ESXiホストの場合、アップデートにすべて含まれます。最新のアップデートに、その前のすべてのリリースのパッチが含まれます。
ホスト上のESXiメージには、2 つのコピーが維持されます。最初のコピーはアクティブ ブート、2 番目のコピーはスタンバイ ブートです。ESXiホストにパッチを適用するとき、アクティブ ブートの内容とパッチの内容に基づいて、vSphere Lifecycle Manager によってイメージが作成されます。その後、新しい ESXiイメージがスタンバイ ブートに配置され、vSphere Lifecycle Manager によってアクティブ ブートがスタンバイ ブートに指定されてからホストが再起動されます。ESXiホストが再起動されるとき、パッチが適用されたイメージがアクティブ ブートに含まれ、ESXi ホストの前バージョンのイメージがスタンバイ ブートに含まれます。
ESXiホストをアップグレードするときは、vSphere Lifecycle Manager によって、ホストのバックアップ イメージが新しいイメージに置き換えられ、アクティブ ブートとスタンバイ ブートが置き換えられます。アップグレード中に、ブートのホストとなっているディスクのレイアウトが変更されます。ESXiホストの合計ディスク容量は 1 GB のままですが、その 1 GB のディスク容量内のディスク パーティション レイアウトが、ESXi 8.0 のイメージが保存されるブートの新しいサイズに合わせて変更されます。
ロールバックの場面では、アップデートという用語はESXiのパッチ、アップデート、およびアップグレードを指します。ESXiホストをアップデートするたびに、ESXi の以前のビルドのコピーがホストに保存されます。
アップデートに失敗し、ESXi8.0ホストを新しいビルドから起動できない場合、ホストは元のブート ビルドから起動する状態に戻ります。ESXiでは、1 レベルのロールバックのみ行えます。以前のビルドを一度に 1 つだけ保存できます。実際には、各 ESXi8.0ホストでは、ブート ビルド 1 つとスタンバイ ビルド 1 つの最大 2 つのビルドが保存されます。
ESXi6.7 および 7.0 ホストのそれぞれの ESXi アップデート リリースへの修正はパッチ処理、バージョン 6.7 または 7.0 から 8.0 への ESXi ホストの修正はアップグレード処理です。
vSphere Lifecycle Manager設定から、ホストのパッチおよびホストのアップグレード処理中に、ホストの再起動をスキップするホストの修正プロセスを構成できます。この設定はクイック ブートと呼ばれます。vSphere Lifecycle Manager修正設定の構成に関する詳細については、vSphere Lifecycle Manager の修正設定を参照してください。