vSAN クラスタのライセンスは、TiB 単位、キャパシティ単位、CPU ライセンス モデル単位で異なります。

vSAN クラスタに必要な CPU 単位のライセンス数を特定できます。

VMware Cloud 接続ベースの vSphere+ サブスクリプションに変換された vSphere 環境では、引き続き vSAN ライセンス キーを使用できます。詳細については、VMware vSphere+のドキュメントを参照してください。

vSAN の TiB 単位のライセンス

VMware Cloud Foundation および VMware vSphere Foundation の vSAN のテビバイト (TiB) 単位のライセンスは、サブスクリプション ベースです。

1 つの vSAN クラスタまたは複数の vSAN クラスタに、vSAN の TiB 単位またはキャパシティ単位のライセンスを適用できます。複数の vSAN クラスタが 1 つのキャパシティ単位のライセンスを共有する場合、キャパシティは複数の vSAN クラスタで共有されます。vSAN 環境に必要なキャパシティを計算するには、各 vSAN クラスタ内のすべての ESXi ホストの物理デバイスの合計容量をテビバイト単位で計算する必要があります。

たとえば、3 台の ESXi ホストのある vSAN クラスタについて考えてみましょう。ホストあたりの CPU は 1 個で、各ホストには CPU あたり 6 個の物理コアがあるとします。購入した VCF コアごとに、1 TiB の vSAN キャパシティが付与されます。CPU あたり 16 コアのサブスクリプション キャパシティを購入する必要があります。これはライセンスに必要な最小キャパシティです。VCF クラスタあたり合計 48 (3 * 1 * 16) の物理コアを使用する場合、48 TiB の vSAN キャパシティが付与されます。

vSAN クラスタ内の ESXi ホスト数 ESXi ホストあたりの CPU 数 コア ライセンス数 使用可能な vSAN キャパシティ (TiB)
3 1 48 48
3 2 96 96
3 2 144 144
次のいずれかの場合、 vSAN のライセンス使用量が再計算および更新されます。
  • 新しいライセンスを vSAN クラスタに割り当てた場合
  • 新しいホストを vSAN クラスタに追加した場合
  • ホストがクラスタから削除された場合
  • クラスタの合計 TiB 数が変更された場合

追加のキャパシティが必要な場合は、vSAN アドオン ライセンスを購入する必要があります。使用可能な vSAN キャパシティのテビバイト数を超えるキャパシティの場合は、追加の vSAN キャパシティを購入できます。追加のキャパシティを購入すると、vSAN キャパシティ ライセンスが付与されます。購入した追加のキャパシティは、すべての vSAN クラスタで共有される既存の vSAN ライセンスに適用できます。vSAN クラスタには、使用可能な Raw ストレージ キャパシティの合計が反映されます。環境に必要なライセンス キャパシティの計算の詳細については、https://kb.vmware.com/s/article/95927 にある VMware ナレッジベースの記事を参照してください。

VMware vSphere Foundation の vSAN のキャパシティ ライセンス

VMware vSphere Foundation の vSAN のキャパシティ ライセンスはサブスクリプション ベースです。

vSAN 8.0 Update 3 リリースでは、VMware vSphere を使用して vSAN クラスタを展開するために個別の vSAN ライセンスは必要ありません。VMware vSphere Foundation ライセンスでは、vSAN ホスト ライセンス コアごとに 100 ギビバイト (GiB) の空き vSAN ストレージが付与されます。vSAN 環境に必要なキャパシティを計算するには、環境内のすべての ESXi ホストの各 CPU にライセンスされた CPU コアの合計数を計算する必要があります。

たとえば、3 台の ESXi ホストのある vSAN クラスタについて考えてみましょう。ホストあたりの CPU は 1 個で、各ホストには CPU あたり 8 個のライセンス コアがあるとします。vSAN ホスト ライセンス コアごとに、含まれている vSAN ストレージを 100 GiB まで使用できます。CPU あたり 16 コアのサブスクリプション キャパシティの VVF ライセンスを購入する必要があります。これはライセンスに必要な最小キャパシティです。CPU あたり合計 48 (3 * 1 * 16) のライセンス コアを使用する場合、4,800 GiB (100 GiB * vSAN クラスタ内の合計コア数) のキャパシティが付与されます。

vSAN クラスタ内の ESXi ホスト数 ESXi ホストあたりの CPU 数 CPU あたりのコア数 コア ライセンス数 使用可能な vSAN キャパシティ (GiB)
3 1 8 48 4,800
4 2 16 128 12,800
4 2 24 192 19,200

追加のキャパシティが必要な場合は、アドオン ライセンスを購入する必要があります。vSAN コアあたり 100 GiB を超えるキャパシティの場合は、テビバイト (TiB) あたり vSAN キャパシティを購入し、vSAN クラスタの合計 Raw ストレージ キャパシティを反映した vSAN キーを適用できます。環境に必要なライセンス キャパシティの計算の詳細については、https://kb.vmware.com/s/article/95927 にある VMware ナレッジベースの記事を参照してください。

ソリューション ライセンスを使用して、VVF のすべてのコンポーネントにライセンスを適用できます。ソリューション ライセンスを VVF コンポーネントに適用する方法の詳細については、「VMware vSphere Foundation (VVF) ライセンス」を参照してください。

vSAN の CPU 単位のライセンス

クラスタで vSAN を有効にしたら、適切な vSAN ライセンスをクラスタに割り当てる必要があります。

vSphere ライセンスと同様に、vSAN は、CPU のキャパシティ単位でライセンスが付与されます。CPU 単位の vSAN ライセンスをクラスタに割り当てる場合、使用されるライセンス キャパシティの量は、クラスタに参加しているホストの CPU の総数に等しくなります。たとえば、それぞれ 2 個の CPU を持つ 4 台のホストを含むvSAN クラスタがある場合は、各 CPU の物理コア数が 32 コア以下であると仮定して、最小キャパシティ (8 CPU) の vSAN ライセンスをクラスタに割り当てます。

次のいずれかの場合、vSAN のライセンス使用量が再計算および更新されます。

  • 新しいライセンスを vSAN クラスタに割り当てた場合
  • 新しいホストを vSAN クラスタに追加した場合
  • ホストがクラスタから削除された場合
  • クラスタの CPU の総数が変更された場合

vSAN ライセンス モデルに準拠している vSAN クラスタを維持する必要があります。クラスタ内の全ホストの合計 CPU 数が、クラスタに割り当てられている vSAN ライセンスのキャパシティを超えないようにしてください。

ライセンスと評価期間の有効期限

vSAN のライセンス有効期間または評価期間が終了しても、現在構成されている vSAN のリソースと機能は引き続き使用できます。ただし、SSD または HDD の容量を既存のディスク グループに追加したり、新しいディスク グループを作成したりすることはできません。

vSAN for Desktop

vSAN for Desktop は、vSphere for Desktop や Horizon™ View™ などの VDI 環境で使用します。vSAN for Desktop のライセンス使用量は、有効な vSAN があるクラスタのパワーオン状態の仮想マシン総数と等しくなります。

エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) の条項の遵守を維持するには、vSAN for Desktop のライセンス使用量はライセンス キャパシティ以下にする必要があります。vSAN クラスタのパワーオンされたデスクトップ仮想マシンの数は、vSAN for Desktop のライセンス キャパシティ以下にする必要があります。