vSphere Client では、ホスト プロファイル ポリシー、ポリシー オプション、およびパラメータを表示および編集できます。ポリシー名やポリシーの説明を変更できます。コンプライアンス チェックの際にホスト プロファイル コンポーネントを考慮しない場合は、その特定のコンポーネントを無効にすることができます。

vSphere ホスト プロファイルの編集方法

ホスト プロファイル ポリシーの名前と説明を表示および変更する方法、特定の設定をお気に入りとしてマークする方法、特定の設定値を検索する方法について説明します。

手順

  1. vSphere Client で、[メニュー] > [ポリシーおよびプロファイル] の順に選択します。
  2. [ポリシーおよびプロファイル] で、[ホスト プロファイル] をクリックします。
  3. 編集するホスト プロファイルを選択し、[設定] タブをクリックします。
  4. [ホスト プロファイルの編集] をクリックします。
    [ホスト プロファイルの編集] ボタンが強調表示された [構成] タブ。
  5. (オプション) プロファイルの名前と説明を変更するには、[名前と説明] タブをクリックします。
  6. 特定のポリシーまたは設定を表示または編集するには、[ホスト プロファイルの編集] 画面でカテゴリを展開します。
    注: ホスト プロファイル ポリシーを編集する詳細な手順については、 vSphere ホスト プロファイル ポリシーの編集方法 を参照してください。コンプライアンス チェックや修正に対してポリシーを有効または無効にする詳細な手順については、 ホスト プロファイル コンポーネントまたはサブプロファイルを無効にする方法 を参照してください。
  7. [すべて] のホスト プロファイル設定を表示したり、[お気に入り] の設定のみを表示したりできます。
    星アイコンを使用して、設定をお気に入りに登録できます。設定は [お気に入り] の設定に追加されます。
  8. (オプション) 検索フィールドでは、表示する設定の名前と値をフィルタリングできます。
    たとえば、 SNMP と入力します。これにより、 [SNMP] に関連するすべての設定が表示されます。
  9. (オプション) ホストをカスタマイズします。
    このプロファイルの使用可能な設定値を必要に応じて変更し、 [保存] をクリックします。
    注: ホストのカスタマイズ設定ページは、ホストのカスタマイズが必要な設定を変更した場合にのみ表示されます。

結果

[最近のタスク] ペインで [ホスト プロファイルの更新] タスクが完了すると、変更は終了します。タスクの完了前にプロファイルの修正を試みると、プロファイル構成には変更が反映されません。

vSphere ホスト プロファイル ポリシーの編集方法

ホスト プロファイル ポリシーには、特定の設定を適用する方法が記述されています。特定のホスト プロファイルに含まれるポリシーを編集できます。

ホスト プロファイルを構成するサブプロファイル コンポーネントを表示するには、ホスト プロファイルを編集するときにホスト プロファイルの構成階層を展開します。特定のパラメータを見つけやすくするため、これらのコンポーネントは機能グループやリソース クラスごとに分類されています。各サブプロファイル コンポーネントには、ポリシーやコンプライアンス チェックのほか、1 つ以上の属性やパラメータが含まれます。

各ポリシーは 1 つ以上のオプションで構成され、各オプションには 1 つ以上のパラメータが含まれています。各パラメータは 1 つのキーと 1 つの値で構成されます。値は、integer 型、string 型、string 配列、または integer 配列などの基本的な型のいずれかになります。

注: 現在、このリリースで廃止されたポリシー オプション、ポリシー、サブプロファイルを削除または置き換える方法がありません。古いホスト プロファイルを引き続き機能させるために、メタデータが廃止されたポリシーに追加されます。新しいホスト プロファイルは、ホスト プロファイルの非推奨部分のみを使用して抽出されます。
表 1. ホスト プロファイル サブプロファイル構成のサブセット
コンポーネント カテゴリ 設定 注記および例
詳細設定 詳細オプション、エージェント仮想マシン、DirectPath I/O、ホスト ファイル、電力システム、システム イメージ キャッシュ。
  • 詳細設定がデフォルト設定と同じ場合、ホスト プロファイルでは詳細設定はチェックされません。vCenter Server では、変更された、またはデフォルト値とは異なる詳細構成設定だけがコピーされます。さらに、コンプライアンス チェックの対象は、コピーされた設定に限定されます。
  • ホスト プロファイルでは、ESXi ホスト上の仮想マシン パススルーに対する PCI デバイスの構成はサポートされません。
全般システム設定 コンソール、コア ダンプ、デバイス エイリアス、ホスト キャッシュ、カーネル モジュール、管理エージェント、システム リソース プール、システム スワップ、vFlash ホスト スワップ キャッシュ、CIM-XML インディケーションのサブスクリプション。 日時の構成の場合:
  • タイム ゾーンに UTC 文字列を入力します。たとえば、米国の太平洋タイム ゾーンの場合、「America/Los_Angeles」 と入力します。
  • デフォルトのタイム ゾーンは、vSphere Client マシンのローカルの時刻と場所に設定されます。
  • Network Time Protocol (NTP) を正しく構成します。NTP 設定は、ホストの [構成] タブで設定できます。[時間の構成]([システム] の下)をクリックします。時間設定を構成するには、[編集] をクリックします。
注: ホスト キャッシュ全体のサイズ (GB) を MB 単位で入力します。たとえば、1024MB と入力します。
ネットワーク vSwitch、ポート グループ、物理 NIC の速度、セキュリティと NIC チーミングのポリシー、vSphere Distributed Switch、および vSphere Distributed Switch のアップリンク ポート。

