vSphere Configuration Profiles を使用すると、クラスタ内のすべてのホストの構成をまとめて管理できます。すべてのホストに適用する構成を、1 回の操作で設定できます。また、リファレンス ホストを使用し、その構成をクラスタ全体に適用する構成にすることもできます。vSphere Configuration Profiles を使用すると、ホスト構成の一貫性が確保されます。

vSphere Configuration Profiles は、宣言型モデルを使用して、クラスタ レベルでホスト構成を管理します。vSphere Configuration Profiles を使用して、次のタスクを実行できます。

  • 目的のホスト構成をクラスタ レベルで設定します。構成は、人間が判読可能な、JSON スキーマがバッキングする JSON ファイルの形式で作成および管理されます。vSphere 8.0 Update 2 以降では、vSphere Client で目的のクラスタ設定を編集できます。

  • クラスタの構成に対するホストのコンプライアンスを確認します。

  • クラスタ レベルで設定された構成に非準拠のホストが準拠するように、クラスタを修正します。

これらのすべてのタスクを実行するには、適切な権限が必要です。vSphere Configuration Profiles の使用に必要な権限の完全なリストを表示するには、vSphere Configuration Profiles の使用に必要な権限を参照してください。

vSphere Configuration Profiles は、単一のイメージを使用して管理しているクラスタでのみ有効にできます。ベースラインを使用して管理するクラスタでは、vSphere Configuration Profiles を使用できません。このようなクラスタでは、vSphere ホスト プロファイルのみを使用できます。詳細については、vSphere ホスト プロファイルのドキュメントを参照してください。

vSphere Configuration Profiles の使用を開始するには、クラスタの作成時にこの機能を有効にするか、vSphere Configuration Profiles に移行します。ホスト プロファイルを使用している状態から、vSphere Configuration Profiles を有効にしてこれにいつでも切り替えることができます。変更は永続的です。つまり、vSphere Configuration Profiles の使用に切り替えた場合、この移行を取り消すことはできません。

クラスタの作成中に vSphere Configuration Profiles を有効にして、クラスタに目的の構成を設定する方法については、クラスタ作成中の vSphere Configuration Profiles の有効化を参照してください。

ホスト プロファイルなどのレガシー構成管理ツールの使用から vSphere Configuration Profiles の使用への切り替え方法については、vSphere Configuration Profiles の使用への移行を参照してください。

vSphere Configuration Profiles を使用するためのシステム要件

  • vCenter Server 8.0 Update 1

  • ESXi 8.0 Update 1

  • Enterprise Plus ライセンス

vSphere Configuration Profiles を使用する場合の制限事項

  • vSphere Configuration Profiles を無効にすることはできません。

  • vSphere 8.0 Update 1 では、クラスタに vSphere Distributed Switch を使用する場合、vSphere Configuration Profiles を使用できます。vCenter Server インスタンスと、単一イメージで管理されるクラスタ内のすべての ESXi ホストの両方が、バージョン 8.0 Update 1 である必要があります。

    注:

    vSphere Configuration Profiles を使用するクラスタ内のホストの vSphere Distributed Switch 構成を管理することはできません。vSphere のネットワーク ドキュメントに記載されている、vSphere Distributed Switch の管理と構成のワークフローを使用する必要があります。

  • DPU でバッキングされたホストがあるクラスタでは、vSphere Configuration Profiles を有効にできません。

  • クラスタで NSX も有効になっている場合、vSphere Configuration Profiles を有効にすることはできません。

vSphere Configuration Profiles の使用を開始する方法

クラスタの作成中に vSphere Configuration Profiles を有効にするか、 vSphere Lifecycle Manager イメージで管理されている既存のクラスタを vSphere Configuration Profiles に移行することができます。
図 1. vSphere Configuration Profiles ワークフローの有効化

ワークフロー図は、目的の構成を基準にしてクラスタを修正するために必要な手順を示しています。

クラスタの作成中に vSphere Configuration Profiles を有効にすると、クラスタはデフォルトの構成で作成されます。目的のクラスタ構成を設定するには、設定を編集する必要があります。詳細については、クラスタ作成中の vSphere Configuration Profiles の有効化を参照してください。

vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して管理している既存のクラスタを vSphere Configuration Profiles に移行する場合は、目的のクラスタ構成を設定します。この移行操作を行うと、クラスタ内のすべてのホストが目的の構成に準拠するようになります。詳細については、vSphere Configuration Profiles の使用への移行を参照してください。

vSphere 8.0 Update 2 以降では、ドラフト構成を作成し、vSphere Client で構成設定を直接編集できます。詳細については、vSphere Client でのドラフト構成の作成を参照してください。