vSphere ホスト プロファイルに対するホストとクラスタのコンプライアンスをチェックして、ホスト構成がホスト プロファイルの構成と一致しているかどうかを確認できます。コンプライアンスを手動で確認する、またはホストとクラスタの定期的なコンプライアンス チェックをスケジューリングする方法、およびホスト プロファイル構成に準拠していないホストを修正する方法を説明します。

ホストやクラスタが vSphere ホスト プロファイルに準拠しているかどうかを確認する方法

ホストやクラスタがホスト プロファイルに準拠しているかどうかを確認する方法について説明します。コンプライアンス チェックを使用すると、ホスト プロファイルで指定されたものと異なる構成パラメータがあるかどうかを確認できます。

コンプライアンス チェックの結果として、ホストのステータスには「準拠」、「不明」、「非準拠」のいずれかのラベルが付けられます。

手順

  1. vSphere Client で、[メニュー] > [ポリシーおよびプロファイル] の順に選択します。
  2. [ポリシーおよびプロファイル] で、[ホスト プロファイル] をクリックします。
  3. ホスト プロファイルを右クリックし、[ホスト プロファイルのコンプライアンスの確認] をクリックします。
    注: ホスト プロファイルは、オフラインまたは認識されないデバイスをキャプチャしません。ホスト プロファイルの抽出後にオフライン デバイスを変更を加えても、コンプライアンス チェックの結果に違いは生じません。

結果

コンプライアンス ステータスが、準拠、不明、または非準拠のいずれかに更新されます。

「非準拠」ステータスは、プロファイルとホスト間での特定の不整合が検出されたことを示します。これを解決するには、ホストを修正する必要があります。「不明」ステータスは、ホストのコンプライアンスを検証できないことを示します。この問題を解決するには、ホスト プロファイルを通じてホストを修正します。コンプライアンス チェックが失敗する原因の多くは、ホストの切断にあります。

ホスト プロファイルに対する ESXi ホストのコンプライアンス チェック中は、次に示す 2 つのグループの詳細オプション パラメータがホスト プロファイルによって管理されず、それらの値はホストに対して変更されません。
  • ホスト プロファイルで無効になっている詳細オプション パラメータ。
  • 修正する ESXi ホストに存在し、ホスト プロファイルに存在しない詳細オプション パラメータ。

次のタスク

コンプライアンスのエラーの詳細を確認する場合は、[ホスト プロファイル] メイン メニューから、直近のコンプライアンス チェックで 1 つ以上のエラーが表示されたホスト プロファイルを選択します。コンプライアンス エラーのあるホストとホスト プロファイルとの間で異なるパラメータを表示するには、[監視] タブをクリックし、[コンプライアンス] ビューを選択します。次に、エラーが発生したホストを選択します。異なるパラメータがホストのリスト下部の [コンプライアンス] ウィンドウに表示されます。

vSphere ホスト プロファイルへのホストまたはクラスタのコンプライアンス チェックのスケジュール設定

vSphere Client の標準スケジュール設定タスク ワークフローを使用して、ホストまたはクラスタの定期的な標準コンプライアンス チェックをスケジュール設定できます。この自動化機能により、ホスト プロファイルで指定したものと異なる構成パラメータがあるかどうか判別されます。

手順

  1. vSphere Client で、[メニュー] > [ポリシーおよびプロファイル] の順に選択します。
  2. [ポリシーおよびプロファイル] で、[ホスト プロファイル] をクリックします。
  3. 対象のホスト プロファイルを選択し、[監視] タブに移動します。
  4. [監視] タブで [スケジュール設定タスク] -> [新規スケジュール設定タスク] -> [コンプライアンスの確認] の順に選択します。
    [新規タスクのスケジュール (コンプライアンスの確認)] ダイアログ ボックスが表示されます。
  5. (オプション) 新しいタスク名を入力します。
    タスクの詳細は、 [説明] テキスト ボックスに入力できます。
  6. タスクを実行する頻度を選択します。
    タスクの初回実行日時を延期して、終了日時をスケジュール設定できます。
  7. (オプション) タスクが完了した後に通知を受け取るには、メール アドレスを入力します。
  8. [タスクのスケジュール設定] をクリックします。

結果

新規に作成したタスクは、[スケジュール設定タスク] リストに表示されます。タスクを [編集][実行]、または [削除] できます。

次のタスク

コンプライアンスの状態、コンプライアンス チェック、またはコンプライアンス エラーの詳細については、 [コンプライアンスの確認] を参照してください。

vSphere ホスト プロファイル構成に準拠するようにホストを修正する方法

ホストがホスト プロファイルに準拠しているかどうかを確認した結果、ホストがプロファイルに準拠していないことがわかった場合には、修正オプションを使用してホストにホスト プロファイル設定を適用できます。修正の際、すべてのホスト プロファイル パラメータは、ホストに添付されたホスト プロファイルで定義されている値に更新されます。

前提条件

ホストにホスト プロファイルが添付されていることを確認します。

手順

  1. vSphere Client で、[メニュー] > [ポリシーおよびプロファイル] の順に選択します。
  2. [ポリシーおよびプロファイル] で、[ホスト プロファイル] をクリックします。
  3. ホスト プロファイルを右クリックして、[修正] を選択します。
    注: 特定のホスト プロファイル ポリシー設定では、修正後にホストを再起動する必要があります。その場合は、ホストをメンテナンス モードにするためのプロンプトが表示されます。修正前に、ホストをメンテナンス モードにするよう要求される場合もあります。完全に自動化された DRS クラスタ内のホストは、修正時にメンテナンス モードになります。DRS クラスタが完全に自動化されていない場合、修正前にメンテナンス モードに移行していないと、修正プロセスは停止します。
  4. ホスト プロファイルを基準に修正するホストを選択します。
    注:
    ホスト プロファイルに準拠するように ESXi ホストを修正する場合は、次に示す 2 つのグループの詳細オプション パラメータがホスト プロファイルによって管理されず、それらの値はホストに対して変更されません。
    • ホスト プロファイルで無効になっている詳細オプション パラメータ。
    • 修正する ESXi ホストに存在し、ホスト プロファイルに存在しない詳細オプション パラメータ。

    修正の事前チェックの結果には、これらの 2 つのグループの詳細オプション パラメータに関連するタスクは含まれません。

  5. (オプション) ホストのプロパティを指定するには、ホストのカスタマイズを入力するか、ホストのカスタマイズ ファイルをインポートします。

    ホストをカスタマイズして [次へ] をクリックし、ホスト プロファイル ポリシーのユーザー入力パラメータを変更します。vSphere Auto Deploy の詳細については、ホスト プロファイルと vSphere Auto Deployを参照してください。

  6. 選択したホストが修正可能かどうかを確認するには、[修正の事前チェック] をクリックします。
    事前チェックを行うと、ホストで実行されるタスクのリストが生成されます。
  7. 必要に応じて、ホストを再起動するチェック ボックスを選択します。
    または、修正プロセス後にホストを手動で再起動することもできます。
  8. ホスト プロファイルの修正に必要なタスクを確認し、[終了] をクリックします。

結果

コンプライアンス ステータスが更新されます。