ネットワーク サブプロファイルで DHCPv6 が有効な場合は、ファイアウォール サブプロファイルにある対応するルール セットを手動で有効にしてください。

セキュリティ ファイアウォール、セキュリティ設定、サービス。
ストレージ NMP (ネイティブ マルチパス)、PSA (プラグ可能ストレージ アーキテクチャ)、iSCSI アダプタ、NFS ストレージを含めたストレージ オプションを構成します。
  • vSphere CLI を使用して、リファレンス ホストで NMP および PSA ポリシーを設定または変更し、そのホストからホスト プロファイルを抽出します。プロファイル エディタを使用してポリシーを編集する場合は、コンプライアンスに準拠しない事態を避けるために、NMP ポリシーと PSA ポリシー間の相互関係、個々のポリシーを変更したことで生じる結果について理解しておく必要があります。NMP および PSA の詳細については、『vSphere のストレージ』 ドキュメントを参照してください。
  • リファレンス ホストからホスト プロファイルを抽出する前にデバイス属性を変更するルールを追加します。ホスト プロファイルにホストを添付した後、デバイスのパスをマスクしたり、デバイスを SSD としてマークする SATP ルールを追加するなど、プロファイルを編集してデバイス属性を変更する場合は、変更を適用するためにホストを再起動するように促すメッセージが表示されます。ただし、属性が変わったため、再起動後、コンプライアンスに準拠しない事態が起こります。再起動前にホスト プロファイルがデバイスの属性を抽出するため、再起動の後に何らかの変化があると、それらの変化を特定して評価し、非準拠として報告します。
  • ホスト プロファイルを抽出した後に SatpDeviceProfile ポリシーを設定または変更するには、vSphere Client を使用します。コンプライアンスの観点から、ポリシー オプションの文字列は次の形式にする必要があります。
    • SATP_ALUA など、ALUA 対応の配列の場合は、ポリシー オプションをセミコロン (;) で区切ります。

      例:implicit_support=<on/off>; explicit_support=<on/off>; action_onRetryErrors=<on/off>

    • SATP_ALUA_CX など、CX を含む ALUA 対応の配列の場合は、ポリシー オプションをセミコロン (;) で区切ります。

      例:navireg=<on/off>; implicit_support=<on/off>; action_onRetryErrors=<on/off>

    • SATP_CX、SATP_INV など、CX 配列の場合は、ポリシー オプションはスペースで区切ります。

      例:navireg=<on/off> ipfilter=<on/off> action_onRetryErrors=<on/off>

      注: off とマークされているポリシー設定オプションは、設定文字列にはありません。

ほかのプロファイル構成のカテゴリには、ユーザー グループ、認証、カーネル モード、DCUI キーボード、ホスト キャッシュ設定、SFCB、リソース プール、ログイン バナー、SNMP エージェント、電力システム、および CIM インディケーション サブスクリプションがあります。

手順

  1. vSphere Client で、[メニュー] > [ポリシーおよびプロファイル] の順に選択します。
  2. [ポリシーおよびプロファイル] で、[ホスト プロファイル] をクリックします。
  3. 編集するホスト プロファイルを選択し、[設定] タブをクリックします。
  4. [プロファイルの編集] をクリックします。
  5. 編集するポリシーに到達するまで、サブプロファイルを展開します。
  6. ポリシーを選択します。
    ポリシーのオプションとパラメータが [ホスト プロファイルの編集] ダイアログ ボックスの右側に表示されます。
  7. ポリシー オプションまたはパラメータを編集します。

ホスト プロファイル コンポーネントまたはサブプロファイルを無効にする方法

コンプライアンス チェック中に、ホスト プロファイル コンポーネントまたはサブプロファイルを適用または考慮するかどうかを指定できます。この処理により、システム管理者は、コンプライアンス チェック中に重要度の低い属性の考慮を排除できるほか、ホスト プロファイルの一部でありながらホスト間で変化する可能性のある値を無視することができます。

手順

  1. vSphere Client で、[メニュー] > [ポリシーおよびプロファイル] の順に選択します。
  2. [ポリシーおよびプロファイル] で、[ホスト プロファイル] をクリックします。
  3. 編集するホスト プロファイルを選択し、[設定] タブをクリックします。
  4. [プロファイルの編集] をクリックします。
  5. 目的のコンポーネントまたはコンポーネント要素に達するまで、ホスト プロファイル コンポーネントの階層を展開します。
  6. コンポーネントの横にあるチェック ボックスを選択解除します。
    デフォルトでは、チェック ボックスは選択されています。チェック ボックスを選択解除しても、他の有効なサブプロファイルは引き続き適用され、選択されたままです。

結果

ホスト プロファイルのコンプライアンス チェックまたはホストの修正の際に、コンポーネントもコンポーネント要素も考慮されません。
注: 場合によっては、チェック ボックスを選択解除すると、コンポーネントまたはコンポーネント要素がホストから削除されます。この処理は、事前チェック修正後に、タスク リストに表示されます。