vSphere 8.0リリースでは、UMDS 8.0vCenter Server Appliance8.0 にバンドルされます。vCenter ServerAppliance の UMDS バンドルを使用して、UMDS 8.0 を Linux ベースのシステムに個別にインストールすることができます。

UMDS は 64 ビット アプリケーションであり、64 ビットの Linux ベースのシステムが必要です。

注: Linux ベースのオペレーティング システムで実行されている UMDS をアップグレードすることはできません。現在のバージョンの UMDS アンインストールし、すべてのシステム要件に基づいて UMDS のフレッシュ インストールを実行し、アンインストールした UMDS から既存のパッチ ストアを使用することは可能です。

UMDS のインストールがサポートされている Linux ベースのオペレーティング システム

Update Manager Download Service (UMDS) は、限られた数の Linux ベースのオペレーティング システムで実行できます。

  • Ubuntu 14.0.4
  • Ubuntu 18.04
  • Ubuntu 18.04 LTS
  • Ubuntu 20.04 LTS
  • Red Hat Enterprise Linux 7.4
  • Red Hat Enterprise Linux 7.5
  • Red Hat Enterprise Linux 7.7
  • Red Hat Enterprise Linux 8.1
    注: Red Hat Enterprise Linux 8.1 を使用している場合は、UMDS がデプロイされているシステムに libnsl パッケージ バージョン 2.28 以降をインストールする必要があります。このパッケージがシステムにインストールされていない場合は、次のエラーが発生して UMDS 操作が失敗することがあります。
    共有ライブラリのロード中にエラーが発生しました: libnsl.so.1: 共有オブジェクト ファイルを開けません: このようなファイルまたはディレクトリはありません。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.3
  • Red Hat Enterprise Linux 8.5
  • Red Hat Enterprise Linux 8.6
  • Red Hat Enterprise Linux 9.0

Linux OS への UMDS のインストール

vSphere Lifecycle Manager が実行する vCenter Server Appliance 8.0 がインターネットにアクセスできない場合、Linux ベースのオペレーティング システムに UMDS をインストールしてアップデート バイナリとメタデータをダウンロードすることができます。

前提条件

  • UMDS をインストールする Linux マシンの管理者権限を持っていることを確認します。
  • Linux マシンに vCenter Server Appliance 8.0 の ISO ファイルをマウントします。

手順

  1. Linux マシンで、コマンド シェルを開きます。
  2. Linux マシンにマウントした vCenter Server ISO から、Linux マシンに VMware-UMDS-8.0.1-build_number.tar.gz ファイルをコピーします。
  3. tar -xvzf VMware-UMDS-8.0.1-build_number.tar.gz を実行して VMware-UMDS-8.0.1-build_number.tar.gz ファイルを解凍し、新しく抽出された /vmware-umds-distrib ディレクトリに移動します。
    たとえば、 VMware-UMDS-8.0.1-build_number.tar.gz ファイルを名前 umds で作成したディレクトリに解凍した場合、ナビゲーション パスは /umds/vmware-umds-distrib になります。
  4. ファイル UMDS インストール スクリプトを実行します。
    スクリプトのファイル名は vmware-install.pl です。
  5. エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) を読んで同意します。
  6. UMDS をインストールするディレクトリを選択します。
    UMDS インストールのデフォルトの場所は、 usr/local/vmware-umds です。
  7. UMDS プロキシ設定を入力します。
    また、以下のコマンドを使用して、UMDS をインストールした後でプロキシ構成を変更することもできます。
    vmware-umds -S --proxy <proxyAddress:port>
  8. パッチを保存するディレクトリを選択します。
    重要: パッチ保存ディレクトリは、UMDS のインストール ディレクトリとは別にする必要があります。パッチ ストアのデフォルトの場所は、 /var/lib/vmware-umds です。

結果

UMDS がインストールされます。

UMDS の Linux OS からのアンインストール

Linux ベースのシステムで最新の UMDS バージョンを使用するには、まず現在のバージョンの UMDS をアンインストールする必要があります。直接 UMDS を新しいバージョンにアップグレードする方法はありません。

前提条件

  • UMDS が実行されている Linux マシンに管理者権限があることを確認します。

手順

  1. Linux マシンで、コマンド シェルを開きます。
  2. UMDS のインストール ディレクトリに移動して、vmware-uninstall-umds.pl ファイルを探します。
    UMDS インストールのデフォルトの場所は、 usr/local/vmware-umds です。
  3. ./vmware-uninstall-umds.pl コマンドを実行します。
  4. UMDS をシステムからアンインストールすることを確認するため、[Yes] と入力します。
    UMDS のアンインストール手順が開始されます。
  5. (オプション) Linux マシンから PostgreSQL データベースを削除します。
    PostgreSQL データベースのアンインストール方法については、公式の PostgreSQL ドキュメントを参照してください。

結果

UMDS が Linux システムからアンインストールされます。

次のタスク

Linux OS をアップグレードし、互換性のある新しいバージョンの UMDS をインストールできます。