VMware vSphere Update Manager Download Service (UMDS) は、vSphere Lifecycle Manager のオプションのモジュールです。UMDS はソフトウェア メタデータ、ソフトウェア バイナリ、および通知をダウンロードします。ダウンロードしない場合、vSphere Lifecycle Manager ではこれらを使用できないことがあります。

セキュリティ上の理由またはデプロイ上の制約から、ほかのローカル ネットワークおよびインターネットから切断され安全なネットワークに vSphere Lifecycle Manager などの vSphere をインストールする場合があります。vSphere Lifecycle Manager が適切に機能するには、パッチ情報を入手することが必要です。このような環境を使用している場合は、インターネットにアクセスできるコンピュータに UMDS をインストールできます。UMDS はアップグレード、パッチ バイナリ、およびパッチ メタデータをダウンロードし、ダウンロードしたものをポータブル メディア ドライブにエクスポートして、それらを vSphere Lifecycle Manager からアクセスできるようにします。vCenter Server がインストールされているサーバはインターネットにアクセスできないが、インターネットにアクセスが可能なサーバに接続されている場合は、UMDS がインストールされているマシンにある Web サーバを使用することで、エクスポート処理を自動化して、UMDS から vSphere Lifecycle Manager デポにファイルを転送できます。

UMDS は、Linux ベースのオペレーティング システムにのみインストールできます。Windows マシンへの UMDS のインストールはサポートされなくなりました。Linux 上で実行される UMDS の場合、管理者のアクセスはパッチをダウンロードするための要件ではありません。UMDS をインストールするマシンには、インターネット接続が必要です。

UMDS 8.0 はパッチのリコールおよび通知をサポートしています。パッチがリコールされるのは、リリースされたパッチに問題(潜在的な問題を含む)がある場合です。UMDS を使用してパッチ データと通知をダウンロードし、vSphere Lifecycle Manager で利用できるようにダウンロードしたデータをエクスポートすると、vSphere Lifecycle Manager はリコールされたパッチを削除します。

UMDS を使用して、パッケージ化された分散コンポーネントである更新プログラムをダウンロードできますが、レガシー通知でも動作します。

UMDS と vSphere Lifecycle Manager の間の互換性

UMDS のバージョンは、vSphere Lifecycle Manager と同じにする必要があります。たとえば、UMDS 8.0 と互換性があり、連携が可能なバージョンは、vSphere Lifecycle Manager8.0 のみです。Update リリース バージョンの vSphere Lifecycle Manager を使用している場合、同じ Update リリース バージョンの UMDS を使用する必要があります。