vCenter Server ファイルベースのバックアップの一部として、スーパーバイザー の状態を記録するオプションを vCenter Server に含めることができます。後で、作成したバックアップ ファイルから スーパーバイザー 制御プレーンをリストアできます。

スーパーバイザー の状態のバックアップ

環境内の スーパーバイザー の状態をバックアップする方法について説明します。vCenter Server ファイルベースのバックアップの一部として、vCenter Server で使用可能な スーパーバイザー のバックアップを含めることができます。

スーパーバイザー 制御プレーンのバックアップ ファイルは、次のコンポーネントの状態をキャプチャします。

  • etcd の状態。
  • vCenter Server のアップグレード後に制御プレーン仮想マシンを確実にリストアするためにインフラストラクチャ ポッドに使用されるコンテナ イメージ。
  • 同じ CA からのリストア後にすべての Kubernetes 証明書を再生成できるようにするための Kubernetes CA 証明書とキー。これにより、新しい Kubernetes CA を信頼するために、リストア後に vSphere ポッド と Spherelet を再構成する必要がなくなります。

  • すべての vSphere 名前空間 と、デプロイ、ポッド、仮想マシン、TKG リソース、パーシステント ボリュームの要求など、ワークロードに関連付けられているすべての Kubernetes リソースの状態。

vCenter Server ファイルベースのバックアップとリストアの詳細については、「vCenter Server のファイルベースのバックアップとリストア」を参照してください。

前提条件

  • バックアップを格納するために必要なディスク容量を確保した FTP、FTPS、HTTP、HTTPS、SFTP、NFS、SMB のいずれかのサーバが実行中である必要があります。

手順

  1. Web ブラウザで、vCenter Server 管理インターフェイス (https://appliance-IP-address-or-FQDN:5480) に移動します。
  2. root としてログインします。
  3. vCenter Server の管理インターフェイスで、[バックアップ] をクリックします。
  4. バックアップ スケジュールがすでに作成されている場合は [編集] をクリックします。
    バックアップ スケジュールがない場合は、「 ファイルベースのバックアップのスケジュール設定」を参照して作成方法を確認してください。
  5. [バックアップ スケジュールの編集] ペインで、[スーパーバイザー制御プレーン] を選択します。

    vCenter Server バックアップ スケジュール インターフェイスでのスーパーバイザー制御プレーンのバックアップ

結果

vCenter Server のすべての スーパーバイザー の状態は、vCenter Server バックアップの一部としてバックアップされます。

スーパーバイザー 制御プレーンのリストア

vCenter Server システム自体のバックアップ ファイルから、vCenter Serverスーパーバイザー 制御プレーンをリストアできます。

注:

vCenter Server での スーパーバイザー 制御プレーンのリストアと vCenter Server の状態のリストアは、2 つの異なるワークフローです。vCenter Server をリストアしても、スーパーバイザー 制御プレーンはリストアされません。

前提条件

  • vCenter Server 管理インターフェイスのファイルベースのバックアップからの スーパーバイザー 状態の記録を構成します。

手順

  1. vSphere Client で、[ワークロード管理] に移動します。
  2. [スーパーバイザー] を選択し、[リストア] を選択します。
  3. バックアップの詳細を入力します。
    オプション 説明
    vCenter Server スーパーバイザー を管理する vCenter Server システムを選択します。
    バックアップの選択項目
    • バックアップ サーバ フォルダの [参照] を選択して、この vCenter Server システムで構成されたバックアップ ファイル サーバのルート フォルダに保存されているファイルをアップロードします。
    • バックアップの場所に [単一] を選択して、特定のバックアップ ファイルをアップロードしてから、そのバックアップ ファイルの URL を入力します。
    • [vCenter バックアップ スケジュールに指定されたバックアップの場所とユーザー名を使用します] を選択して、vCenter Server で構成されているバックアップの場所のルート フォルダの場所とユーザー名を入力します。
    場所 バックアップ ルート フォルダの場所を入力します。
    ユーザー名 バックアップにアクセスするためのユーザー名を入力します
    Password ユーザー名に対応するパスワードを入力します。
  4. [次へ] をクリックします。
  5. リストア元のバックアップ ファイルを選択し、[次へ] をクリックしてバックアップ ファイルのダウンロードを開始します。
  6. リストアする スーパーバイザー を選択し、[次へ] をクリックします。
  7. 設定内容を確認して、[終了] をクリックします。

結果

スーパーバイザー が構成状態に戻り、すべての制御プレーン仮想マシンが削除され、バックアップ ファイルのデータを使用して再デプロイされました。プロセスを監視するには、[構成ステータス] 列で [表示] をクリックします。