンの前後には数字またはアルファベットが必要です。ハイフンを連続して使用することはできません。
- SMB タイプの共有の場合、ファイルとディレクトリに Unicode 対応の文字列を含めることができます。
- 純粋な NFSv4 タイプの共有の場合、ファイルとディレクトリに UTF-8 対応の文字列を含めることができます。
- 純粋な NFSv3 タイプと NFSv3+NFSv4 タイプの共有の場合、ファイルとディレクトリに ASCII 対応の文字列のみを含めることができます。
- 古い NFSv3 から NFSv4 のみの新しい vSAN ファイル サービス共有に移行するには、すべてのファイルとディレクトリの名前を UTF-8 エンコードに変換する必要があります。この操作は、別のサードパーティ ツールで行うこともできます。
手順
- vSAN クラスタに移動し、[構成] > [vSAN] > [ファイル共有] の順にクリックします。
vSAN 8.0 Update 3 では、vSAN ESA クラスタは 250 個のファイル共有をサポートします。250 個のファイル共有のうち、最大 100 個のファイル共有を SMB にできます。たとえば、100 個の SMB ファイル共有を作成した場合、クラスタでサポートされる追加の NFS ファイル共有は 150 個です。
vSAN ESA クラスタの各ファイル サーバは最大 25 個のファイル共有をサポートしますが、最大数である 250 個の共有を作成するには、少なくとも 10 個の IP アドレスが必要です。ホストあたりのファイル サーバまたはファイル共有の数が増えると、vSAN ファイル サービスのパフォーマンスに影響する可能性があります。最適なパフォーマンスを実現するには、IP アドレスの数は vSAN クラスタ内のホスト数と同じにする必要があります。
- [追加] をクリックします。
- [全般] ページで次の情報を入力して、[次へ] をクリックします。
- [ネットのアクセス コントロール] ページには、ファイル共有へのアクセスを定義するオプションが表示されます。ネットワーク アクセス コントロール オプションは、NFS 共有でのみ使用できます。次のいずれかのオプションを選択し、[次へ] をクリックします。
- [アクセスなし]:任意の IP アドレスからファイル共有にアクセスできないようにするには、このオプションを選択します。
- [任意の IP アドレスからのアクセスを許可]:すべての IP アドレスからファイル共有にアクセスできるようにするには、このオプションを選択します。
- [ネット アクセスのカスタマイズ]:特定の IP アドレスの権限を定義するには、このオプションを選択します。このオプションを使用すると、ファイル共有に対する特定の IP アドレスの権限(アクセス、変更または読み取り専用)を指定できます。また、各 IP アドレスの [ルート スカッシュ] を有効にすることもできます。IP アドレスは次の形式で入力します。
- 単一の IP アドレス。例:123.23.23.123
- IP アドレスとサブネット マスク例:123.23.23.0/8
- 範囲。開始 IP アドレスと終了 IP アドレスをハイフン (-) で区切って指定します。例:123.23.23.123-123.23.23.128
- アスタリスク (*)。すべてのクライアントを表します。
- [確認] ページで設定を確認し、[終了] をクリックします。
vSAN データストアに新しいファイル共有が作成されます。