vSAN クラスタのフォルト ドメインを使用すると、回復力が提供されます。障害が発生した場合でも、ポリシーに基づいてデータを確実に使用することができます。
許容する障害数 (FTT) が 1 に設定されている場合、オブジェクトは障害を許容できます。ただし、クラスタで一時的な障害が発生した後に永続的な障害が発生すると、データが失われる可能性があります。フォルト ドメインを追加すると、オブジェクトに FTT を追加することなく、vSAN に持続性コンポーネントを作成できます。計画的な障害または計画外の障害が発生すると、vSAN はこの追加コンポーネントをトリガします。計画外の障害としては、ネットワークの切断、ディスク障害、ホスト障害などがあります。計画的な障害としては、メンテナンス モードへの切り替え (EMM) などがあります。たとえば、RAID 6 オブジェクトを持つ 6 個のホスト クラスタでホスト障害が発生すると、持続性コンポーネントを作成できません。
vSAN は、ストレージ ポリシーで指定された FTT に基づいてコンポーネントがオフラインになり、予期せずオンラインに戻ると、オブジェクトのデータ可用性が維持されます。障害発生時に、障害が発生したコンポーネントの書き込みは、持続性コンポーネントにリダイレクトされます。コンポーネントが一時的な障害から復旧し、オンラインに戻ると、持続性コンポーネントが消え、その結果、コンポーネントが再同期されます。
持続性コンポーネントが設定されることなく、クラスタ内に 2 度目の永続的な障害が発生し、ミラー オブジェクトが影響を受けると、障害が解決してもオブジェクト データが完全に失われます。