vSAN 環境で作業する前に、vSAN クラスタの特性を理解することが重要です。
vSAN クラスタの特性には、次のものが含まれます。
- vCenter Server インスタンスごとに複数の vSAN クラスタを使用できます。1 台の vCenter Server を使用して、複数の vSAN クラスタを管理できます。
- vSAN では、フラッシュ キャッシュ デバイスやキャパシティ デバイスを含むすべてのデバイスが使用され、他の機能とデバイスが共有されることはありません。
- vSAN クラスタには、キャパシティ デバイスを持つホストと持たないホストの両方を含めることができます。キャパシティ デバイスを持つホストが少なくとも 3 台必要です。ベスト プラクティスとして、vSAN クラスタ含めるホストは同一構成にします。
- ホストがキャパシティを提供する場合、そのホストには少なくとも 1 つのフラッシュ キャッシュ デバイスと 1 つのキャパシティ デバイスが必要です。
- ハイブリッド クラスタでは、磁気ディスクがキャパシティ デバイスとして使用され、フラッシュ デバイスが読み取り/書き込みキャッシュとして使用されます。vSAN では、使用可能なすべてのキャッシュの 70% が読み取りキャッシュとして使用され、30% が書き込みバッファとして使用されます。ハイブリッド構成では、フラッシュ デバイスは、読み取りキャッシュおよび書き込みバッファとしての役割を果たします。
- オールフラッシュ クラスタでは、指定された 1 つのフラッシュ デバイスが書き込みキャッシュとして使用され、追加のフラッシュ デバイスがキャパシティ デバイスとして使用されます。オールフラッシュ クラスタでは、直接フラッシュ プール キャパシティから読み取りが行われます。
- vSAN クラスタに入れることができるのは、ローカルまたは直接接続されたキャパシティ デバイスのみです。vSAN では、クラスタに接続された SAN や NAS などの他の外部ストレージは使用できません。
クイックスタートを利用して設定した vSAN クラスタの特性の詳細については、クイックスタートを使用した vSAN クラスタの構成および拡張を参照してください。
vSAN クラスタの設計およびサイジングについては、vSAN クラスタの設計とサイジングを参照してください。