クラスタの現在の構成およびドラフト構成で使用可能な構成ドキュメントと構成スキーマを使用して、クラスタの設定を手動で編集できます。

構成スキーマと構成ドキュメントについて

クラスタ全体に適用する目的のホスト構成を設定および管理するには、それぞれのクラスタの構成ドキュメントを使用します。構成ドキュメントは JSON ファイルであり、これをローカル マシンにダウンロードして JSON エディタ ツールで編集します。

vSphere 8.0 Update 2 以降では、構成ドキュメントをダウンロードして編集する必要がなくなりました。代わりに、vSphere Client で現在のクラスタ構成を直接編集できます。ドラフトと呼ばれるクラスタ構成の作業コピーを作成し、設定を編集して、変更をクラスタに 1 回の操作で適用します。詳細については、vSphere Client におけるドラフト構成のホスト設定の編集を参照してください。

有効な構成ドキュメントには、profile セクションと、オプションの host-specific セクションと host-override セクションが含まれています。

  • profile セクションには、クラスタ内のすべてのホストに適用可能な共通の構成が含まれています。

  • host-specific セクションは、ホスト単位でのみ指定できる構成を表しています。

  • host-override セクションは、クラスタ内の特定のホストに対してオーバーライドされた構成を表しています。

構成ドキュメントは JSON スキーマによってバッキングされており、編集できません。構成スキーマは、完全な ESXi 構成を表す JSON ファイルです。スキーマは JSON スキーマ形式に従い、すべてのホスト プロパティのデフォルト値が含まれています。構成スキーマは、クラスタのイメージで定義されている目的のソフトウェア仕様から生成されます。構成スキーマは、クラスタのソフトウェア仕様を変更すると変わります。

クラスタ構成またはクラスタ構成スキーマのエクスポート

現在のクラスタ構成を JSON ファイル形式でエクスポートし、手動で編集できます。また、クラスタの構成スキーマをエクスポートして、独自の構成ドキュメントを最初から作成したり、エクスポートした構成ドキュメントを編集したりするのに役立ちます。

前提条件

  • vCenter Server がバージョン 8.0 Update 1 以降であることを確認します。
  • ESXi がバージョン 8.0 Update 1 以降であることを確認します。
  • Enterprise Plus ライセンスを持っていることを確認します。
  • エクスポート操作に必要な権限があることを確認します。vSphere Configuration Profiles の使用に必要な権限を参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、単一のイメージを使用して管理するクラスタに移動します。
  2. [構成]タブで、[目的の状態] > [構成] の順にクリックします。
  3. [設定] タブで、タスクを選択します。
    • クラスタの現在の構成をダウンロードするには、[エクスポート] ドロップダウン メニューから [クラスタ構成] をクリックします。
    • クラスタの構成スキーマをダウンロードするには、[エクスポート] ドロップダウン メニューから [クラスタ構成スキーマ] をクリックします。
    現在のクラスタ構成または構成スキーマを含む JSON ファイルをダウンロードするように求めるダイアログ ボックスが表示されます。
  4. [ダウンロード] をクリックします。

結果

現在の構成ドキュメントまたは構成スキーマは、マシンにローカルに保存されます。

次のタスク

構成ドキュメントを編集するか、構成スキーマを使用して、クラスタに必要なホスト構成を含む新しい JSON ファイルを作成します。次に、新しく作成または編集した構成ドキュメントをクラスタにインポートします。

ドラフトのクラスタ構成またはドラフトのクラスタ構成スキーマのエクスポート

ドラフトのクラスタ構成を JSON ファイル形式でエクスポートし、手動で編集できます。また、ドラフトのクラスタ構成スキーマをエクスポートして、独自の構成ドキュメントを最初から作成するために役立てたり、エクスポートした構成ドキュメントを編集したりすることができます。

前提条件

  • vCenter Server がバージョン 8.0 Update 2 以降であることを確認します。
  • ESXi がバージョン 8.0 Update 1 以降であることを確認します。
  • Enterprise Plus ライセンスを持っていることを確認します。
  • クラスタ用に作成された構成の作業コピーがあることを確認します。
  • エクスポート操作に必要な権限があることを確認します。vSphere Configuration Profiles の使用に必要な権限を参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、単一のイメージを使用して管理するクラスタに移動します。
  2. [構成] タブで、[目的の状態] > [構成] の順にクリックします。
  3. [ドラフト] タブで、タスクを選択します。
    • クラスタの現在のドラフトの構成ドキュメントをダウンロードするには、横方向の省略符号アイコンをクリックし、[エクスポート] を選択します。
    • クラスタのドラフトの構成スキーマをダウンロードするには、横方向の省略符号アイコンをクリックし、[構成スキーマのエクスポート] を選択します。
    現在のドラフトのクラスタ構成またはドラフトの構成スキーマを含む JSON ファイルをダウンロードするように求めるダイアログ ボックスが表示されます。
  4. [ダウンロード] をクリックします。

結果

現在のドラフトの構成ドキュメントまたはドラフトの構成スキーマは、マシンにローカルに保存されます。

次のタスク

ドラフトの構成ドキュメントを編集するか、ドラフトの構成スキーマを使用して、クラスタに必要なホスト構成を含む新しい JSON ファイルを作成します。次に、新しく作成または編集したドラフトの構成ドキュメントをクラスタにインポートします。

リファレンス ホストからの構成の抽出

vCenter Server インベントリ内の任意のホストの構成を抽出できます。構成は JSON ファイルとしてローカル マシンに保存され、編集できます。抽出された構成は、vSphere Configuration Profiles が有効になっている他のクラスタにインポートできます。

前提条件

  • vCenter Server がバージョン 8.0 Update 1 以降であることを確認します。
  • ESXi がバージョン 8.0 Update 1 以降であることを確認します。
  • Enterprise Plus ライセンスを持っていることを確認します。
  • 抽出操作に必要な権限があることを確認します。vSphere Configuration Profiles の使用に必要な権限を参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、単一のイメージを使用して管理するクラスタに移動します。
  2. [構成]タブで、[目的の状態] > [構成] の順にクリックします。
  3. [設定] タブで [エクスポート] ドロップダウン メニューをクリックし、[リファレンス ホストの構成] を選択します。
    [構成のエクスポート] ウィザードが表示されます。
  4. プロンプトに従って、選択したリファレンス ホストの構成をダウンロードします。
    [既存クラスタのホストを表示] トグルを有効にして、 vCenter Server で使用可能なホストのリストを、選択したクラスタで使用可能なホストだけに絞り込むことができます。

結果

選択したリファレンス ホストの構成がエクスポートされ、JSON ファイルとしてローカル マシンにダウンロードされます。

次のタスク

ダウンロードした JSON 構成を別のクラスタにインポートして、構成を再利用します。または、ダウンロードしたファイルを最初に編集してから、同じクラスタまたは異なるクラスタにインポートすることもできます。