vSphere HA のチェックリストでは、vSphere HA クラスタを作成および使用する前に理解しておく必要のある要件について説明しています。

vSphere HA クラスタをセットアップする前に、次の内容を確認してください。詳細については、該当するクロス リファレンスを参照してください。
  • すべてのホストに vSphere HA のライセンスがある。
  • クラスタには、ホストが少なくとも 2 つ含まれている必要があります。
  • すべてのホストは、固定 IP アドレスで構成する必要があります。DHCP を使用している場合は、再起動しても各ホストのアドレスが変わらないことを確認する必要があります。
  • すべてのホストに、少なくとも 1 つの共通の管理ネットワークが必要です。ベスト プラクティスでは、共通の管理ネットワークを 2 つ以上構成します。VMkernel ネットワークを、[管理トラフィック] チェックボックスが有効での状態で使用する必要があります。各ネットワークは相互にアクセス可能になっており、管理ネットワークで vCenter Server とホストが相互にアクセス可能になっている必要があります。ネットワークのベスト プラクティス を参照してください。
  • クラスタ内の任意のホストで任意の仮想マシンを実行できるようにするために、すべてのホストから同じ仮想マシンのネットワークおよびデータストアにアクセスできるようになっている必要があります。同様に、仮想マシンはローカル以外の共有ストレージに配置する必要があります。共有できない場合は、ホストの障害時に仮想マシンはフェイルオーバーされません。
    注: vSphere HA は、データストア ハートビートを使用して、パーティション化されたホスト、隔離されたホスト、および障害のあるホストを区別します。したがって、使用環境で一部のデータストアの信頼性が高い場合は、それらを優先するように vSphere HA を構成します。
  • 仮想マシンの監視が機能するために、VMware Tools がインストールされている。仮想マシンとアプリケーションの監視 を参照してください。
  • vSphere HA は IPv4 および IPv6 の両方をサポートしています。IPv6 を使用する場合の考慮事項については、vSphere HA の相互運用性に関するその他の問題を参照してください。
  • 仮想マシン コンポーネント保護が正常に機能するには、ホストで全パスダウン (APD) タイムアウト機能を有効にする必要があります。
  • 仮想マシン コンポーネント保護を使用するには、クラスタに ESXi 6.0 以降のホストが含まれている必要があります。
  • VMCP を有効にするために使用できるのは、ESXi 6.0 以降のホストが含まれている vSphere HA クラスタのみです。以前のリリースのホストを含むクラスタでは VMCP を有効にできません。また、それらのホストは VMCP が有効なクラスタに追加できません。
  • クラスタで仮想ボリューム データストアを使用する場合、vSphere HA が有効にされると、vCenter Server により各データストアで構成仮想ボリュームが作成されます。vSphere HA は、これらのコンテナに、仮想マシンの保護に使用するファイルを保存します。これらのコンテナを削除すると、vSphere HA が正常に機能しなくなります。コンテナは、仮想ボリューム データストアごとに 1 つだけ作成されます。